熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
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作品 文章 写真 販売品

これは何だかⅢ

2011-12-03 06:52:44 | 写真
12月3日(土)、曇り。

昨深夜、ふと眼を覚ますとNHKbsアーカイブス。
映像は2008年に放送された「蘇る桃山文化・熊本城御本丸復元」が始まったところでした。
熊本城は、先年、名人戦が戦われたお城でもありますね。

番組は400年前の城壁石組みから始まって、当時の九州地方の勢力図や、領民から「せいしょこさん」と呼ばれた加藤清正のこと。
清正の菩提寺「本妙寺」(ここには400年前の水無瀬兼成の中将棋駒が残っている)もでてきました。
築城に使われた材木は、5万本余とか。
メインは床壁画と襖絵の復元に携わる現代の絵師たちとその作業工程。
思わず最後まで見てしまいました。

元絵は残っていないので「推定復元」。
当時の文献とか他の城などに残る絵などを参考に。
その上で、400年前の加藤清正になった気分で。各所の絵を想像して具体化する。
現在、これが出来る人は、多くは無いとのこと。
そうだと思います。
実際には京都の「川面美術絵画研究所」が担当。
下絵にだけでも、2年が費やされた。
小生が興味深く見たのは、いろいろな人々が分担し進める工程の様子やプロセスの様子。

例えば、床の間の壁に、和紙を何枚も貼り広げて何メートル四方の大きなものにするところ。
これは表具師の仕事です。
和紙は、泥を梳きこんだものもあり、それらをタテヨコに組み合わせて貼りつけて1枚の紙にする。
昔からの日本の智恵がいっぱい。

床の間の絵は大きいので、4分割されて描かれた。
それを現場で、ぴったりと図柄に組み合わせて完成品にする。
失敗は許されない作業です。
絵師・表具師7~8人が心を合わせて、寸分の歪みなく壁面に貼りつける。
熟練の技に感動しました。


ーーーー

ところで2日ほど前から、新しいテーマで試行錯誤中。
これは何だか。
試行錯誤中なので、チョッと不思議な画像にしました。
これは絵画なら「下絵図」のようなもの。
完成した大きさや姿をアレコレ考えて、その感じを掴むための「雛型」です。
映像左に写りこんでいるのは、大きさを比較するための大盤用玉将。

出来上がりは、どんなものか。
まだチョッと先ではあります。
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