松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

手洗い、うがい、できれば洗顔も

2009-11-01 | 養生の栞-食・眠・動-
新型インフルエンザワクチンの一般接種が
始まったそうですね。

以前にも書きましたけど自分でできる予防策
外から戻ったら、手洗い、うがい、できれば洗顔も。
この3ステップを励行するだけでも
随分と違ってくるそうです。

そこで今回はお医者さんが指導した
「正しい手洗いとうがいのしかた」を紹介します。
(動画の提供元はおなじみの『ほぼ日刊イトイ新聞』です)


 『お医者さんから教わった正しい手洗いとうがいのしかた』
  http://www.youtube.com/watch?v=N_kY0r--O-k


やってみれば即実感。
ほんとにスッキリと洗い上がります。気持ちいい。

うがいをするときは、なるべく首の力を抜いて
後頭部が自らの重さで自然に落ちてくようなイメージに。
すると顔側が鼻から自然に上を向いていくような…
そして両肩を落とすようにできると
さらによいかもしれませんね。
というのも、背骨を後方に反らせるようにして
上を向いてしまうと喉が詰まって苦しくなりますし、
うがいもうまくできなくなってしまうような
気がするんですよね。



それと……これって個人的見解なんですが、
予防と養生って、ちょっと観点が違うようなんですね。
予防とは「あらかじめ(予)め防ぐ」という意味で
たとえば病気やケガなどのように
何か特定の対抗すべき対象が想定されているような印象。
で、対する養生はといえば
そういうことではないような気がするんですね。
長生きする、年齢なりの瑞々しさを保ち活き活きと過ごすとか、
そのようにありたいとするのが養生なのかなって。

つまり予防は、より具体的な対象に絞った対処法で
その意味では養生の一部ともいえるのかもしれませんが、
だからといって養生=予防としてとらえること
つまり予防さえしていれば養生なんだと考えるのは
どうなのかなと。

養生はもっと根源的なところから
行うもののように思うんです。
だから仮に養生的予防策を考えるとすれば
手洗い、うがい、洗顔にとどまらず
たとえば人の集まる所にはなるべく行かない
心身を疲労させない、疲労を残さないとか、
あえて自らリスクに近寄らない
(リスクから遠ざかる)といった
積極的な回避行為も含まれると思います。
と同時に常日頃から十分な栄養と休養を重んじて
心身の内側から保護し英気を養うように
心がけることのような気がします。
そうした恒常的なはたらきかけが
養生なのではないのかなと。

ちなみに人が適正範囲内と感じている
ほとんどのケースが養生的視点からみれば
“やり過ぎ”の状態となるらしく…
うむむ~ やっぱり意識変革かなぁ



1 コメント

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自然であるためには (yuehua(月華))
2009-11-01 14:12:53
いのちを無駄に消耗させないことが
養生の基本なんでしょうね。
自然のままにあることが大切…

むやみに対抗するのも逃げるのも
どちらにも“怖い”と思う気持ちがひそんでいます。
情緒が揺れていては
平常心ではいられないですね。

どうすれば気持ちをフラットにしていられるのだろうか…
そんなことを考えています。
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