昨日のエントリーでツェッペリンの「アキレス最後の戦い」を紹介して、ワンコード楽曲なのにこんなに凄いと書いた。
今日は、その他のワンコード楽曲について紹介してみようと思う。
最もシンプルでありながら、メロディを作る側からすれば最も難しいのがワンコードだ。
一つしかコードがないのだから、起承転結をつけるのが非常に困難で、どうしても退屈になってしまったり、つまらない曲になってしまいがちになる。
いかにしてそれを克服し、魅力的な楽曲に仕上げるかがポイントになるのだ。
まずブルースから。
古いブルースにはいくつかワンコード楽曲がある。
ジョン・リー・フッカーなどはワンコード曲が多いらしいが、僕には渋すぎてちょっとついていけない。
マディ・ウォーターズの「ローリン・アンド・タンブリン」はワンコードブルースの名曲とされ、多くのロックバンドもカバーしているが、僕には2コードに聴こえる。
というわけで、「スプーンフル」だ。
ここの読者ならクリームのハードなバージョンがお馴染みだと思うが、ここは渋くハウリン・ウルフのバージョンで。
とても豊かなメロディラインがあり、最後まで退屈せずに聴くことが出来る。
Howlin' Wolf - Spoonful
ビートルズにもワンコード楽曲がある。
サイケデリックの元祖といわれる「トゥモロウ・ネヴァー・ノウズ」だ。
わざと無機質で未来的な雰囲気を出すためのワンコードだと思うが、単調さを補うためのサウンドメイキングが凄い。
現在ならこれくらいどうってことないが、まだシンセのない時代、全てアナログでこの音を出している。
The Beatles- Tomorrow Never Knows
世の中にはチャレンジャーな人がいるものだ。
トーキング・ヘッズが1980年に出した「リメイン・イン・ライト」というアルバムは、なんと全曲ワンコードだ。
かなり実験的な試みだが、それはかなり成功している。
彼らはこのアルバムの成功により、当時のニューウェイブの流れの中で、存在感を示すことが出来た。
ここからの代表曲「クロッシード・アンド・ペインレス」。
方法論としてはビートルズの「トゥモロウ・ネヴァー・ノウズ」と同一といえる。
Talking Heads - Crosseyed And Painless
ここまでワンコードの単調さをいかにして補うかをみてきたが、逆にワンコードの単調さ、シンプルさを生かした楽曲もある。
ワンコードファンクだ。
ジェームス・ブラウンがその元祖とされるが、しつこいくらいに同じフレーズを繰り返すことにより、だんだんそのノリが気持ちよくなってくる中毒性がある。
中心となるのは「踊れるリズム」であり、究極のリズムを提供するためなら、もはやコード進行などいらない、といった感じか。
代表的なのはやはりこれだろう。
「ゲロッパ」こと「セックス・マシーン」
James Brown - Sexmachine
ワンコードファンクの流れにあるのが、ラップやヒップホップだと思うが、1990年に一世を風靡したMCハマー「ユー・キャント・タッチ・ディス」もワンコードだ。
印象的なベースラインとブレイクの多い導入部、これが延々と繰り返され、途中何度か違う展開になるものの、基本的にはワンパターンである。
ボーカルのリズム感が非常によい。
MC Hammer - U Can't Touch This
ワンコードはシンプルでありながら、とても奥が深い。
ただ、邦楽でワンコード曲というのは少ない気がする。
なくはないだろうが、有名曲ではちょっと見当たらないのだった。
今日は、その他のワンコード楽曲について紹介してみようと思う。
最もシンプルでありながら、メロディを作る側からすれば最も難しいのがワンコードだ。
一つしかコードがないのだから、起承転結をつけるのが非常に困難で、どうしても退屈になってしまったり、つまらない曲になってしまいがちになる。
いかにしてそれを克服し、魅力的な楽曲に仕上げるかがポイントになるのだ。
まずブルースから。
古いブルースにはいくつかワンコード楽曲がある。
ジョン・リー・フッカーなどはワンコード曲が多いらしいが、僕には渋すぎてちょっとついていけない。
マディ・ウォーターズの「ローリン・アンド・タンブリン」はワンコードブルースの名曲とされ、多くのロックバンドもカバーしているが、僕には2コードに聴こえる。
というわけで、「スプーンフル」だ。
ここの読者ならクリームのハードなバージョンがお馴染みだと思うが、ここは渋くハウリン・ウルフのバージョンで。
とても豊かなメロディラインがあり、最後まで退屈せずに聴くことが出来る。
Howlin' Wolf - Spoonful
ビートルズにもワンコード楽曲がある。
サイケデリックの元祖といわれる「トゥモロウ・ネヴァー・ノウズ」だ。
わざと無機質で未来的な雰囲気を出すためのワンコードだと思うが、単調さを補うためのサウンドメイキングが凄い。
現在ならこれくらいどうってことないが、まだシンセのない時代、全てアナログでこの音を出している。
The Beatles- Tomorrow Never Knows
世の中にはチャレンジャーな人がいるものだ。
トーキング・ヘッズが1980年に出した「リメイン・イン・ライト」というアルバムは、なんと全曲ワンコードだ。
かなり実験的な試みだが、それはかなり成功している。
彼らはこのアルバムの成功により、当時のニューウェイブの流れの中で、存在感を示すことが出来た。
ここからの代表曲「クロッシード・アンド・ペインレス」。
方法論としてはビートルズの「トゥモロウ・ネヴァー・ノウズ」と同一といえる。
Talking Heads - Crosseyed And Painless
ここまでワンコードの単調さをいかにして補うかをみてきたが、逆にワンコードの単調さ、シンプルさを生かした楽曲もある。
ワンコードファンクだ。
ジェームス・ブラウンがその元祖とされるが、しつこいくらいに同じフレーズを繰り返すことにより、だんだんそのノリが気持ちよくなってくる中毒性がある。
中心となるのは「踊れるリズム」であり、究極のリズムを提供するためなら、もはやコード進行などいらない、といった感じか。
代表的なのはやはりこれだろう。
「ゲロッパ」こと「セックス・マシーン」
James Brown - Sexmachine
ワンコードファンクの流れにあるのが、ラップやヒップホップだと思うが、1990年に一世を風靡したMCハマー「ユー・キャント・タッチ・ディス」もワンコードだ。
印象的なベースラインとブレイクの多い導入部、これが延々と繰り返され、途中何度か違う展開になるものの、基本的にはワンパターンである。
ボーカルのリズム感が非常によい。
MC Hammer - U Can't Touch This
ワンコードはシンプルでありながら、とても奥が深い。
ただ、邦楽でワンコード曲というのは少ない気がする。
なくはないだろうが、有名曲ではちょっと見当たらないのだった。