先ほど、長らく愛読しているネットの【NIKKEI STYLE】を見ている中で、
『 高齢者の衰え「フレイル」、運動や食事で予防・回復 』と見出しを見たりした。
私は年金生活をしているしている身で、まもなく9月の誕生日を迎えると74歳となるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
お互いに幸運にも、入院する大病には遭遇せずに今日に至っている。
しかしながら私は65歳を過ぎた頃から、無念ながら体力の衰えを実感してきたので、
少し学ぼうと思ったりした。
そして標題に明記された「フレイル」って・・どのようなことなの、と思いながら、
記事を精読してしまった。
この記事の原文は、日本経済新聞の2015年8月18日の朝刊に掲載された記事のひとつで、
編集委員の永田好生さんが綴られた記事で、関連の関連の基幹サイト【NIKKEI STYLE】に配信されていた。
そして少し古い記事であるが、高齢者の健康に関しては、すべて時空を超越するょ、
と私は思い、無断であるが記事の大半を転載させて頂く。
《・・高齢者の衰え「フレイル」、運動や食事で予防・回復 ~ 一日5~6千歩 日光浴びる ~
年を重ねるごとに、筋肉が減り歩く速さが遅くなる。
次第に身体の活動水準も低下する。
高齢者の衰弱は、そのまま介護に向かう状態と考えられてきたが、
運動や食事など積極的な対策によって、予防や回復が可能と受け止められるようになってきた。
日本老年医学会が2014年に「フレイル」という考え方を提唱し、
従来の衰弱に対する見方が変化し始めた影響が大きい。
「いったん始まったら、もう戻れない。そんな悪い印象を拭い去れたと思う」
老年医学会のワーキンググループで、フレイルの導入を唱えてきた
国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)の荒井秀典副院長は、提案後1年間の変化をこう解説する。
フレイルは、英語で虚弱を意味する「Frailty」をもとにした造語。
高血圧や糖尿病など生活習慣病の危険が高まるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を「メタボ」、
筋力の低下によって引き起こされるロコモティブシンドローム(運動器症候群)を「ロコモ」と省略して呼び、
社会に浸透しやすくなった事例を参考に言葉を決めた経緯がある。
動作が遅くなったり、転倒しやすくなったりするなど、身体的な問題だけではない。
フレイルには、認知機能の障害やうつ病などの精神や心理的な問題、
独り住まいや経済的な困窮などの社会的な問題も含む。
放置すれば、介護が必要な状態に陥るし、場合によっては生命にかかわる。
荒井副院長は「医療関係者だけでなく社会の関心も高め、適切な対策を取る必要がある」と強調する。
正式な診断方法はまだなく、学会で検討中だ。
ただ介護予防事業で用いられている基本チェックリストには、
似た考え方の項目があり参考になりそうだという。
米老年医学会など海外でもいろいろな基準が検討されているが、福祉や医療の現場で使いにくい課題がある。
「分かりやすい判断基準が2つある。歩行速度と握力だ」と話す。
高齢者の歩行速度の研究から、1秒間に0.8メートル以下になると、
介護が必要になるリスクが高くなることが分かってきた。
筋肉の量ではなく筋力が重要で、足を蹴り出す力や、ももを持ち上げる力の衰えが、
歩幅を小さくして歩行速度を遅くする。
横断歩道の青信号は、毎秒1メートルの速度で渡れるように設計されており、
横断歩道を渡れなくなると要注意だ。
握力も50歳を超えたころから、徐々に低下する。
過度に低下すれば、自分を支えるために、手すりにつかまりにくくなるし、荷物の持ち運びができなくなる。
男性では26キログラム、女性では18キログラム未満になると、支障が出る目安になっている。
高齢者で介護が必要になる要因を年齢別にみると、70代までは「脳卒中」が圧倒的に多い。
80歳以上になると「衰弱(フレイル)」が増え、90歳以上では3割を超す。
「フレイル対策は、後期高齢者で特に重要になる」(荒井副院長)といえる。
フレイルを防ぎ、健康を回復するには、どうすればよいのだろうか。
基本は、やはり運動と食事だ。
最低でも一日5000~6000歩を継続すると、筋力の低下を防げる。
長寿医療研究センターは、ロボット技術を生かした歩行補助装置を使ったウオーキングでも、
自立の歩行とほぼ同様の効果があることを確かめており、人によっては活用も考えられる。
また荒井副院長らは、高齢者向けに、ゴムバンドを使う筋肉トレーニングのプログラムを作った。
屋内でできるし、ゴムの強さを調節して関節を痛めないように配慮した。
食事面では、筋肉のもととなる、たんぱく質の摂取が大切だ。
性別を問わず体重1キログラム当たり1グラムのたんぱく質を毎日食事から取ることが望ましい。
体重50キログラムの人の場合は、50グラムだ。
肉や魚、大豆、牛乳などが、たんぱく質を多く含む。
平均すると日本人は必要なたんぱく質を取っているが、好き嫌いの差があり人によってまちまちで、注意が必要だ。
同時にビタミンDも必要だ。
体内のビタミンDは太陽光を受けて活性化し、たんぱく質の合成を促す。
最近注目されている作用だ。
鈴木所長は「1日に5分でいいから、日光に当たろう」と付け加える。
日本人の平均寿命は長いが、自立して生活できる健康寿命との差は
男性で約9年、女性で約13年もある。
フレイルの回避で、健康寿命を延ばせる。
関係者はこの期間を半分にしようと目標を立てている。・・(略)・・》

