風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

“悲鳴の電話”

2008-12-19 | 社会
 P社の同じ事業所で働いていた請負会社のA君から“これじゃ 生活できないよ”という悲鳴の電話が入った。
 
 聞いてみると、P社の生産調整(減産)でこの12月15日から臨時休業が増え、残業も3月末まで一切なくなるという話し。

 計算してみると、1月の給料は、臨時休業5日分で55,625円、残業分で46,875円、合計で10万2500円の減収になるという。「いままで、残業手当と休出手当を入れて月22、3万円あり、何とかやっていたが…」と声が小さくなるA君。

 同僚らは、「生活がたいへん。家のローンを支払っているので本当に悲惨」「忙しい時は毎日残業、休日出勤までさせられるが、暇になれば早く帰らされ、収入が大幅にダウン。その差が大きすぎ」等々。みんな口々に怒っているという。

 請負会社の上司は「受入れ企業のP社が操業短縮したので…」といい、受入れ会社は「うちは請負会社の従業員とは(雇用)関係がないので」と責任を回避する態度だという。

 「収入を増やすために他に変わりたいが、いまは辞めると行くところがない。しかし、このまま残っていたら契約更新拒否という首切りがあるかも」。A君の心配は尽きない。

 これまで、トヨタやキャノンなど、世界的な大企業はリストラで正社員を非正規労働者に代えて空前の大もうけを続けてきた。今度は少し減益になりそうだからと一斉に首を切る。みんな、生活があり、家族もいる人間だ。モノのような使い捨ては許されない。

 派遣や期間工も、そぜぞれの企業の発展のためにがんばっている。直接の雇用関係がなくても、これらの人たちの雇用と生活を守ることは大企業としての社会的責任だ。

労働相談ホットライン 012-378-060(秘密厳守・相談無料)

物忘れは相変わらずだが

2008-12-19 | 日常
 “死ぬまでは認知症になりたくない”と思っているが、どうなるかはわからない。
 認知症は、脳内出血によるものを除けば突然発症するものではなく、加齢とともにしだいに脳への血流量(酸素の供給量)が減少し、そのことが原因で脳細胞に変化が生じて起こると考えられている。

 アメリカの研究で、60歳からの4年間を、①退職後も仕事を続ける ②退職後、積極的に身体活動を行う ③退職後、ぶらぶらしている、の3つのグループに分け調査したところ、退職時には差が見られなかった脳の血流量が、4年後には③の日ごろあまり身体を動かさないグループだけが、毎年減少して行き、認知テストでも明らかな低下が見られたという。
 
 フランスの高齢者を対象に研究でも、週に2、3回ウォーキング、またはジョギングをしている人は認知テストで向上が見られたという。まあ、この調査結果は別にして、適度な運動は、老化による血行障害を防ぎ、脳への酸素供給を増やし、脳細胞の活性化に役立っていることは確かだと思う。

 退職前に家人から、「あんたはよく物忘れをする。歳を取ると認知症になるのでは」と言われて来た。本人も、“もしかしたら”と心配している。

退職後、社交ダンスを始めたおかげかどうかはわからないが、今のところ、まだその兆しはないようだ。ただ、物忘れは相変わらずだが…。