みにの夢色探索

本日も中華日和☆美味しい中国料理が食べたいな♪
たまに書く中華グルメと競馬予想、日常の備忘録。

大珍樓(ダイチンロウ) 本店 横浜中華街 ※

2016-12-25 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

横浜中華街、西門通りの広東料理の老舗「大珍樓」(ダイチンロウ) 本店。再訪

某日は4階、座敷の円卓テーブル席を利用した宴会仕様。

今回は火鍋をメインとする忘年会になりますが、幹事さんから事前にお知らせいただいた情報では

・辣酒煮花螺
・芝麻海蜇手撕鷄
・家常小炒
・大良炒牛奶
・山羊腩火鍋と醉鷄鍋底火鍋
・茘茸肉碎糯米煲仔飯
・紅棗燉龍眼水
・糖不甩      を検討しているとのこと。

テーブル・セッティング:箸置き、箸(横置き)、取り皿、取り碗、グラス、飾り折りナプキン
テーブルクロス:有り
卓上調味料:有り
その他:爪楊枝
着座後:タオルおしぼり(トレー置き)

卓上に菜單の用意がなく、決定内容は具体的にわからないミステリー&お楽しみな会食。

記録は幹事さんからの事前情報に従い記します。

(※以下の料理はすべて、幹事さんが、事前にお店と打ち合わせして決定したもの。

通常メニューにないものもあります) なお、料理は全て大皿です。

芝麻海蜇手撕鷄

胡麻をたっぷり効かせた蒸し鶏は、頭や手羽、尻尾(ぼんじり)をも盛り付けた

ダイナミックなプレゼンテーションで供され、コリコリ食感のクラゲもかさ増し的な要素はなく、

双方ともに圧巻のボリューム。

(レンタロー) 香鶏(北海道産)を使っているだよ。肉はしっこりもっちり。皮の部分もうめえだ。

辣酒煮花螺

バイ貝のスパイシー酒煮込みをリクエストされていたようですが、

入手ならずで、淡白な身質の白貝がピンチヒッター。

貝の出汁のでたスープは唐辛子やニンニクが効いて、ぴりっと後を引く旨辛系で

香菜とは鉄板の相性。

また、極うまスープは楽しみ方いろいろ。

白飯をもらい、お茶漬け風にしていただくのも美味いのです。

(寝太郎) ジャスティス!白飯を呼ぶことはもちろん、この味は春雨も合うんじゃないかなあ。

家常小炒

柔らかいモンゴウイカと野菜(もやし、ピーマン、セロリ、黄韮、干しシイタケなど)の炒め。

家常とありますが、炒めに迷いのない火入れ加減できっちりプロの味。

ブレない確かな旨さに心を射抜かれました。

大良炒牛奶

エビのミルク炒め。器の縁を彩るのは人参とキュウリです。

卵は白身のみを使い、調味にはバターと生クリーム、牛乳を使用。

エビはふっくらぷりっと、干し貝柱の出汁に、ほわほわの白身はバターが

コクと香りを深めて、しみじみと優しい味わいです。

社長さんの話では、この料理は高い技術を要するもので、当店でも作れるコックさんは

1人だけなんですって。味加減、絶妙ですもん。説明にもうなずける包容力のある美味さです。

脱皮伊勢海老の避風塘炒め

忘年会のスペシャルメニューは社長さんの提案によるもので

話によると、伊勢海老は脱皮するところを見せないそうですが、目利きに長けた養殖職人さんは

その脱皮するタイミングを見逃さないのだそう。

脱皮したてのところを急速冷凍していますから、その柔らかさは世界一で、

幻の伊勢海老と呼ばれているそうです。

殻ごと食べれる脱皮伊勢海老はニンニクなどのスパイシーチップと炒められていて、

大牌檔風ですが、味は極めて上品。

また、チップはガーリックの風味を前面に押し出したものではなく、噛むとコクと甘みが広がり、

中にはミソなども入っているのでは?と思わせる、ふくよかさとリッチな旨みがあるのです。

(ノブロー) 脱皮伊勢海老ははじめて体験する柔らかさで、チップも油っこさが微塵もねえ。

突き抜けた美味さだ。オラ的には今日のナンバーワンだな。脱帽だで。

次の料理は火鍋2種。まず運ばれてきたのが火鍋用の野菜(春菊、レタス)。

次いで、腐乳ソース。

山羊腩火鍋

大珍樓、冬の名物料理、山羊鍋はある程度厨房で仕上げた状態でサーブ。

卓上カセットコントを始動します。

濃厚な色味のスープにお目見えする具材は、ヤギ肉、干しシイタケ、タケノコ、クワイ、

枝竹(乾燥枝ゆば)など。ヤギ肉は時間をかけ臭みをとっていて、食感は少し硬めですが

鶏肉のよう。独特の旨みが生きたスープはパワーを感じる味わいで、コク深く体の中から

温まっていく感じ。ゼラチン質たっぷりで少し煮詰まると、とろみも出てきます。

 

