Where there's a will, there's a way.

Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

学びとは何か

2025-02-06 13:58:31 | 本-その他
図書館から借りた『学びとは何か-〈探究人〉になるために』を読了。
著者は『言語の本質』(共著)がベストセラーになった今井むつみ氏。本屋さんで著者の別の本を捲ってみて「難しそうな内容…」と敬遠していたのですが、本書を読んでみると意外と読みやすかったです。
それにしても脳があんな複雑な仕組みになっていたとは。生まれたての赤ちゃんは英語の「r」と「l」の発音をしっかり区別できていて、日本語にはそういう区別がないので1歳くらいまでに区別できにくくなる。脳って必要なものとそうでないものをきちっと分けて適応できるようになっているのですね。
姪が幼い頃、もやしを「めんめん」と言っていたことを思い出しました。うどんやパスタだけでなく細いものは何でも「麺」と思っていたのでしょう。そのうち麺は麺、もやしはもやしと少しずつ区別できるようになるなんて、子どもの脳もしっかりしていますね。
やはり、英語は「Book=本」などと、ただ闇雲に単語単位で丸暗記するものではないですね。英和辞書を引くと英語の「Book」には「本」以外の意味がたくさん載っていますし、文章で覚えないと身に付かないものだと改めて知りました。
いずれにしても学んで身に付けるのに近道はないということでしょうか。「タイパ」で失敗なく素早く学ぼうとする人が多いそうですが、回り道をしたほうが良い意味で経験にもなりますし、長い目で考えると勉強になると思います。



読んでみたいと思い図書館のサイトから予約したのですが十数人待ち。届くまでに日数がかかりそうですが、読める時を楽しみに待っています。

エヌビディア 半導体の覇者が作り出す2040年の世界

2025-02-01 14:41:24 | 本-その他
図書館から借りた『エヌビディア 半導体の覇者が作り出す2040年の世界』を読了。
半導体やGPUの説明はちょっと難しかったですがそれ以外は読みやすく、エヌビディアの会社そのものやAIの実態などもよく分かりました。AIって「仕事が奪われる」などちょっと怖いイメージがありますが、有効に使えば医療やビジネスなどにおいて有力な補助にもなるのですね。
やはり日本人って新しいことに抵抗がある人が多いと感じます。「ゆでガエル」のように現状に満足したままで変化しようとせず、そのまま自滅へと進む。数十年前までは半導体のシェアは高かったようですが、今ではトップ10圏外。それに病院にしてもいまだにFAXを使って薬局へ処方箋を送っているところが多いですし、支払いもキャッシュレス対応のところは少ないです。フロッピーディスクさえ使っている企業まであることにはびっくりしました。
最近のニュースで中国のスタートアップ企業「DeepSeek」による低コストのAI開発が話題になっていますが、今後エヌビディアやAI、半導体などがどうなるか目が離せません。



先日、母が加湿器を買いに某総合スーパーへ行きましたが、リビング用のサイズのものが売り切れてしまって置いていないとのこと。店員さんから「Amazonなら置いてあるのではないでしょうか?」と言われ、最終的にAmazonで注文しました。まさかリアルのお店の店員さんから「Amazon」という名前が出るとは。その店員さんも電化製品などをきっとそこのスーパーではなくAmazonで買っていると思います。

僕たちのインターネット史

2025-01-25 14:31:08 | 本-その他
図書館から借りた『僕たちのインターネット史』を読了。
表紙からすると先日読んだ『平成ネット史 永遠のベータ版』と内容が似ているかと思っていたら、全く別物でした。本書は1980年代~2010年代のネットについて触れられていて『平成ネット史』と一部時代が被るのですが、視点などが違います。特に女性からすると「こんな本、よく図書館に置けたよね」なんて感じる部分もあるかもしれません。
20年以上前はCD-ROMの付録が付いたパソコン誌が多かったと思います。そもそも今ではパソコン誌そのものがかなり少なくなりましたよね。CD-ROMにはフリーソフトが収録されていて、ネットからダウンロードする代わりにそこからソフトをパソコンにインストールしていたのです。若い人からすると「わざわざ雑誌を買うなんて高くつくのでは?」と思われるでしょうが、当時はネット回線の速度がかなり遅かったので、ダウンロードするだけで何十分もかかったし、ネットの接続料金(当時は定額制ではなかったのです)もかかったのです。
「島宇宙」なんて言葉は知りませんでした。様々な価値観が乱立して同じ価値観の人たちが集まって、別の価値観の人たちとは交流のないという意味だそうですが、今はまさにそういう考えの人が案外多いかもしれません。だから、SNSなどで特定の考えだけしか入ってこないし、お互いの対立も激しいものになっています。狭い部分だけで「これが全て」と思わず、もう少し考え方のや知識の視野を広げたいものですね。
今では誰もがネットに繋がっていますが、本書を読んで「一部の人が繋がる時代も良かった」と感じる人がいると思います。特に1980年代のパソコン通信の時代は特定の人しかやりとりできなかったそうで、却ってお互いが今よりも「密」だったのでしょうね。





