行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

エゴノネコアシ

2019-08-11 20:00:14 | 花,植物
7月中旬の散歩道にこんなものも写していました。


5月に花が終ったエゴノキ、
たくさんの果実に並んで
バナナのような不思議な形の物体がぶら下がっていました。
エゴノネコアシです。


エゴノネコアシ。
エゴノネコアシアブラムシが寄生してできたエゴノキの虫こぶです。


エゴノネコアシアブラムシ、
7月になると、虫こぶの先端に穴を開け、
飛び出して、イネ科のアシボソという草に移動します。
そして、夏から秋はアシボソで暮らし、
寒くなるとエゴノキに引越して、
また、側芽に寄生して虫こぶを作ることを毎年繰り返します。


サンショウの果実、
7月になり、赤みが出てきました。


庭に植えられていたキイチゴの実、
多分、ブラックベリーです。
熟すると赤色から黒色になります。


これはブルーベリー。
7月はきれいなピンク色の果実、
熟すると青紫色、アントシアニンが豊富なブルーベリーになります。
生食もいいですが、ジャムもおいしい。
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シソ科の夏野の花

2019-08-10 20:00:09 | 花,植物
今日は、7月中下旬の丘陵の野道に写したシソ科の草の花4種、
ニガクサ、イヌゴマ、アキノタムラソウそしてメハジキを集めて見ました。


ニガクサ。
林縁などのやや湿った場所に生える多年草。
7月、茎の頂に花穂を出し、
淡紅色の唇形の花をつけます。


ニガクサの花、
花びらは小さく、下唇が垂れ下がります。
まばらに咲くこともあり、見栄えがする花とは言えません。


イヌゴマ。
この草も山野のやや湿った所を好むシソ科の多年草です。
7月、茎の先端近くに花穂をつくり、
ピンク色のいかにもシソ科らしい唇形の花をつけます。


イヌゴマは犬胡麻あるいは否胡麻、
花ではなく、果実の形が食用の胡麻に似るところから。


ついでに胡麻の花も写しました。
イヌゴマと同じ時期に白色からピンク色の花をつけます。


アキノタムラソウ。
野原のやや湿った場所によく見られる多年草、
細長い穂を伸ばして、薄紫色の花を付けます。
名にアキノと入りますが、
7月ごろから花が見られます。


アキノタムラソウ、
小さな虫がよく集まっています。


メハジキ。
野原や河川敷などに見られる越年草。
1mほどに成長し、7月~8月、葉腋にピンク色の唇形花をつけます。
見ることが少なくなっている草の花です。
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上野の山

2019-08-09 20:00:40 | 風景
7月17日、
不忍の池から上野のお山へ。
写真撮影も、けっこう楽しめる東京の名所です。


不忍池弁天堂から真っ直ぐ上野の山に向かうと上野清水観音堂、
京都の清水寺に倣って建てられたお寺とのこと、
清水寺ほど大きくありませんが舞台が造られています。
そして舞台の真ん前には枝を円形につくった松の姿、
看板から「月の松」の名があるようです。


舞台に上がり、月の松から不忍池方面をのぞいてみました。
弁天堂と観光客の姿が小さく臨めます。
実はこの月の松、江戸時代には有名な松で、
浮世絵師安藤広重が江戸百景の一つとして描いたことが知られています。
その絵には丸い月の中に池がはっきり見えます。
江戸時代のものは150年前に消失したそうですが
新しい月の松が平成24年に復元されました。


これも清水観音堂にて。
こんな景色、建物が好きです。


観音堂のすぐ横の花園稲荷神社、
小さな紅い鳥居の道が池の方向に向かっています。


東照宮は徳川家康を祀る神社、
日光が一番有名ですが、
ここ上野の東照宮もよく知られた存在です。
東京を訪れての手近な観光場所、外人観光客がたくさん来ていました。


東照宮の見どころの一つは燈籠、
江戸時代に大名により奉納されたもの、
石燈籠が約280基、銅燈籠が50基もあります。
写真、社殿手前の銅燈籠群、
これら、銅燈籠はすべて国の重要文化財に指定されています。


国立博物館の手前の噴水広場、
曇り空なので噴水を写すにはもう一つですが
噴水が勢いよく上がりはじめたのでレンズを向けて見ました。


上野駅に向かう帰途中、
国立西洋美術館の庭を横切りながら、
ロダンの「カレー市民」を夏の緑の中に写して見ました。
彫刻の人々、緑の中に置くとより生きて感じます。

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7月の不忍の池にて

2019-08-08 20:00:30 | 風景
7月の写真教室の撮影会は上野不忍池、
蓮の花がメインターゲットでした(7/17)。


夏の不忍池には蓮がびっしり、
しかし、時期が少し早かったようです。
まだ、花がまばらです。
弁天堂が背景に写る場所を探して不忍池の風景を一枚。


池のすぐ近くに古い造りの建物、
下町風俗史料館だそうです。
その史料館を背景に蓮花をねらってみましたが
日の丸構図。


中心部の花托が見える花を探して、
望遠レンズで単純に蓮の花も写しました。


この日は少し晴れ間も見られましたが
雨の多かった7月、前日まで雨が続きました。
蓮の葉も雨水を貯めていました。


弁天堂近くには餌付けをしている人がいて、
都会では少なくなったといわれるスズメですが
不忍池にはたくさん見られます。
人馴れしたスズメたちが蓮の葉の上で遊んでいました。