余談になりますが、この味付けは犬(狗)も同じなんですって。

ただし、肉には臭いがあるとのこと。

犬の肉は中国語では香肉と呼ばれ、その香りを楽しむということから

あえて臭いを消さないのかもしれませんね。(当店では犬料理の提供はありません)。

次の鍋は卓上で仕上げるスタイルです。

香味野菜を使った鍋のタレがサーブ。

鶏は名古屋コーチン。なかなかの美形(*´艸`*)

今度は立派な鶏脚つきです。

醉鷄鍋底火鍋

薬膳・漢方食材の浮かぶスープで

名古屋コーチンを煮るのですが、決め手は漢方薬の当帰。香りが格段に違います。

健やかでぷりぷりと歯応えのある肉も素晴らしいものですが、この鍋の最大の魅力は

鶏の豊かな旨みが味の奥行きを深めた香りの良いスープでしょう。

鍋のタレは肉をちょいつけする程度に使用。完成度の高いスープの味を壊しては勿体ないわ。

胃袋に染み入る美味しさと余韻を残す味わいは、一同の心を捉えて離さず、お替りの連続。

一滴も残らず飲み干し、ついに鍋は空っぽになりましたよ。絶品スープでした。

茘茸肉碎糯米煲仔飯

料理長さんの自信作、もち米を使った臘腸とタロイモの煲仔飯。

こちらも卓上カセットコンロで仕上げます。

中国醤油を回しかけ、

手早く混ぜる。

炊き加減は絶妙で臘腸の風味にタロイモのねっとりホコホコとした食感がもち米と相まって驚きの旨さ。

この組み合わせも素晴らしい。食欲を焚き付けられる醤油の香ばしい香りに、

嬉しい副産物のオコゲもきっちり仕上がっていて大満足です。

糖不甩

白玉団子を粉砂糖、レモンシロップをベースとするソースに絡めていただくのですが

仕上げにクラッシュナッツ、ゴマをふんだんにかけているので香ばしさもプラス。

説明によると「糖不甩」は白玉自体には砂糖は入っていないけど、という意味だそう。

とっても甘くて素朴なデザートです。

紅棗燉龍眼水

ナツメと龍眼と温かいデザートスープ(糖水)。安心、安定感のある美味しさです。

骨格の太い料理構成に今回も満足度は神クラス!やはり当店は凄い。非常に美味しかったです。

(訪問日:2016年12月)

大珍樓 本店
神奈川県横浜市中区山下町202
TEL     045-681-3277
営業時間/11:00~22:00(LO21:30)
定休日    無休     -店舗情報「食べログ」より-

 

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萬来亭(バンライテイ) 横浜中華街 ※

2016-12-25 | 中国料理(上海料理)寧波

横浜中華街、市場通りの上海料理の「萬来亭」 再訪

某日は1階テーブル席を利用し、「菊花大閘蟹宴2016」と銘打つ秋の貸切宴会。

テーブル・セッティング:取り皿、箸(ロゴ袋入り)、使い捨て紙おしぼり
テーブルクロス:有り
卓上調味料:なし
その他:ターンテーブル中央にガラ入れ、ハサミ、カニフォーク

当日菜單の用意はなく、後に教えていただいたところ宴会料理は以下の9品。

(※幹事さんが、事前にお店と打ち合わせして決定したもの。通常メニューにないものもあります)

1. 雪菜毛荳百頁(塩漬け野菜、枝豆、押し豆腐の炒め物)
2. 醉蟹或蒸蟹(酔っ払い上海蟹 または 蒸し上海蟹)
3. 紅焼中蝦茭白(エビとマコモダケの醤油炒め)
4. 芋頭炆鷄(里芋と鷄の煮物)
5. 蟹肉蟹粉獅子頭 (蟹みそ、蟹肉の肉団子)
6. 醤爆蟹(上海蟹のみそ炒め)
7. 蛤蜊燉蛋(はまぐりの茶わん蒸し--とは言ってもハマグリはホンビノスで代用です。)
8. 醤爆蟹拌麪(上海蟹のみそ炒め和えそば)
9. 桂花酒醸湯圓(酒粕のお団子スープキンモクセイ風味)