ところで、元アイドルグループのメンバーと某テレビ局の問題がけっこう騒がれていましたね。私はTVニュースが嫌いで一切見ていないし詳細は分かりませんが、ネット上でもかなり叩かれていたようで。でも、そんな叩く暇があれば、もっと勉強とか趣味などに自分の時間を使えばいいのでは。時間は有限ですし、もしかしたら明日死ぬかもしれません。よく亡くなる直前の人が言うのは、「もっと自分に正直に生きればよかった」だそうです。叩く人は自分が本当は何がしたいのか、何のために生きてきたいのか見えていないのではないでしょうか。そういう人に限って「時間がない」と嘆きながらSNSやネットニュース、動画に何時間も費やしては悪口を叩いたりしているのでは。一度だけの人生、もっと有効に使いたいですね。

ルポ スマホ育児が子どもを壊す

2025-01-22 14:23:44 | 本-その他
図書館から借りた『ルポ スマホ育児が子どもを壊す』を読了。
本書のタイトルからだとスマホばかりが出てくるイメージがありますが、運動、遊び、友達関係など、その周辺もカバーされており、どっちかと言えば最近の子育てや子どもたちの現状の全般を書いています。けっこう深刻な話が続く1冊ですが、今の子どもたちが将来私たちの社会を支えていくのですから、目を背けるべきでないと思います。
子どもたちの運動不足は前々から聞いたことがありますが、あれほどまでに酷いとは。まずハイハイをしない赤ちゃんもびっくりですけれど、体育座りもバンザイもできないとは。でも、運動不足は幼児にも限らないと思います。以前にも書きましたが、足をズルズル音を立てて引きずりながら歩く若い人が多いこと。それだけ足腰がしっかりしていないのでしょう。私の場合小さい頃は比較的中で遊ぶことが好きでしたが、それでも公園や車の少ない路上で遊んだりしましたし、友達の家に遊びに行くのにも坂を上り下りしましたし、そのことで基礎体力はついたと思います。
生まれた頃から携帯電話やスマホがあることも大きいと思います。スマホで寝かしつけないと眠れない幼児もそうですが、1日何時間もSNSや動画視聴に費やすのも問題です。大体「ながらスマホ」「スマホ依存」の大人が多いのですから、まだ分別のつかない子どもだってそんな大人を見て真似するのでしょう。「食事中や談話中はスマホを見ない」「夜遅くまでスマホゲームをしない」など、大人がしっかりスマホの使い方の手本を見せることがいちばんではと思います。
あの「コロナ禍」は大人だけでなく子どもたちにとっても苦しかったと思います。大人にとって「3年」と聞くと短くも思えますが、まだ人生の短い子どもたちの感覚だとかなり長く感じたでしょう。マスク着用、「黙食」、「ステイホーム」が強制され、修学旅行に行けず部活や行事も中止になって、大切な学校生活がすっかり変わってしまったのですから。特に小学校~高校の間にコロナ禍にどっぷりはまってしまった子どもたちはかわいそうです。ちょうど遊びたい盛りなのに好きなように動けないのですから。
子どもを欲しくない若い人が増えていると聞きますが、40代の私でも分かる気がします。子どもが騒がないか心配しながら申し訳ないよう振る舞わなければいけないし、電車の中で赤ちゃんが泣いたり公園などで外遊びをすると「うるさい」と怒鳴られ、ちょっとしたトラブルがあると「あなたの育て方が悪い」と注意される。いくら保育園を増やしても手当を厚くしても、育児する自信がなくなりますよね。


平成ネット史(2回目)

2025-01-18 14:04:24 | 本-その他
図書館から借りた『平成ネット史』を読了。今回で本書を読むのは2回目。ネットや携帯電話の移り変わりについてふと読みたくなって再び本書を開くことに。
「パケ死」「ダイヤルアップ接続」「iモード」「ADSL」…。次々と懐かしい言葉が出てきますし、40代前後の人なら誰でも「うんうん分かる♪」「そんなことあったなぁ」と頷くでしょう。私の場合、2000年に携帯電話(ガラケー)、2001年にパソコンを初めて買いましたが、あの喜びや驚きは今でも忘れられません。携帯電話がカラー液晶というだけで画期的でしたし、パソコンのネット通信速度はかなり遅かったのにもかかわらずそれでもネット生活を楽しんでいました。それが今ではTVやゲーム機まで高速インターネットに繋がる時代。30年ほどでこんなにネットが進化するとは思いませんでした。
本書をよ~く見ると、ページ数とかタイトルなど、「平成レトロ」を思い出させるドット文字風のフォントになっています。Kindle版もあるそうですが、ぜひぜひ紙の本をお勧めします。
ところで、スマートフォンの電話機能はたくさんある機能の中の1つなのになぜ「iPhone」とか「スマートフォン」など「電話」を意味する「フォン」が名前に入っているのか、以前から不思議に思っていました。本書によると、最新技術に疎い田舎のおばあちゃんでも抵抗なくスマホに手に取ってもらいやすいという配慮からだそうです。なるほどね…。私だったら「モバイルコンピューター」など変な名前にしてしまいそうです…。


