12月11日(日)、曇り。
昨夜は、満月。
確か、月食があったような(??)。
今日は午前中に、ご近所の集まり。
その後は、奈良方面に買い物。
そんなつもりでいます。
昨日は、田中賢一さんから貴重なFAXが届きました。
その内容を、要約します。
ーー(田中さん)--
面白いものを見つけましたので、そのページとともにFAXします。
水無瀬兼成卿が中将棋駒に記している「師子」と言う文字ですが、何故「獅子」ではないのか不思議に思っていました。
ひょっとすると、ケモノ偏を省略しているのではないか、とも思っていたのですが、
植木雅俊著「仏教、本当のの教え」(中央新書)を読んで、そのことがわかりました。
それによると、サンスクリット語でライオンを意味するのが「シンハ(simha)」。
その仏教原典が漢に伝わって「シンハ」は音訳で「師」となり、あるいは「師子」と表記された。
ところが「師子」では、ライオンであることが想起しにくいので、後にケモノ偏が付けられて「獅子」が使われるようになった。
と言うことで「獅子」は、元々は「師子」だったそうです。
・・(以下略)
ーー(熊澤)--
そうなんだ。これで氷解。
「師子」は間違っていなかったんだ。
スッキリしましたね。
貴重な情報を有難うございます。
小生も「何故に?」と思っていました。
400年前の一流の学者、そして教養を持つ人だから、どうしてなんだろうという思いでした。
「師子」は中将棋駒のみならず、「象戯図」にもこの字が書かれています。
「象戯図」は、さらに150年も遡る時代に書かれた原本があり、兼成さんはそのまま書き写したに違いないと思うのです。
兼成さんは「師子」のことを、知っていたのでしょうね。
だから、そのまま正しく伝えられた。
やっぱりエライ学者です。
小生が知る限り「師子」と書かれている将棋資料は、水無瀬兼成さんが書いたものだけではなかったかと思います。
改めて尊敬しますね。
ソレニシテモ、疑問は直ぐに調べておくことが大切ですね。
ーーーー
FAXを貰ってから、小生なりに少し調べてみました。
今日も、近くの図書館に行って調べようと思います。
以下は、ある仏教の解説です。
「師子」
ライオンは獅子と申しますが、仏典で見かけるときはケモノ扁のない「師子 」で登場致します。
仏さまや菩薩さまと、百獣の王たるライオンとに共通する「 王者たる勇猛さ、威厳」というものを比喩するときに用いるというわけです。
「師子吼」
ライオンが一声「ガオー」と吼えるだけで、百獣が皆従ってしまうように、仏さまの説法に皆が耳を傾けます。
それで、仏さまの説法のことを師子吼と言います。
今や、仏さまだけではなく、威厳のある方が重大な発言することを「師子吼する 」と言っておるようです。
「師子奮迅」
ライオンが勢いよく動き回る様に、仏さまが慈悲の心を起こしまして、相手に 応じた方法を駆使して救う様子を言います。
現在ではひとりで東奔西走の大活躍 することを意味します。仏さまがこの三昧(精神集中の暝想)に入りますと、仏 教以外の宗教を信奉する人々が仏さまの威力にひれ伏すと言われております。
このことを「師子奮迅三昧」と呼んでおります。
ーー
(熊澤の注釈)
→摩訶大々将棋には、「師子」の駒の対となる左の位置に「奮迅」駒がありますね。
と言うことで、本日は「師子考」でした。
昨夜は、満月。
確か、月食があったような(??)。
今日は午前中に、ご近所の集まり。
その後は、奈良方面に買い物。
そんなつもりでいます。
昨日は、田中賢一さんから貴重なFAXが届きました。
その内容を、要約します。
ーー(田中さん)--
面白いものを見つけましたので、そのページとともにFAXします。
水無瀬兼成卿が中将棋駒に記している「師子」と言う文字ですが、何故「獅子」ではないのか不思議に思っていました。
ひょっとすると、ケモノ偏を省略しているのではないか、とも思っていたのですが、
植木雅俊著「仏教、本当のの教え」(中央新書)を読んで、そのことがわかりました。
それによると、サンスクリット語でライオンを意味するのが「シンハ(simha)」。
その仏教原典が漢に伝わって「シンハ」は音訳で「師」となり、あるいは「師子」と表記された。
ところが「師子」では、ライオンであることが想起しにくいので、後にケモノ偏が付けられて「獅子」が使われるようになった。
と言うことで「獅子」は、元々は「師子」だったそうです。
・・(以下略)
ーー(熊澤)--
そうなんだ。これで氷解。
「師子」は間違っていなかったんだ。
スッキリしましたね。
貴重な情報を有難うございます。
小生も「何故に?」と思っていました。
400年前の一流の学者、そして教養を持つ人だから、どうしてなんだろうという思いでした。
「師子」は中将棋駒のみならず、「象戯図」にもこの字が書かれています。
「象戯図」は、さらに150年も遡る時代に書かれた原本があり、兼成さんはそのまま書き写したに違いないと思うのです。
兼成さんは「師子」のことを、知っていたのでしょうね。
だから、そのまま正しく伝えられた。
やっぱりエライ学者です。
小生が知る限り「師子」と書かれている将棋資料は、水無瀬兼成さんが書いたものだけではなかったかと思います。
改めて尊敬しますね。
ソレニシテモ、疑問は直ぐに調べておくことが大切ですね。
ーーーー
FAXを貰ってから、小生なりに少し調べてみました。
今日も、近くの図書館に行って調べようと思います。
以下は、ある仏教の解説です。
「師子」
ライオンは獅子と申しますが、仏典で見かけるときはケモノ扁のない「師子 」で登場致します。
仏さまや菩薩さまと、百獣の王たるライオンとに共通する「 王者たる勇猛さ、威厳」というものを比喩するときに用いるというわけです。
「師子吼」
ライオンが一声「ガオー」と吼えるだけで、百獣が皆従ってしまうように、仏さまの説法に皆が耳を傾けます。
それで、仏さまの説法のことを師子吼と言います。
今や、仏さまだけではなく、威厳のある方が重大な発言することを「師子吼する 」と言っておるようです。
「師子奮迅」
ライオンが勢いよく動き回る様に、仏さまが慈悲の心を起こしまして、相手に 応じた方法を駆使して救う様子を言います。
現在ではひとりで東奔西走の大活躍 することを意味します。仏さまがこの三昧(精神集中の暝想)に入りますと、仏 教以外の宗教を信奉する人々が仏さまの威力にひれ伏すと言われております。
このことを「師子奮迅三昧」と呼んでおります。
ーー
(熊澤の注釈)
→摩訶大々将棋には、「師子」の駒の対となる左の位置に「奮迅」駒がありますね。
と言うことで、本日は「師子考」でした。
駒の写真集
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