山里の人は基本的に狩猟採集が大好きだ。
私の知人で狩猟採集を極めているお兄さん(おじさん)は、
春のフキのとう、ワラビ、各種木の芽、モウソウチクの筍、ハチクの筍、フキ、
川では鮎、イワナ、アマゴ。9月から11月にかけてのキノコ、冬はかつては狩猟と、次から次へと自然が与えてくれる恵みを得て、それを料理したり保存したりする技にもたけている。これこそ山に生きる人の鑑だと思う。
縄文時代なら彼は大モテだろうが、今なぜか独身だ。
そういうような男たちが、特に目を輝かせて語るのが
「昔、川ででっかいウナギをつかまえた」という話である。
ウナギは釣ることもあるが、大体は川にしかけをかける。
数日間川に籠のようなものを沈めておくとウナギが入っているのである。
昔の川はきれいで豊かだった、という文脈で語られるのだが、
実はこのウナギ、もっと昔、戦前にはいなかったのである。
戦後、漁協が川に魚の稚魚を放流するようになって、ウナギも放流されたということだ。
もちろん、ウナギは川で生まれて海に行き生まれた川に戻る習性があるらしいから
本当の天然うなぎというのもいただろうけど、ものすごく稀だったに違いない。
けれど、川ででっかいウナギを獲って、食べたらものすごくおいしかった、という話は、本当においしそうだし、いい話だ。
インドネシアのウナギ談義を別ブログに載せました。よかったら見てください。
聞いた話が本当であれば、巨大ウナギが生息しているらしいけど、目撃はしていません。
私が担がれていないことを願うのみ。
写真/ハンショウヅル
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