通信の世紀―情報技術と国家戦略の一五〇年史―

2025-01-06 14:16:44 | 本-その他
図書館から借りた『通信の世紀―情報技術と国家戦略の一五〇年史―』を読了。
本書は明治時代以降の電報、電話、インターネットなど、約150年間の通信の技術について書いた1冊。
100年以上前に既に海底ケーブルが登場しているとは意外ですね。国際電話なんて戦後の話と思っていましたし、無線もそんなに古いとは知りませんでした。
電報の暗号化については、まるでスパイ作品を読んでいるようで面白かったです。今となっては当時の暗号化は簡素なものですが、その当時としてはそれが最新でしたし、秘密の文章を送るのには欠かせないものだったのですね。
インターネットが一般的になったのはおよそ30年前。今では小学生さえもスマホやタブレットで気軽にネット接続をする時代ですし、これからはますます変化が激しくなりそうですね。


AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

2024-12-27 15:44:12 | 本-その他
図書館から借りた『AI 2041 人工知能が変える20年後の未来 』を読了。
本書は550頁を超える大作で、読み終わるのに2週間以上かかり、貸出期間延長手続きまでしました。次に予約している人がいなくて良かった…。それでも全く飽きることなく最後まで読み切りました。
2024年を描いた10編のストーリーとその解説から本書は構成されています。自動運転、ロボット、AI、VRなどなど、明るい未来から暗い未来まで様々ですし、実際に起こりうるかもしれませんね。因みにストーリーは作家、解説は人工知能学者と分担して書かれています。
中には仕事が奪われるとか犯罪にAIが利用されてしまうなど、非常に恐ろしいストーリーもあります。でも、AIは所詮人間が発明したものですし、そこまで深刻になる必要もないのではとも思います。たとえば個人情報を公開するのは怖いと思う時はありますが、今までも銀行や保険会社を利用する際も個人情報はいろいろ書かないといけませんし、全てを公開しないのは生活上難しいです。また、職業も時代に合わせて新しいものが出てくるでしょうし、大量の失業者は出ないと思います。



先日当選発表があったマクドナルドの福袋。妹によると妹家族4人全員は「全滅」だったそうです。私が当たったのを知ったら、「クーポンちょうだい」などと言われそうな予感がするので、彼らには当選のことを黙っておきます…。

神時間力

2024-12-10 14:03:12 | 本-その他
図書館から借りた『神時間力』を読了。
ありきたりの時間術の本かと思っていましたが、本書は目から鱗の本でした。本書は…

「時間がないのにスマホばかり見てしまう」
「やりたいことがあり過ぎる」
「そもそも仕事以外で何をすればいいか分からない」

なんて人にぴったりの1冊です。
他の本ではNG扱いされているパターンの多いスマホゲームやSNSを否定していないところが意外です。やるべきことをしないでただの時間の浪費にならない限り、それをすることで自分が満足すればいいそうです。自由時間に勉強だけでなく趣味もOKですし、自分の好きなことを優先して、削れるものは削ればいいということです。
本書にも書かれている、自分自身が死ぬ間際に「自分に正直な人生を送ればよかった」なんて後悔だけは避けたいものです。何度も失敗してもいいから勉強や資格に挑戦するとか、家族との時間を大切にするとか、他人から押し付けられるのではなく、自分にとって心からやりたいことをしたいものです。時間は有限ですし人生は1度きりで、自分がいつ死ぬか分からない。それだったら他人や情報に振り回されずに目いっぱい好きな人生を送りたいです。
やはりスマホは誘惑が多いですし、集中を奪いますね。私はWeb研修会などZOOM視聴の際にスマホをマナーモードにして別室に置いておくのですが、本書によればそれは正しいそうです。食事中でも勉強中でもいつもスマホをすぐそばに置いておく人が多いそうですが、それだけで集中力は削がれるそうですね。それにがっつり休憩したいならスマホを見る代わりに目を閉じて何も見ないことだそうです。たしかにスマホだといろいろな情報が流れてきて情報過多になってしまいますし、却って疲れますよね。
何回も読みたいので本書を買っちゃいました。自宅近くのBOOKOFFで、100円引きのクーポンを使って定価の3分の2くらいのお値段で買えました。予約で何ヶ月も待つくらいなら最初から本書を買っておけば良かったです。