蓮が生長して、棲む場所がなくなったのか、
それとも観光客が餌を与える場所なのか、
池の縁の狭い場所に鯉がたくさん集まっていました。


弁天堂の香炉、
その奥に頭はおじいさんで体はとぐろを巻く蛇の像、
調べてみると、日本古来の神、
農業・食物・財福の神とされる宇賀神様だそうです。
浦和レッズの宇賀神は知っていましたがこんな神がいるとは知りませんでした。

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ヤマユリ

2019-08-07 20:00:57 | 花,植物
7月中旬、
丘陵の山道にヤマユリが大輪の花をつけていました。


ヤマユリ。
近畿地方以北の山地の林縁や草地に分布する日本特産のユリです。


甘い濃厚な香りを放ち、
とても自生とは思えないほどの豪華な大輪花、
7月中頃になると、この花を山道に見つけるのが楽しみになります。


草丈は1-1.5m、花の大きさは直径20cm以上、
ユリの中でも最大級の大きさです。
茎は花の大きさ割に細く、
多くは花の重みで傾いています。


古い株ほど多くの花をつけ、
10個近くの花をつけているものもたまに見ますが、
多くは花数が1~3個です。


そして、発芽から開花までには少なくとも5年以上かかるそうです。
すなわち、花が一つのものでも発芽してから
5年以上経過していることになります。


花色は白色ですが、
花弁内側の中心には黄色の縦帯、
その周りには紅色の斑点が散りばめられています。

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カメムシも美しい

2019-08-06 20:00:45 | 昆虫
6月から7月、
散歩道に写したカメムシたちです。


アカスジカメムシ。
黒色に5本の赤い縦すじ、
お洒落な色模様のカメムシです。


ハーブの黄色の花に。
セリ科の花によく集まるアカスジカメムシです。


背部のハート型の黄色紋がよく目立ち、
そして特徴、イサキモンキツノカメムシです。


イサキモンキツノカメムシ、
頭部から体の周辺部の透明感のある緑色がきれいです。


キバラヘリカメムシ。
その名のように腹部が鮮やかな黄色のカメムシです。


キバラヘリカメムシ、
マユミやツルウメモドキなど
ニシキギ科植物によく見られます。


黒色に橙色の帯模様のあるカメムシ、
アブラナ科植物につくその名もナガメ(菜亀)です。
成虫と幼虫が並んでいました。

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7月のバッタたち

2019-08-05 20:00:04 | 昆虫
7月の散歩道に見つけ、写したバッタたちを並べて見ました。


ヤブキリ(黒色型)成虫(7/5)。
ササキリに比べるとずいぶん早く成虫が現れるようです。


ヒメギス。
道ばたの草の上に数匹がいました(7/18)。
翅が生えそろっていないのでまだ幼虫、
成虫も幼虫も黒褐色とコオロギのような色です。


ホシササキリ成虫(7/8)
丈の低い明るい草原に7月ごろから見られます。


ツユムシ(7/18)。
全身が淡緑色、平地から山地の明るい草原によく見られます。


ヤマトフキバッタ。
多分、成虫と思われます。
成虫でも翅が退化して短く、
飛べない、幼虫のようなバッタです。


ツマグロバッタ。
静岡菊川にて(7/22)。
多摩丘陵では見ないバッタです。

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ササキリの若齢幼虫

2019-08-04 20:00:48 | 昆虫
7月から8月、
草原に写したササキリの幼虫を集めて見ました。
ヤブキリに比べるとずいぶん遅い発生のようで、
真夏のこの時期になってもまだ若齢、
5mmに足りない小さな幼虫です。


7月中旬の散歩道、
ラミーカミキリがまだいるかなと覗いたカラムシの葉に
ササキリの幼虫を見つけました。


つぶらな瞳、
姿も小さく可愛らしいササキリの若齢幼虫です。


長い梅雨が明け、
いきなりの猛暑が続いた8月の最初、
暑さを避けて、木陰のある林縁の草原に行って見ました。
ここは毎年、ササキリをよく見る場所、
6月に草刈りが入りましたが
新しい草が伸び、再び草原となっています。
そろそろササキリがいるかもしれません。


