
ライフスタイル&ヘルス2025/2/25 更新
お彼岸におはぎをお供えするのはなぜ?ぼたもちとの違いも解説
お彼岸が近づくと、スーパーの店頭や和菓子屋などでおはぎを目にするようになります。
おはぎは、お彼岸のお供え物の定番ですが、
なぜお彼岸におはぎをお供えするのかご存じでしょうか。
この記事ではお彼岸とおはぎの関係や、おはぎとぼたもちの違いなどについて解説します。
☆お彼岸におはぎをお供えする理由
お彼岸の由来
春と秋の年2回あるお彼岸には、墓参りをしたり法要をおこなったりと、
ご先祖様と向き合う人が多いのではないでしょうか。
まずは、お彼岸とは何かを解説します。
日本古来の慣習として根付いているお彼岸の語源は、仏教用語です。
仏教では、私たちがいる煩悩に満ちた現世を「此岸(しがん)」、
悟りの境地であるあの世の世界を「彼岸(ひがん)」と呼びます。
此岸と彼岸の間には川が流れているとされており、
この川がいわゆる「三途の川(さんずのかわ)」なのです。
仏教において、お彼岸はこの世とあの世、
つまり此岸と彼岸がもっとも近くなる期間とされています。
お彼岸にご先祖様をしのび供養することで、
極楽浄土へ近づけると信じられていたのです。
お彼岸に墓参りや法要をおこなうのは、その風習の名残といえます。
おはぎをお供えするのはなぜ?
お彼岸のお供え物の定番といえば、
お餅をあんこで包んだおはぎを思い浮かべる人が多いでしょう。
おはぎをお彼岸にお供えするのは、
あんこの材料である小豆に魔除けや不老長寿の願いが込められているため、
という説が有力です。
中国では古くから、赤色には邪気をはらう力があるとされており、
日本でも赤色には特別な力があると考えられてきました。
そのため赤色をした小豆は、縁起がよい食べ物とされ、
お彼岸にあんこを使ったお餅がお供えされるようになったのです。
おはぎとぼたもちの違い
おはぎは秋彼岸に、ぼたもちは春彼岸にお供えする
おはぎと似た食べ物に、ぼたもちがあります。
どちらもお彼岸にお供えする食べ物ですが、
ぼたもちは春のお彼岸に、
おはぎは秋のお彼岸にお供えするという違いがあります。
春のお彼岸にお供えするぼたもちの由来になっているのは、
春の花である牡丹です。
秋のお彼岸のお供え物であるおはぎの名前は、
秋の七草のひとつでもある萩の花にちなんでいます。
このようにお彼岸の季節に美しく咲く花になぞらえたものをお供えして、
ご先祖様を供養しているのです。
作り方の違い
おはぎとぼたもちの違いは、名前の由来だけでなく、作り方にも見られます。
粘りと弾力がある食感が特徴のもち米と、
一般的に食事に用いられているうるち米とを混ぜ合わせて炊き、
粒感が残る程度について丸めて餅を作る点は、おはぎとぼたもちで共通です。
大きな違いは、餅を包むあんこにあります。
おはぎはつぶあんで餅を包みますが、ぼたもちはこしあんを用いるのです。
小豆の収穫時期は秋であるため、秋のお彼岸にお供えされるおはぎは、
収穫したばかりの小豆を使います。
新鮮な小豆は皮がやわらかく、炊くと皮ごと食べられるので、
おはぎのあんこは皮が残っているつぶあんなのです。
一方、春のお彼岸のぼたもちに使う小豆は、
収穫から時間が経ち、乾燥して皮が固くなっています。
つぶあんにすると皮が口に残って食べづらいため、
ぼたもちは皮を取り除いたこしあんを使うのです。
形の違い
さらに、おはぎとぼたもちは、形にも違いが見られます。
大輪の花を咲かせる牡丹に似せて、ぼたもちは丸く大きく作るのが一般的です。
それに対しておはぎは、細長い花びらを持つ萩の花をイメージして俵形に作ります。・・》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
『お彼岸におはぎをお供えするのはなぜ? ぼたもちとの違いも解説』、
と題された多彩な内容ある記事、80歳の私は学び、多々教示させられたりした・・。
《・・春のお彼岸にお供えする『ぼたもち』の由来になっているのは、
春の花である『牡丹』です。
秋のお彼岸のお供え物である『おはぎ』の名前は、
秋の七草のひとつでもある『萩』の花にちなんでいます。・・》
或いは形として、
《・・大輪の花を咲かせる
それに対して
和文化研究家、ライフコーディネーターの三浦 康子さんの定期寄稿文より学んできたが、
恥ずかしながら忘れてしまい、ボケてきた・・と独り苦笑いをしたりした・・。
この後、祖父と父親が健在だつた私が、小学2年生の頃を思い浮かべてしまった・・。
私の父が亡くなった昭和28年当時、私は農家の児として育てられ、
この当時の農家の祝事には、まるで競争するかのように、
大きな牡丹餅などが出されていた・・。
ご飯茶碗より大きくて、学童だった私は、
ひとつ食べるのも大変だったことを思い出されたりした。
この当時、都心の郊外は、白米、もち米と砂糖も贅沢品でしたが、
その家で祝事のある農家として、親戚、ご近所の有力者、そして来賓の御方たちに、
精一杯の感謝の品として、配られたりしていた。
昨今の我が家では、ときおり私たち夫婦が、
春には『ぼたもち』、秋には『おはぎ』をスーパーなどで見かけると、
買い求めて、何かしら『ふるさと』の味覚を再確認するように、
頂いたりしている。