インターネット文明

2024-11-11 14:47:53 | 本-その他
図書館から借りた『インターネット文明』を読了。
著者は日本のインターネットを築いた村井純氏。さすが村井氏だけあって、ネットの歴史や問題など詳しいうえ、分かりやすく書かれています。
よく「最近の日本はデジタル化が遅れている」と言われますが、彼は本書で高齢者などデジタル難民が置いてけぼりにならないように、日本ではすぐには全てデジタル化をしないと述べています。それもそうですが、他国のようにもう少し早くデジタル化を進めていいのではと一方で感じます。特に日本ではFAXやハンコなど古いものに固執することが多く、新しいものに抵抗を感じがちですが、特にデジタル化はインフラになりつつあって時代に抗えないのも事実ですし、良いところはどんどん取り入れることが必要なのではないでしょうか。あっ、でも日本で1,000年以上続く漢字は残してくださいね。
アメリカと中国との関係の悪化についても改めて理解できました。その理由の1つにネットが絡んでいることが詳しく本書で書かれています。つい最近、トランプ氏がアメリカ大統領選で8年ぶりに勝利しましたが、米中の関係がさらに深刻になりそうです。
村井氏は30年ほど前に同じく岩波新書から『インターネット』を上梓したのですが、ネットの初期についてもう一度学びたいし、機会があれば読み直したいです。





先日、インフルエンザ予防接種を受けに自宅近くのクリニックへ。午後の診察開始時刻は3時で、私は3時半頃行ったのですが、他の患者さんが誰もいない。番号札が「16番」だったので、30分の間に15人患者さんがいたことに。30分違うだけで混雑度はだいぶ違いましたね。
診察室に入り、左腕を出し、注射針がチクっと入って「痛い!」と思った瞬間…
「はい、終わりました」
と、いつの間に針が抜かれていました。
県内でもインフルエンザが流行っていると聞いているので、注射をしたからって油断せず、手洗いやうがいをしっかりして予防に努めたいですね。

教育格差

2024-11-07 13:47:49 | 本-その他
図書館から借りた『教育格差 ──階層・地域・学歴』を読了。
本書はたまたま自宅近くの本屋さんで知りました。そのままそっとその本屋さんの隅っこへ行き、スマホで図書館のWebサイトを開いて本書を予約。本屋さんから見れば私って嫌な客ですよね(汗)。
教育格差って小学生くらいからあるものだと思っていましたが、既に生まれた時点であるそうです。親の学歴、生まれた地域で格差は存在しているとのこと。と言われても子どもは親や出身地を選べないのだから、これも運だと思います。
公立の小学校、中学校は平等に教育がなされていると思われがちですが、そうではなさそうです。周りが教育熱心で塾通いの子どもが多かったら進学率は高いし、そうでなければ勉強をしない子どもが多いとのこと。
私の場合、4歳の時に父が亡くなり、母1人で私と妹を育てました。隣の家に祖母がいて面倒を見てもらいましたが、それでも父がいないので大変だったことでしょう。それでも短大、専門学校(1年制)へ進めたので、恵まれた方だと思います。当時住んでいた地域(横浜市内某所)は比較的勉強熱心な家庭が多かったと言われていましたし、私も中学時代は塾通いをしていました。高校は平均的な偏差値の学校でしたが、それなりに大学など進学希望の同級生が多かったです。
こういうことを言うのも失礼ですけれど、学歴である程度将来や人格が決まってしまいますよね。大卒だとホワイトカラーが多くて人格が良く、教養のある人が多い。逆に学歴が低いとそれなりの職業にしか就けないし、きちんとした本を読まなかったり、喫煙やパチンコなどのギャンブルに走る人も多い。
そういえば、恵まれない家庭ほど、スマホでしかインターネットを使わない子どもが多いと聞いたことがあります。パソコンを持っていないあるいは使えなくて、大学の卒論をスマホで打つ学生がいることには驚きました。パソコンやタブレットのあるなしや自宅のネット環境も格差で変わっていると思います。
学校の教師(特に公立の小学校、中学校)は大卒でそれなりに高い教育を受けてきたでしょうし、頭は良いでしょうが、学校の授業についていけない子どもや苛められている子どもの気持ちはあまり分かってないような気がします。私も中学校時代に苛めで苦しんだのに、担任の先生には理解してもらえませんでした。本書にあるように、教員を目指す学生に教育格差について教えた方がいいと思います。それと苛めや不登校など、子どもたちの悩みにきちんと耳を傾けてほしいです。