熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
残部僅少、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

再々、豊島家資料

2012-02-11 05:56:59 | 写真
2月11日(土)、晴れ。

南南西の空に、明るい下弦の月。
今日も晴れわたっています。
世間はお休み「建国記念日」。
当方は、全くの平生通りです。

ーーーー
豊島家の資料。
「水無瀬大納言兼俊卿筆跡」の字母で彫リかけた不思議な1枚の駒。
彫り跡は「玉将」。
何が不思議かと言えば、木地には古い書き駒が使われているところです。

何のためにこれを彫ったのか。
古い文字はどうやら「龍王」。
12ミリほどある分厚い木地です。
恐らく、江戸時代に作られた古い駒のようであり、文字の痕跡が残ったまま、彫っているということ。
彫り跡がうっすらと赤いのは、一緒になっていた他の字母駒に着いた朱肉粉のせい。
何故、これを彫ったのか。
何故、元の文字を完全に消さないで彫ったのかです。
彫り跡の技量は、普通。
前にアップした「無剣」の銘と比較すると、気の入れようが違うのですね。

まあ、この駒一つでいろいろ考えることは多い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

駒の写真集

リンク先はこちら」 http://blog.goo.ne.jp/photo/11726