
四日市のライブハウスClub Rootsへ来るのは初めてである。
そこそこ売れている若手のアーティストやバンドが地方公演でやってくるところで、もちろん地元のインディーズやアマチュアもライブを行っている。
キャパ数はいつものClub Chaosよりも多く、ステージも広い。
中に入るだけでワクワクする。
先日ライブ前の最終リハを行ったが、結局アカペラチャレンジはやめることにした。
ごまかしの効かないアカペラは、完璧にやらねば大コケしてしまう。
まだ自分たちには実力不足ということで、通常のアレンジに戻したのだ。
アドリブでごまかしていたギターソロは、きちんとフレーズを作ってそれを弾くようにした。
とりあえず準備は整えた。
ライブハウスに到着すると早くもヘヴィなバンドサウンドが鳴り響いている。
今日のメインであるビューポイントさんのサウンドチェックが始まっているのだ。
ものすごいサウンドでこっちがビビるほどである。
こんなすごいバンドと一緒とは、自分たちで大丈夫なんかと不安になる。
続いてルナティック雑技団さんのサウンドチェックが始まった。
個性的なボーカルさんは普段着だと別人みたいに見える。
ここもやはりサウンドがスゴイ。
音の塊が圧倒的なパワーで畳み掛けてくる。
そして僕らの番だ。
ここは外音もスゴイけど、中音も素晴らしい音響で演奏しやすい。
サウンドチェックとしてはすぐにまとまった。
だけど先の2バンドがスゴかったせいで、ちょっと不安になりながら、あまり調子が出ないまま終了した。
続いて今日のトップバッターであるザ・ミッドウエスト・ファイブさんだ。
ストレートなパンクサウンドはグルーヴが心地よい。
リズム隊の立体感あるサウンドの塊が客席にパンチを喰らわす。
ギターもいい音だ。
サウンドチェックが終わり、近くの町中華な店(正竜亭)でラーメンを食べる。
特性ラーメンがメニューの一番上にあったので、きっとこれがここの売りなのだろうと全員それを注文する。
モヤシとチャーシューが盛りだくさんの醤油ラーメンで、昭和を思い出すような懐かしいおいしさ。
僕はチャーシュー苦手だけど、ここのはトロトロで美味しかった。
ライブハウスに戻り控室に入る。
ここのハコは控室が複数あり、それぞれのバンドが入る。
冷蔵庫には無料のミネラルウォーターがあるし、インスタントコーヒーも飲める。
出演者用トイレもあり、さすがプロ仕様だなと感心する。
しばらく談笑していると開演時間になったので、客席に移動した。
(つづく)
