夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

都心の郊外は、この時節は『歳寒三友』がふさわしい、78歳の私は微笑み・・。

2023-02-20 14:40:45 | 喜寿の頃からの思い
私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に住む78歳の身であるが、
ここ一週間は暖かい日もあれば、寒さに戻る定まらない天気となっている。

こうした早春の安定しない天候は、古来の人々よりは『三寒四温』と伝えられて、
このような午前中のひととき私は、いつものように散策をしたりしてきた。


そして早春の多彩な花々に、ときおり私は戸惑いながら微笑んだりしている。
過ぎし一週間前の頃、冬晴れ時折曇り空で、日中の最高気温が10度前後の中、
私は近くの公園に立ち寄って、散策した・・。

            

このような白梅を眺めたりした後、もしかしたら早咲きの桜が咲いているかしら、
8年前に気付いた公園の片隅にある早咲きの桜に向かい歩いたりした・・。

            

やがて近づくと、わずか数輪の桜花は、恥じらうように咲き始めていた。

この後、私は幼年期に農家の児として育てられたので、愛しき恋人に逢うように、
水仙が咲き始めた所に行き、私は眺めながら微笑んだりした。

            


この後、少し歩くと福寿草にめぐり逢えたりした。

            


やがて、付近を散策していたら、紫色のクリスマス・ローズにも、
偶然にめぐり逢え、まもなく春到来だなぁ・・と心の中で呟(つぶや)いたりした・・。


            

この後、公園の雑木林を歩いたりしたが、
やはり早春の花は、2月は白梅、この後は3月初旬には桃、やがて3月下旬には桜・・
このような順番で私は小学生の頃から、身も心も体験してきたので、
やはり早咲きの桜花は、季節感を戸惑わせる、と微苦笑をしたりした。

こうした時、『歳寒三友(さいかんさんゆう)』という言葉が、脳裏から舞い降りてきた・・。


私は遅ればせながら『歳寒三友(さいかんさんゆう)』を知ったのは、確か14年前の頃であった。

            


この当時の私は年金生活の5年生の64歳の身であったりした。

そしてこの当時は、私達夫婦は独り住まいの家内の母を誘って、
国内旅行に行くことが多かったりした。

たまたま私たち3人は、長崎・雲仙に8泊9日で訪れる時、

羽田空港より、長崎空港に向けて機上の人となった。

私は飛行機の機内は、新幹線などの電車のように車窓から、

ゆったりと風景が見えないので、何かと苦手である。

ただ、飛行機はたった2時間以内に羽田空港から長崎の地を踏めるのであるから、
やむなく時間の圧縮として活用している。

私は機内の場合は、煎茶のペットボドルを持ち込んで、
この煎茶を飲んだりしながら、持参した本を読むことが多い。

この時は、何気なし『翼の王国』と称されたANAグループの機内誌を手に取り,
何かよい随筆はないかしら、と思いパラパラの捲(めく)ったりした・・。

この中で、偶然に魅せられた文があり、要約すると下記のように綴られていた。

《・・古来、日本には、花が美しいと見る文学的な思想はなく、
『栄木(さかき)』といった常緑の木に神聖を感じていた。

先進国であった唐より梅が伝わってきたが、
『鳥梅(うばい)』という薬として、日本に伝わってきた。

『万葉集』の頃から、目立って梅の歌が現われる。

梅は松、竹と共に『歳寒三友(さいかんさんゆう)』のひとつに挙げられている。・・》

この記事は、『萬手控(よろずてびかえ) 植物文化考』と題された連載で、
私が手にした二月号は『友好の梅』と名付けられ、望月 昭氏が綴られた一節である。

            

私は全文を読み、魅了された一節だけを要約して、ノートに転記したのであるが、
この時節、梅と松、そして竹は、『歳寒三友(さいかんさんゆう)』と言葉に、
齢ばかり重ねた私は、遅ればせながら学び、何よりも魅せられたのである。

この後、この時節、『三寒四温』という天気季語と同様に、
『歳寒三友(さいかんさんゆう)』は私にとっては心の友に相応しい、
と微笑んだりしてきた。


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