風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

報道された事、されなかった事

2007-06-01 | 社会
欠陥石油ファンヒーターで大きな市場品質問題を引き起こした松下電器が、またまた電子レンジなど3製品で305万台を対象にしたリワーク(市場対策)を行うという。
松下のHPを見て驚いた。2000年以降だけでも欠陥商品の「お知らせ」が50件以上、総台数にすれば一体何百万台になるのか。
なんでこのような品質問題を次から次へと引き起こすのか?ここに至っては、この会社のモノづくりに致命的な欠陥があると思わざるをえない。

在職中、テレビの設計に携わっておられた方の話を思い出した。
その方は「新製品の開発・設計・製造にはまず発売期日が決められ、何が何でもそれに合わせよということになる。途中で問題が発生しても絶対に遅らせることは許されない。」「要するに品質での検証が十分できないまま市場に出さざるをえないことがある。このようなやり方をしていたらいつか大きな問題を引起すことに…。」と。

残念ながら一連の欠陥製品の多発はこの方の忠告が的中することになってしまった。
この問題での松下の「社告」を見た。消費者への謝罪と反省はあるがそれで問題が解決するとは思えない。なぜかといえば、「今でも現場では同じようなことがやられている」(松下社員の話)からだ。

根本的なところに“気がつかず?是正されない”とすれば、松下電器の品質問題は“また、また、また”マスコミに報道されることになるだろう。
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