人間の筋肉や内臓などを作るたんぱく質は、20種類のアミノ酸からできている。
トリプトファンやリジン、バリン、メチオニンなど9種類の「必須アミノ酸」は、
体内では合成できず、食事で補うしかない。
肉は、魚介類とともに、必須アミノ酸をバランスよく含んでいる。
一方、植物性食品は大豆を除いて、含有量が少ない。
「肉は、最も効率的に必須アミノ酸を体内に取り込める」と、
日本獣医生命科学大学の西村敏英教授は強調する。
肉に含まれるアミノ酸は、加熱調理しても壊れにくい。
体内で吸収される効率も97%と高く、植物性の84%を上回る。
貧血予防にも、役立つ。
貧血は若い女性に多いと思われがちだが、高齢者でも10人に1人いるとされる。
特に多いのが、鉄分が不足することで起こるタイプだ。
鉄分が多い食品というとホウレンソウを思い浮かべる人が多いが、
体内に吸収されにくい構造になっている。
肉に含まれる鉄分は、吸収効率が20~30%と、植物性のものよりも2~5倍高い。
牛肉の赤身やレバーは、鉄分を多く含む。
脂肪に含まれるコレステロールも、適量なら血管を丈夫にし、
脳卒中を防止する効果がある、との報告も出ている。
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☆目安は1日100グラム
では、どれくらいの量を食べればよいのか。
獣医生命大の西村教授は「1日に100グラムが目安となる。
最低でも、朝食、昼食、夕食のどこかで、食べるようにしてほしい」と話す。
厚生労働省は大人が1日に摂取するたんぱく質の目安を
男性60グラム、女性同50グラムに設定している。
肉100グラムだと、とりすぎのような気がするが、たんぱく質の量はその2~3割ほど。
高齢者は吸収効率が落ちており、食べ過ぎは気にしなくてよいという。
高齢者は、かむ力が落ちており、弾力のあるステーキや、とんかつは食べにくい。
都医療センター研の成田研究員は
「ひき肉や薄く切った肉を使えば、加熱調理しても硬くなりにくく、食べやすくなる」と助言する。
長く煮込めば、軟らかくなるので、シチューなどのメニューを選ぶのも手だ。
肉の線維を包丁で細かく切ることも大切だ。
「脂っぽさがいやだ」という人には、焼き鳥や焼き肉などの網焼き料理がお勧めだ。
調理の過程で脂が落ちる。
レモンやゆず、ポン酢などと一緒に食べると、さっぱりして食べやすくなる。
一人暮らしだと食事をつくるのが面倒で、弁当などで済ますという人も多い。
仲間が集まって一緒に、食材の買い物や料理をすると、食が進みやすいという。
楽しく量を食べるために、会食の機会を増やすことも大切だ。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/21/07b3e5bb6a365d49e07e8fe78c327c04.jpg)
記事を読み終わった後、何かと肉類が大好きな私は、その日に応じて牛肉、豚肉、鶏肉、ラム肉など150グラム程度を
愛食しているので、そうですよねぇ・・と微笑んだりした。
私は牛肉はステーキ、或いはスライスにされている焼肉、豚肉は肩ロース、
鶏肉はモモ肉、そしてラム肉はスライスにされている焼肉などを、
「肉を食べると健康になる」と、年金生活を始めた頃に学んできたので、こよなく愛食しているひとりである。
こうした中で、肉類を頂く時、よく噛(か)むことは、
ストレス解消や肥満の防止、記憶力の向上などに効果がある、と学んだりしてきた。
私は65歳の頃から体力の衰えを実感させられているが、
せめて程ほどの美味しいな食べ物、そして適度な熟睡する睡眠をして、或いは歩くことなどを
何より健康体の源(みなもと)と思ったりして過ごしてきた。
もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
今回の『 高齢者こそ肉食を、骨折・貧血予防、老化遅らせる効果 』に、
そうですよねぇ・・と微笑んだりしている。