これらは、すべて大皿での提供です。

雪菜毛荳百頁(塩漬け野菜、枝豆、押し豆腐の炒め物)

平たくざらざらとした舌触りの百頁(押し豆腐)は、相性の良い枝豆と塩漬け雪菜を組み合わせ、

塩味ベースでまとめられていますから、手堅い美味しさと言えましょう。

醉蟹或蒸蟹(酔っ払い上海蟹 または 蒸し上海蟹)

昨年同様、前もって希望することで蒸蟹の提供が可能(写真は蒸蟹)。

刻み生姜の入ったタレとともにサーブされます。

こちらは酔蟹。脇には中国茶にスライスレモンを浮かべたフィンガーボウルもセット。

蒸蟹・酔蟹ともに、美しい菊の花をデコレーション。

秋の上海蟹イベント「菊黄蟹肥」(菊の花が咲く頃、蟹が太って 食べ頃を迎える)を

テーマした宴席に相応しいプレゼンです。

私と寝太郎さんは酔蟹を希望。

ハサミを使い自力で解体し、カニスプーンを駆使する沈黙タイム。

1人1杯なので違えて、男の子(雄)と女の子(雌)をいただきましたが、幹事さんの話では

当店の漬けダレは紹興酒に加え、高粱酒(白酒)も効かせているんですって。

(寝太郎) うおぉぉぉー!そうだったんだー。絶妙な味加減だなあ。

一心不乱にちゅーちゅーしていると私達まで酔っぱらってしまいそうですが、

身がパンパンに詰まっていて舌にねっとりと絡まる濃厚な甘みと旨みにうっとりにっこり。

筆舌に尽くしがたい甘美な味わいに、我を忘れてのめり込んでしまいました。

紅焼中蝦茭白(エビとマコモダケの醤油炒め)

飾らないビジュアルで、普通っぽいお味じゃないかしら?と思ったら、

これがいい意味で期待を裏切り、醤油をベースとした調味の塩梅は神業レベル。

素材の持ち味を生かしながら、しっかりと味を馴染ませ、ザクザクと大きめカットの

マコモダケがシャキシャキと食感豊かで、ハートを鷲掴みにする美味さ。

紅焼の手本と仰ぎたい味わいです。酔蟹も良かったけれど、これも大好きだ。

芋頭炆鷄(里芋と鷄の煮物)

先ほどの醤油炒めに学び、茶色い素朴な風体にはご用心。

味付けは醤油ベースですが、生姜を効かせ、味のトーンを違えています。

ほろほろに柔らかい鶏肉と、その旨味を吸い込み味の染みた里芋は

ねっちりとして懐に取り込む旨さです。

蟹肉蟹粉獅子頭(蟹みそ、蟹肉の肉団子)

上海蟹の蟹肉とミソを練りこんだ肉団子は、お肉の食感とともに上海蟹の風味を味わえる

シーズンならではの贅沢な1品。

昨年と変わらず、手間のかかる料理を出してもらえて嬉しいわあ。

蛤蜊燉蛋(はまぐりの茶わん蒸し、ホンビノスで代用。)

貝の出汁が旨味を深めるふるふるの口当たりの優しい茶碗蒸し。

味も軽やかでほっと寛げる美味しさ。これなら何杯でも食べれそう。

醤爆蟹(上海蟹のみそ炒め)

メインデッシュは上海蟹の味噌炒め。

強火で揚げた上海蟹を甜麺醤をベースとしたオリジナルの甘味噌で炒めたもの。

この味噌が上海蟹と好相性で、香り良く、上海蟹と味噌の甘みの相乗効果で旨味が引き立ち、

厚みのある味わいですが、これを食べなければシーズンを終えれない、

と思う方もいるのではないかしら。癖になりそうな味の魔力があるのです。

醤爆蟹拌麪(上海蟹のみそ炒め和えそば)

皿に残った味噌は上海蟹の風味とコクがプラスされた大事な産物。

余すことなく極太麺に絡めます。

(ノブロー) もっちり力強い太麺と味噌のマッチング力は高え。上海蟹を楽しみ尽くすだ。

桂花酒醸湯圓(酒粕のお団子スープキンモクセイ風味)

