ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

床屋

2006-06-17 21:06:29 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりに髪を切る。床屋ではなく知り合いの美容院に行く。大鏡に映る自分を見たくないので、3ヶ月に一度しか行かない。肩から白い布に覆われ、椅子の上にちょこんと乗っている僕の頭部は「さらし首」そのもの。きまり悪そうに神妙そうに、自分に見つめられることの困惑が映っている。だから眠くはないけれど目をつぶって寝たふりをしてしまう。細かな注文はつけない。仕上がりに不満があっても何も言わない。自宅に戻って洗いなおせばいい。あきらかに美容師の仕事の跡が残っているようでは駄目なのだ。