風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

あきらめた水森かおり

2010-06-12 | 社会
昨日は近くの大型スーパーJで歌手・水森かおりの新曲「松島紀行」のキャンペーンがあるということで、だいぶ前からカレンダーに書き込んで楽しみにしていた。

ところが、昼過ぎに携帯が鳴った。オレが4年前まで在職ていた後輩の女性からだった。こんな時間にと思いながら携帯を耳に当てた。

「もしもしーご無沙汰。どうしたん?」というと、彼女は、「わたしらの仕事が下請け会社に移管になって、全員が別工場に異動になるの。うちら子供を持っているものはとてもそんなところには行けない。辞めろということか…」と。

いつも冷静な彼女にしてはめずらしく、少し興奮したような涙声だった。
電話では長く話が出来ないので、とりあえず概略を聞いて、「一人の問題ではない。みんなで対策を考えよう」といって一旦電話を切った。

この事業所はオレが在職中にも二度の人員削減のリストラがあった。彼女にしてみれば今度で三度目だ。いままでのリストラでは、「旦那さんも同じ会社の人は、どちらかが辞めてください」と退職を迫られ、多くの子育て中の女性が職場を追われた。彼女はそれを拒否して頑張ってきたひとりだった。

どこまで労働者をいじめたら気が済むのか。電話を切った後、オレの怒りのマグマがもくもくと沸き起こってきた。

今日の最大イベント?だった「水森かおり」をキャンセルして、早速、対策に家を飛び出した。