一日中、降りそうで降らない曇り。
夜になったらとても静かです。
NHKの「ダーウィン」でインドネシアのハナカマキリをやっていて、
思わず見てしまった。
ハナカマキリは白っぽい花に擬態している。
紫外線カメラで見ると、
葉は紫外線を反射し、白い花は紫外線を吸収するので
虫にはそのコントラストが強く見え、虫は白い花にひきつけられるのだという。
ハナカマキリも紫外線を吸収している。
何度か、6月に白い花が多いことを書いた。
そういうわけだったのか!と納得。
6月を中心に、5月の後半から7月にかけて、白い花がとても多くなる。
特に木の花は白い花ばかり。
光が強くなるこの時期に、それを有効に活用しているというわけだ。
7月も、林内では白い花が多い。
先日載せた、ゴゼンタチバナ、センジュガンピ。マイヅルソウ、モミジカラマツ、ヤグルマソウ。ミヤマカラマツ、トリアシショウマ、アカショウマ、サラシナショウマ、ハナチダケサシ、ハナニガナの白花、ヤマアジサイ、ツルアジサイ……。
1カ月~1カ月半前なら、トチノキ、ホオノキ、サンカヨウ、ツバメオモト、
ヤマボウシ、ミズキ、ヤブデマリ、……。
枚挙にいとまがない。
森の中の緑と白、涼しげでいい感じ。
しかし、林内ではなく草原となるとその限りではない。
それは熱帯でも同様。色鮮やかな花がたくさん咲いている。
日当たりがものすごく良くなると、そこまで真っ白にする必要がなくなるのか
あるいは花の中でいろいろな色を使ってコントラストを作っていればそれでいいというのもあるだろうし。
もちろん全然違う戦略を取っているのもある。
ということは、林内の白い花は、
樹冠が葉で覆われて林内が暗くなるこの時期に
少しの光でもはっきり分かるよう白い色をしているのかもしれない。
夜に咲く白い花は、色に加えて濃密な香りで虫を呼んでいる。
写真/ヤグルマソウ
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