夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

街のある電気屋さん・・♪    《初出2006.12.7.》

2008-05-06 14:29:58 | 時事【社会】
私が日中、買い物と散歩をして帰宅すると、家内は居間で掃除をしていた。

困惑した表情で、
『シャンデリアの付け根・・壊れてしまったの・・』
と家内は私に言った。

私も少し見たが、駄目なようで、
『いっそうのこと・・新らしい物にしょうか・・』
と私は言った。


我家は新築28年過ぎて折、
このクリスタル・ガラスのシャンデリアもこの時の備えた物だった。
家内が年に2回前後の手入れで、
少し錆付いた箇所もあるが、今日を迎えている。

『新調するんでしたら、エアコンの買った処のお店にしましょう・・』
と家内は言った。

エアコンは1階と2階にあり、量販店で購入し、
家の中を少し工事の上、設置して貰ったが、
多少、乱暴と思えた。


前回の時は、あるメーカーの特約店の街の電気屋さんで、
多少割高であったがエアコンを取り替えて設置して貰った時、
工事の丁重さを私共は感じた。

私がインターネットであるメーカーのホームページで、
照明器具を検索している間、
家内は電気屋さんに電話をしていた。

一時間後、街の電気屋さんが来宅した。
『奥さん・・このシャンデリア・・長年お使いになって・・
愛着もお有りでしょう・・
第一もったいないですよ・・修理しましょ・・』
とシャンデリアを覗き込んで、家内に言った。

私は居間のはずれのソファーに座って聴いていたが、
少しびっくりした。

家内が電話をした時、新製品の商品名を告げて、
この電気屋さんに連絡したのであった。
家内が連絡後、下見にお邪魔したい、と言っていたという。

昨今、どの量販店、特に街の電気屋さんでは、
多少の故障でも新製品を私共に勧(すす)めるのが現状である。

結果として、この電気屋さんは修理を終えた後、
『申し訳ないのですが・・出張料として・・
1500円、頂きたいのですが・・』
と言った。

これには私達は、余りの小額にびっくりさせられた。

テレビ、ステレオのアンプにしても、
メーカーのメンテナンスの処に連絡して、来宅して修理した場合、
部品代1、000円と出張料と技術料で10,000円は、最低でも請求されるのが多かった。

家内は
『お茶を出しませんでしたので・・ほんのわずか・・』
と千円札を手渡した。

『あの電気屋さん・・偉いよ・・
愛着があるでしょう、と修理を勧(すす)めるんだから・・』
と私は家内に言った。

私達はこういう良心のある店もある、と改めて学んだりした。

尚、この電気屋さんは、成城学園駅の駅に近い電気屋さんである。



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