酒釀を溶いた甘いスープには、乾燥させた金木犀の花(桂花)と紅白の小さなお団子。

金木犀の優しい香りを楽しみながらいただく温かいデザートスープに心もすっかり満たされました。

(訪問日:2016年11月) 

萬来亭(バンライテイ)

神奈川県横浜市中区山下町126
TEL            045-664-0767
営業時間/ 11:30~14:30 17:00~21:30(L.O.20:45)
         土・日 11:30~21:30(L.O.20:45)
定休日     木曜日(祝日の場合営業)          -店舗情報「食べログ」より-

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喜臨軒(キリンケン) 池尻大橋 ※

2016-12-25 | 中国料理(広東料理)潮州・福建・飲茶

温故知新中国料理 「喜臨軒」(キリンケン)再訪

香港で購入した乾貨(馬友、螺頭、大地魚、銀魚干)をお土産として

シェフに渡してあるので、今日はそれらを使った料理がいただけるはず。

予め、リクエストを含め予算等は相談させてもらいましたが、具体的な内容は当日までの

お楽しみ。喜臨軒さんのうきうきわくわくディナーです。

リザーブした特等席は、カウンター中央のシェフズテーブル。

テーブル・セッティング:カトラリーレスト、レンゲ、箸(縦置き)
テーブルクロス:なし
卓上調味料:なし
その他:リング留めナプキン
着座後:タオルおしぼり(トレー置き)、メニュー

卓上に菜譜(菜單)の用意はなく、料理は一部を除き、各人ごとのポーションで供され、

サーブ時に説明を受けられるシステム。

また、のちに手書きしたメモで提供料理を教えてもらいました。

拼盘(前菜)

(レンタロー) キリン!前菜の紹介を頼むだ。

(キリン) まかせて!

①花咲クラゲ、ブロッコリー、山クラゲの冷菜・・・クラゲと相性の良い葱・生姜ソースで。

②白レバーと豚タンの香り煮、香菜添え・・・白レバーのコクのある旨さに豚タンはとろとろに柔らか。
 ほんのりと甘みのある香り煮に香菜の香りが調和しています。

③烏賊とサーモンの紹興酒漬け・・・ショウガが微かに効いて漬け加減良好。安定感のある美味しさです。

魚香名菜肉餅配人A菜

【香港乾貨 鹹魚(馬友)】

肉餅はA菜と白髪ネギを背負わせ、お一人様サイズに丁度良い分量で銘々に提供。

これなら品数のあるコース料理に組まれていても食べ飽きませんよね。

その蒸し肉にはクワイや干しシイタケ、漬物も入って食感豊かにふっくらと。

鹹魚(馬友)自体は控えめですが、ソースには(鹹魚の)油も使っているそうで、香りがよく、

旨味がもの凄い。実を言うと、以前、リクエストした咸魚蒸肉餅をいただいたとき、

「ハムユイの塩分に加え、若干、タレが濃く、塩気がきつい」という印象をもち、

シェフには失礼なのだけれど心配していました。

しかし、本日は料理に対する力の抜き加減、味の落ち着かせどころも申し分なし。

(寝太郎) ソースはオイルが決め手!目が覚める美味さだよ。

A菜を絡めて食べるとまたいいね!

満点タレに大興奮。頬が緩みっぱなしの2人であります。

三様銀魚干

【香港乾貨 銀魚干

シェフを悩ませたのが銀魚干のよう。3種の味のバリエーションで提供。

お好みで、とVO醤も置いてもらえました。

双銀炒旦

水で戻し、素揚げした干しシラウオとモヤシの卵炒めは、塩ベースで家常的な美味しさ。

干煸魚干四季豆

水で戻し、素揚げした干しシラウオとインゲンのピリ辛炒め。

麻辣が効いた佃煮風でもありますが、こちらはおつまみにもってこい。

椒盐魚干茘芋丝

干しシラウオをフリットにして、揚げた京芋と合わせ、五香粉と塩で調味したもの。

京芋はほくほくとしてフライドポテト的な美味しさですが、全体的なバランスからは

あと少し花椒を足し、きりっとさせたほうが自分好み。

説明によると、銀魚干はそのまま素材として扱うと生臭さくなるため、揚げてから使用。

乾貨の旨みを生かしつつ、シェフが食べやすいように手間をかけ、工夫してくれたのです。

(寝太郎) シェフに託してよかったよー。

素人の僕たちじゃスープの出汁に使うぐらいしかできなかった(恥)。

四喜燉湯

【香港乾貨 螺頭】

いろいろ素材は渡してありますが、自身の強いリクエストは2品。

そのうちの一つが螺頭を使った蒸しスープであります。

これにはびっくり!蓋を取った瞬間に香港の香りがしましたよ!

