松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

年末年始期間の練習メモ

2006-01-03 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
稽古納めが28日、稽古はじめは7日。
この期間内は自主練習のみとなるわけだが、
今年は冬らしいといえば聞こえはいいけれど、
季節風は強いし気温も低くて
屋外練習にはなかなかつらいものがある。
自然とともにありたいと願いながら、
実は心地よい範囲での自然を
求めているだけに過ぎない自分。

今回は自主練習メモから
いくつか拾ってみることに。
まずは利き手意識と緊張について。
これは右利きなら
右側に意識が集中しやすいがために
左側が何らかの負担を感じているのではないか
という仮説。

負担は無理につながりやすいと考えれば、
緊張して硬い動きしかできない
左側のペースに合わせてみることも
一つのヒントになるのではないか。
おそらく右側にとっては
それほど苦にならないような気がするので、
試してみたりしている。
まだ右から左への切り替えがうまくできずに
時々混乱する。
利き手というのは
主導権を握りたがるものであることがよくわかった。
それが利き手であることの証
ということなのだろう。利き手の主張。

でも、それほどまでに
主張する必要があるのかな?
何でもかんでも一人で引き受ける必要が
あるのかな?とも思ったりしている。


また、昨年のキャンペーンで得た認識を
体に覚え込ませることも続けている。
いずれにしても続けることが大事と考えている。
こうした仮説&検証は失敗も繰り返しているけれど、
懲りずにやっているのは
ただそれがおもしろいからのこと。
気をつけているのは、故障しないようにすることと
夢中になりすぎること。
慣れないことをするのはけっこう疲れるもの。
長い時間をかけているつもりではなくても
負担になっていることは十分にあり得る。
このあたりの判断が甘くなりやすいので
気をつけたいと思うのだけれど。


最近、自分の緊張状態に対する
先生のコメントが「なるべく緊張しないように」から
「絶対に…」に表現が変わってきている。
これはどういう意味だろう。

久しぶりに名家の表演映像を見た。
長い時間をかけて練功を重ねることでしか
得られないことが確かにあると思う。
与えられた時間は限られてはいるけれど、
できるだけ丁寧な練習を重ねていきたいと思う。