五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

フェラーリ333SP

2015年06月11日 | ミニカー
1997年のル・マン24時間レースに出場し、総合6位に入賞したフェラーリ333SPです。

フェラーリの伝統的なイタリアン・レッドの面影はあるものの、多くのスポンサーのステッカーが貼ってあるために、フェラーリらしからぬところもありますね。
この333SPはワークスのエントリーではなくプライベート・チームの参加なのです。

資料によりますと、フェラーリ333SPがル・マンに参戦したのは1995年が初めてで、1973年の以来22年ぶりのプロトタイプカーによる出場でした。
このときはEuromotorsports racingという米国のチームによるエントリーで車体はイエロー、予選は17位で決勝ではわずか7周走ったところで電気系のトラブルでリタイヤしています。

333SPは翌1996年もル・マンに出場しますが、2台のマシンともレース途中でリタイヤしてしまいました。
ただし、予選5位だった17号車がレース中に最速タイムを記録していますから、速いことは速いのでしょうね。
さすがはフェラーリというべきでしょうか。

なお、333SPの名誉のために書いておきますと、ル・マン以外のレース(デイトナとかセブリングとか)ではいくつか勝利を得ており、1995年のIMSA・WSCの年間チャンピオンにもなっています。



さて、いよいよ1997年のル・マンですが、この年は3号車と4号車の二台体制で出走しています。
3号車に乗るドライバーのうちのひとり、ジャンピエール・モレッティはステアリングメーカー「MOMO」の社長であり、この333SPの開発計画の提案者なのだそうです。

そういえば、車体にも大きく「MOMO」と描かれていますね。
他にも「YOKOHAMA」とか「AUTOBACS」とか、私たちにもなじみのあるメーカーのステッカーが貼ってあり、いかにもプライベート・チームといった感じです。



遅ればせですが、333というのは一つのシリンダーの排気量だそうで、フェラーリ伝統の名前の付け方です。
ちなみに12気筒なのでトータルで4リッター(3,997cc)になります。

333SPはこの後も、2000年くらいまでさまざまなチームに使われました。
プライベート・チームにとっては、そこそこ強い「頼れる」マシンだったようです。

このミニカーはミニチャンプス製、横浜の友人から譲っていただきました。
大きなロールバーが特長的なスパイダー(二座席オープン座席)スタイルの、なかなか素敵なミニカーです。
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