私は都心の郊外の調布市の片隅で、雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒屋に住み、
私たち夫婦はお互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごして、早や14年目となっている。
過ぎし2004年(平成16年)の秋、私は中小業の民間会社に35年近く奮闘して定年退職となり、
多々の理由で年金生活を始めた。
そして私は年金生活を始めて当初、平素の我が家の買物を担当する、と自主宣言をした。
こうした関係で、私は家内から依頼された品を求めて、自動車も所有できない我が家として、
私は独りで歩いて最寄のスーパーか、ときには駅前のスーパー、専門店に行ったりしている
買物メール老ボーイの身となったりした。
過ぎし私が65歳になった頃、
男性の多くは、70代となれば体力の衰えを実感して、75歳まではこれまでどおりの自立した生活ができるが、
80歳が見えてくる頃には、介護を必要とするようになり、
やがて80代後半では何らかの介護付き施設に入居する可能性が高くなる、と学んだりしてきた。

こうしたことを学んで以来、平素の買物専任者の私は、買い物の責務を終えた後、
帰宅後も私は独りで外出して、自宅から3キロ以内の周辺にある住宅街、遊歩道、小公園などを
本格的に意識して、歩き廻り、季節のうつろいを享受している。
こうした根底として、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
いつの日にか認知症、或いは脳梗塞などの難病に遭遇したら、困窮するので、
ひたすら歩き、ときおり大股で歩いたり、或いは足早に歩くことが多くなっている。
私は今回の記事を読みながら、添付されている『フレイルを判定する質問項目の例』、
そして『フレイルの主な病状』の項目を見たりしたが、
やがて、今のところは大丈夫だ、と私は微笑んだりした・・。
しかしながら、いつの日にか介護・要となる年もくるだろう、と思い馳せる時もある。

私たち夫婦の両親は、今や家内の母だけとなり、遠方の地に一戸建てに独り住み、
私より14歳年配で87歳の身となっている。
過ぎし年、私が民間会社のサラリーマンの定年退職した2004年〈平成16年〉の秋の直前に主人に病死され、
我が家より2時間半を要する千葉県のある市で、早や13年半となっている・・。
そして長女の家内は、季節が変わるたびに、独り住まいとなっている家内の母宅に、
季節の変わり目の大掃除、支度などで、6泊7日前後で行ったりしてきた。
やがて家内の母は、80歳過ぎた頃から膝(ひざ)を悪化して、整形外科に通院して、
こうした中で、担当医師から杖(つえ)を使うように勧められて、
これ以来、家内の母は杖(つえ)を頼りに、買い物などをして過ごしてきた。
こうした後、整形外科、内科、眼科に通院している中、膝(ひざ)と腰に激痛が感じ、
一昨年の5月より少し遠い大学病院で検査、そして入院したりして、
骨粗しょう症と筋力低下、と診断されたりした。
この後、退院後の検査をした後、リハビリで近くの病院に行ったりして『要介護2』となってきた。
そして家内は付き添う為に、家内の母宅で駐在することが多くなってきた。
まもなく家内の妹が強力な援軍となり、家内と家内の妹が交互に、
家内の母宅に殆ど宿泊して、家内の母の食事、洗濯、掃除、或いは通院の付き添いなどしている。
そして昨年の5月より、家内の母はデイ・サービスに通った成果で、市の福祉課が再審査を得て、
『要介護2』から『要支援2』と回復して認定されたりした。
この後も、家内の母は娘ふたりに、食事、洗濯、掃除、或いは通院の付き添いなど頼りに、
過ごしている。
このように、家内は家内の妹と逐次連絡しあって、家内は独り住まいの家内の母宅に行っている時は、
私は我が家で独りぼっちの『おひとりさま』の生活を過ごし、早や13年半を迎えている・・。
このように私たち夫婦は、年金生活の中、何かと家内の母の状態に左右されることもあり、
私と家内は、ときおり微苦笑させられる時もあったりしてきた。

こうした中、家内の母より、私は電話を頂き、
『XXさん、何かと御不自由な生活をさせて、ごめんなさい・・
私だって、こうした事態になるなんて・・想像してこなかったわ・・』
と家内の母より、私は言われたりした。
ここ3年、私たち夫婦は、頼れる子供の娘、息子がいなく、もとより孫もいないので、
『あたしたち・・お互いにしっかりとしなければ・・』
と家内はときおり、私に呟(つぶや)くようになり、私は微苦笑したりしている。