Music Mania

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レッド・ツェッペリン「アキレス最後の戦い」

2014年02月08日 | 音楽
ギター名曲シリーズ第5弾。
後期ツェッペリンの代表曲、「アキレス最後の戦い」。

アーティスト:レッド・ツェッペリン
ギタリスト:ジミー・ペイジ
アルバム:プレゼンス
発表:1976年



ツェッペリン史上最もハードでストイックなアルバムである「プレゼンス」の1曲目であり、ツェッペリンのスタジオ録音曲では一番長い曲である。
10分以上に及ぶ曲でありながら、最初から最後までハードに全力疾走する。
そしてこの曲、実はEのワンコードなのだ。

どういうことか、わかりやすく説明しよう。

もしキミの周りに、ベースは弾けないがリズム感なら負けないぜ、という人がいたとする。
その人にベースをわたし、左手はどこも押さえずフリーのまま、右手で4弦の開放弦のみをリズムに合わせて弾いてもらおう。
この「アキレス最後の戦い」、やや強引だが、これだけでベースが弾けてしまうのだ。

1曲を通して一つのコードしか存在しないワンコード曲というのは、なにもこの曲だけではなく他にもいろいろあるのだが、何れも作曲者にとって、とてもチャレンジングなやり方だ。
一つしかコードがないので、単調にならぬよういろいろな工夫が必要なのだが、この「アキレス」はもっとも成功している曲の一つだと思う。
ワンコードなのに、こんなにメロディアスで、こんなにもドラマチック、もし「ワンコード名曲ランキング」というのがあれば、必ず上位に入るだろう。

ジミー・ペイジはこの曲のギターをアレンジし、10本以上ものオーバーダビングをしたというが、なんとそれをたった一晩で録音したらしい。
おそらく溢れ出る才能を止めることが出来ず、無我夢中でレコーディングしたに違いない。

Led Zeppelin - Achilles Last Stand

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トップ10ハードロック・ギターリフ

2014年02月02日 | 音楽
昨日ギター名曲シリーズでディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」は凄いということを書いた。
そこであらゆるジャンルのトップ10状況をリサーチしているサイト「watch mojo.com」で、ハードロック・ギターリフのベスト10を見てみよう。

Top 10 Hard Rock Guitar Riffs



1位 ヴードゥー・チャイル(ジミ・ヘンドリクス)
2位 胸いっぱいの愛を(レッド・ツェッペリン)
3位 スウィート・チャイルド・オ・マイン(ガンズ・アンド・ローゼス)
4位 叶わぬ賭け(ヴァン・ヘイレン)
5位 バック・イン・ブラック(AC/DC)
6位 スモーク・オン・ザ・ウォーター(ディープ・パープル)
7位 スティル・オブ・ザ・ナイト(ホワイト・スネイク)
8位 フォトグラフ(デフ・レパード)
9位 ロック・ユー・ライク・ア・ハリケーン(スコーピオンズ)
10位 ウォーク・ディス・ウェイ(エアロスミス)

なかなか妥当な結果だと思う。
細かいことをいえば、なぜ1位がジミヘン?とか思うが、これはカナダのサイトなので日本とは感覚が違うのだろう。
意外なところでは、デフ・レパードだ。
バンド別のリサーチ「Top10 Hard Rock Band」でもデフ・レパードがランク入りしているところから、カナダでの人気が窺える。

ここではハードロックとヘヴィメタルは別として扱われているので、今度はヘビメタのほうを見てみよう。

Top 10 Heavy Metal Guitar Riffs



1位 クレイジー・トレイン(オジー・オズボーン)
2位 パラノイド(ブラック・サバス)
3位 トゥルーパー(アイアン・メイデン)
4位 ホリー・ウォーズ…ザ・パニッシュメント・デュー(メガデス)
5位 マスター・オブ・パペッツ(メタリカ)
6位 レイニング・ブラッド(スレイヤー)
7位 マウス・フォー・ウォー(パンテラ)
8位 ブレイキング・ザ・ロウ(ジューダス・プリースト)
9位エイス・オブ・スペイズ(モーター・ヘッド)
10位 ホーリー・ダイバー(ディオ)

オジーが1位と2位を占めている。
僕の中では、オジーのソロはヘビメタというよりハードロックかな、という気がするが、メタルの帝王なのでこっちなのだろう。
アイアン・メイデンとジューダス・プリーストは当然として、10位にディオが入ってるのが意外だ。

この「watch mojo.com」は、他にもたくさん面白そうなリサーチがあるので、また紹介していきたい。


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ディープ・パープル「スモーク・オン・ザ・ウォーター

2014年02月01日 | 音楽
ギター名曲シリーズ第4弾
ディープ・パープルといえばこれだろう、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」。

アーティスト:ディープ・パープル
ギタリスト:リッチー・ブラックモア
アルバム:マシン・ヘッド
発表:1972年



ここの読者でこの曲を知らない人はいないだろう。
ロックファンはもちろん、そうじゃない人でも、この曲のリフは聴いたことがある人は多い。
なにっ?聴いたことがない?
ウソを言ってはいけない。
楽器屋にいくたびにこの曲のリフを弾いて、ついには店に「スモーク・オン・ザ・ウォーター禁止」と貼り紙されたのはキミじゃなかったかい?

とにかく「でっでっで~」だ。
これほどシンプルで、ギター初心者でも弾けて、それでいながらカッコよく、インパクトがあり、世界的に有名なリフはない。
ものすごく複雑で凝りに凝ったリフだと、最初から凄いことをやろうとしているのだから、凄くて当たり前だ。
「でっでっで~」は、少しも難しくないのに凄いのだ。
おそらくリッチー・ブラックモアは、新しい曲を作るため、いろいろギターを弾いていたのだろう。
そこで偶然この曲のリフを思いついたのかもしれない。
問題はそこからだ。
その思いついた「でっでっで~」が素晴らしいリフであることに自ら気がつき、それを1曲に仕上げたのだ。
良いものを良いと判断できる、というのは簡単なことではないのだ。

ギターソロにも触れてみよう。
よく、これが弾けたら初心者卒業とか言われるが、なかなか弾いていて気持ちがいいソロだと思う。
16分音符のところのスケールがちょっと変わっていて、ジャズっぽい響きがあるのが面白い。
チョーキングの音程をきちんと出して、出来るだけギターを歌わせるように弾けば雰囲気が出るだろう。

Deep Purple - Smoke on the Water






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