その草原にササキリの幼虫をたくさん見つけました。
それもすべて5mmに満たない若齢幼虫です。
今年は7月の気温が低かったせいでしょうか、
発生、成長が遅れているようです。


ササキリの若齢幼虫、
顔や胸はオレンジ色で腹部は黒褐色、
緑色と黒色の成虫とは全く異なる配色です。
同じ種の成虫と幼虫とは思えません。


ササキリのなかまは細くて長い触覚を持つのが特徴、
幼虫でも触角は成虫と変わらない長さのようです。


ササキリ若年幼虫、
蕾を持ったキツネノマゴの葉に跳び移ってくれました。
これで季節がわかります。
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道ばたに見つけたゾウムシの仲間

2019-08-03 20:00:42 | 昆虫
野道や山道をカメラ片手に散歩、
6、7月のそんな散歩道の、
道ばたの草や木の葉の上に見つけたゾウムシの仲間たちです。


自然公園の遊歩道横の葉の上に。
まだ羽化したばかりで灰色に見えませんが
多分ハイイロチョキリです。


オトシブミ科ハイイロチョッキリ。
8~9月、まだ青いコナラやクヌギのドングリに穴を開けて産卵、
産卵後、そのドングリを葉の付いた枝ごと切り落とします。
この時期、地上に切り落とされた青いドングリ付きの枝を見たら、
それはハイイロチョッキリの仕業です。
地上に落ちたドングリの中で幼虫は成長、
やがて地中で蛹となり、翌年の6月ごろに成虫となるようです。


オトシブミ科エゴツルクビオトシブミ。
花も終わり、道に垂れ下がったエゴノキの葉にその姿を見つけました。
光沢がある黒色のオトシブミ、
写真はメス、オスはさらに首が長くツルクビの名があります。


エゴノキ、ハクウンボク、フサザクラなどの葉上で見られ、
メスは、これら植物の葉を巻いて中に産卵します。
幼虫はこの巻葉の揺りかごの中で、葉を食べながら成長します。
オトシブミの仲間にはこの巻葉を切り落とす「落とし文」派と
切り落とさずに揺りかごにする「吊るし文」派がいるようです。
エゴツルクビオトシブミは「吊るし文」派になります。


ゾウムシ科シロコブゾウムシ。
上翅にコブ状の隆起を持つ、灰褐色のゾウムシ、
姿形がユニーク、昆虫というより動物、愛嬌を感じます。


白というより薄茶色、
背中は落花生の殻のようでもあります。
クズやニセアカシアなどマメ科植物の葉を食します。


オジロアシナガゾウムシ。
太く、長く、たくましい脚が特徴、
クズの葉や茎によく見られ、
一見、鳥の糞に見間違う色・姿です。


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7月の日陰の蝶

2019-08-02 20:00:57 | 昆虫
7月の山道になにげなく写した
木陰の薄暗いところで生活することの多い、
いわば日陰の蝶たちを載せます。
いずれもジャノメチョウ亜科に分類される
クロコノマチョウ、ジャノメチョウ、ヒカゲチョウ、クロヒカゲの4種です。


クロコノマチョウ。
淡褐色から濃褐色の大型のタテハチョウ。
雑木林の薄暗い木陰からゆっくりと飛び出してくることが多く、
大きいので驚かされます。
7月の撮影なので、夏型、多分雌と思われます。


これもクロコノマチョウ夏型。
全体に黒っぽいのでこちらは雄と判断しました。
クロコノマチョウはもともとは南方系の蝶、
近年は分布を北に拡大しています。
秋には秋型が発生、成虫で越冬します。
翅色、翅形は枯葉に似せているといわれています。


ジャノメチョウ。
ジャノメ模様のある蝶の本家のような名ですが、
そのジャノメ模様は控え目であまり目立ちません。
後翅裏面のうっすらした白帯と地色の色具合が
どこかシックで魅力的です。
都市郊外の草原や林の周辺にもよく見られた蝶とのことですが
近年、数を減らしています。


葉陰に傷んだ翅を隠してヒメジョンに吸蜜するジャノメチョウ。
花に吸蜜するものが少数派のジャノメチョウの仲間ですが、
この蝶は花に吸蜜するようです。


ヒカゲチョウ。
別名ナミヒカゲ、多分5月に発生した個体、
翅がだいぶ色褪せ、擦れてきています。


5月にはなかなか翅を広げてくれなかったヒカゲチョウですが
7月のこの日は翅を広げた個体を複数確認しました。
やはり翅が擦れ、
どの個体も発生してから時間が経過していることを思わせます。


クロヒカゲ。
ヒカゲチョウとほぼ同じ7月中旬の撮影ですが
こちらは第2化のようです。
大きさも第1化のものに比べてだいぶ小型です。


クロヒカゲの翅表、
ナミヒカゲに比べてだいぶ濃褐色です。
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