風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

NHKにもの申す

2009-06-05 | 社会
昨日のNHK「ニュースウォッチ9」で、女性看護師の過労死問題を報道していた。死亡した看護師の父親が「人の命を救う立場の人が過労死するような現状をなくしてほしい」と切に訴え、日本看護協会理事の、「危険な働き方をしている看護師が多く、医療の安全にも影響している。人手を増やせるよう診療報酬の引き上げを求めるとともに、医療現場の改善も呼びかけていきたい」とのコメントも伝えていた。

映像が終わり、メインキャスター(田口五朗)のコメントが流れた。
「この(厳しい医療の)現状を変えるには、診療報酬の引き上げが必要です」と。まあ、ここまではよかった。次に、「そのためにはみなさん(国民の)保険料の引き上げが避けられません」(録音していなかったが、ほぼ間違いはないと思う)といった。聞いていたオレは一瞬テレビに向かって“おい!それはないでー”と叫んでしまった。

要するに、このキャスターは“社会保障の充実を願うなら、消費税の増税を”式に、“医療危機の解決には国民の医療費負担増は避けられない”と、どこかで聞いた“国民脅しの論理”しか持ち合わせていないのだ。

健康保険制度の改悪の度に保険料が引き上げられ、高齢者には“病人は早く死ね”といわんばかりの後期高齢者医療制度を押し付け、憲法25条に謳う「健康で文化的な生活を営む権利」を破壊し、奪ってきたのは一体だれなのか。

きょうになっても腹の虫が収まらず、受信料を払っているお客として電話で少し苦言を呈した。
「あのような一方的なコメントはNHKの放送基準に照らしてどうなのか」と、ついでに、「橋下知事の“いちびり的で下品な言動”を毎日々伝えることにニュース的な価値があるのか」などと。

応対した若い(感じの)女性スタッフの頼りない対応に、「あなた様はNHKの社員の方ですか、それとも」と言いかけたところで、向こうさんから、「実は私、契約社員でして…」といった。何年か前に電話した時は社員が応対していたのに。

この女性スタッフを責める気持ちはありませんよ。ただ、経費削減かなんだか知らないが、視聴者の声を聞くという重要な(と思う)部署に、非正規労働者を導入するNHKの姿勢に改めて怒りを感じた。
後日、この問題についてメールしたところ、ありきたりの返事が返ってきた。