Where there's a will, there's a way.

Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

モモ

2016-12-08 21:29:50 | 本-その他
図書館から借りた『モモ (岩波少年文庫(127))』を読了。
本書は『ザ・コーチ3 時間泥棒と賢者の地図』で取り上げられていたので読みたくなりました。私が小学生の頃に映画化されたと思いますが、原作すら読んだことがありませんでした。
本書は少女モモと「時間どろぼう」のお話。40年くらい前に書かれたお話だけれど、当時も既に時間に追い立てられている人が多かったのですね。現代はスマホやタブレットなど便利なもので溢れているけれど、「時短」というよりも却って「時間の奴隷」になっている感じがします。効率性を求めるばかりで心にゆとりがないし、いつも何かと追いかけられているようだし…。
このお話では子どもたちまで遊び方まで縛られていたけれど、現代の子どもも同じかも。公園ではボール遊びなどが禁止されているし、遊びと言えば3DSなどのゲームに限られてしまっています。それと高学年につれて塾や習い事、勉強で、自由な時間がぐっと減ってしまいます。
時短や効率も大切かもしれないけれど、行き過ぎるのもどうかと思います。どんどん人間らしさが奪われてしまいますからね。時間についていろいろ考えさせられるお話でした。

モモ (岩波少年文庫(127))
ミヒャエル・エンデ
岩波書店