MOJOに戻るとすでに一つ目のバンドが始まっていた。
ここのハコは四日市でいえばケイオスくらいの大きさで、アマチュアだけでなくインディーズ系のアーティストもよく来るようである。
ここの照明はLEDではなく白熱灯なので、光が柔らかく雰囲気がいいんだけど、ステージ上はすごく熱いことが予想される。
どのバンドも上手くしっかりした演奏で、さすがだなと思う。
とくに若いバンドは丁寧できちんとしたパフォーマンスを意識しているようで安心して聴けるし、元ネタである原曲を聴いて見たくなった。
ライブハウスとしても、音響も迫力があるしバランスもいいし、照明もいい雰囲気だ。
そのうちに僕らの前のバンドの出番となったので控室に移動する。
控室は広く、くつろげるスペースがあり、ライブステージのモニターもある。
ここで着替えて少しギターの指鳴らしをする。
サウンドチェックをやってないので、この日初めてギターを触るのだった。
前バンドがラスト1曲になると控室に連絡が入りスタンバイする。
そして前バンドが終了すると、まるでお城みたいに急な階段を降ってステージに向かう。
ここのステージは1バンド終わるごとに幕が降りるので、客席からは見えない状況でセッティングが出来る。
サウンドチェックをしていないので、ここで軽くバランス調整を行い、本番に入る。
やがてBGMが止まりいつものSEがスタートした。
幕が上がるとフロアにはお客さんがいっぱいだ。
SEが止まっていよいよ演奏スタートする。
が、自分のギターの音が鳴らない。
焦って確認すると、なんとギター本体のボリュームがゼロになっていた。
いきなりのミスに早くもテンションが下がる。
1曲目が終わってなっちゃんのMC、いつも以上にスラスラと言葉が出てきていて調子の良さが伺える。
2曲目が終わると自分のMC、今回はコーラスマイクのボリュームが少し小さめで、声もあまり響かなかったけど、噛むこともなく喋れた。
3曲目あたりから客席の反応がグングンよくなり、どんどん盛り上がる。
客の少なかった前回の四日市ROOTS公演と違い、ものすごく手応えを感じる。
やはりライブはこうでなくてはならない。
4曲目、5曲目と続き、会場全体が一体化してきたところでラストナンバーに入る。
そして大盛り上がりの中終了となった。
昭和歌謡ブームと言われるが、たしかに同世代だけでなく若い人たちにも大いにウケたようだ。
細かいミスは相変わらず多いが、いいライブだった。
1. 六本木心中
2. カモメが飛んだ日
3. 異邦人
4. 絶対絶命
5. ボヘミアン
6. フェアリー