以前、香港土産の蠔豉(干し牡蠣)を持ち込んだことがあり、

ひな鳥の乞食鶏風と蒸しスープで出してもらえましたが、今回も干し牡蠣が!贅沢だわー!

聞くと、これシェフが干した自家製なんですって。貴重なものを、驚きです。

課題の螺頭(干しサザエ)は適度な厚みでスライスされ、ほか具材は干しシイタケ、

鶏肉、淮山、棗、蓮の実、生姜などなど具だくさん。

スープは、まず香りが素晴らしく、喉に流し込むと乾貨の旨みが胃袋へ

じわーっと伝わり染み入る感じ。

濃そうに見える色味ですが、味が濃いのではなく、奥行きが深く、乾貨なくしては出せない

恍惚感に浸る味わいで、後味の余韻も素晴らしいのです。

夢中になっていただき、最後の一滴まで飲み干しました。真係好食!

(寝太郎) あっさりしながらコクのある滋味豊かな至極の蒸しスープ。

旨み祭り、最高だよ。力を入れてもらった感があるなあ。

(管理人) シェフ!宿題出しちゃったけれど、期待に応えてくれてありがとう。

渾身のスープを独り占めしては勿体ないわ。常連のお客様にもふるまってあげてくださいね。

(レンタロー) こいはサービスな。

ナッツ入りスパイシーチップがたっぷりの香港漁師風白子のフリットさ。

かりっぴりっとろっで、うめえのはもちろんだよ。酒と相思相愛な。

蒜茸蒸北寄貝

北寄貝のニンニクソース蒸し。

下には春雨、上には黄韮と香菜という嬉しい3階立てで、北寄貝は肉厚でシコシコとした歯触り。

また、貝の旨みを吸い込んだ春雨と甘めのお醤油ダレのハーモニーは絶妙。

まろやかで味に品の良さがあり、屋台っぽさの中に洗練感が備わったように思います。

喜臨軒蟹粉豆付 

この時期の定番、上海蟹と豆腐の煮込み(上海蟹味噌豆腐)。

(キリン) 厨房内のコックさんたちが、せっせと上海蟹の身と味噌をほじってくれたんだよ。

これ、喜臨軒の新作なんだ。

喜臨軒スタイルの上海蟹味噌豆腐は、豆腐に上海蟹の味を染みこませるため、

身をほじった後のガラを豆乳で炊き、その豆乳で作った豆腐の上に蟹味噌ソースをかけ

仕上げるという手間のかかったもの。ですから豆腐自体も味がしっかりしているのですが、

さらにこのお料理に使っている油は殻から取ったカニオイルとのこと。

だから香りももの凄い!

口に含むと、滑らかな自家製豆腐に蟹の身と味噌の味が混然一体となり、

旨味と甘みが開花し、口の中は上海蟹一色!幸せです。

乾螺水魚炆豆付

螺頭を使ったスペシャルな第二弾が登場。

揚げ豆腐のほか、高級食材と言われる烏骨鶏、スッポンを惜しみなく使ったリッチな煮込みです。

(寝太郎) 旨み祭り再び!

肉の味が濃い烏骨鶏はほろほろに柔らかく、スッポンはゼラチン質もたっぷりでとろんとろん、

螺頭はシコシコ。この茶色の料理もコクの深さに勝れているよ。

云吞麵

【香港乾貨 大地魚】

自身のリクエスト2品目。大地魚で出汁をとったスープで雲吞麵がいただきたい。

雲吞はビジュアル的にも弱々しく、モチベーションを上げる要素なし。

しかし、もっと残念に思えたのは麵がしっかりコシのある玉子麵を使っていないことと、

鶏の出汁が勝り、大地魚の風味が弱いことです。

玉子麵も渡した方が良かったのかなあ(涙)……。

あっさりとして味は悪くないのですが、日本の品の良い塩ワンタン麵に近い感じです。

イメージとのズレでがっかり感が私達の表情に出ていたのかもしれません。

シェフから当店にも香港の細麺の用意はあり、今回厨房の手違いで提供できなかった

という話を聞きました。ならば、この宿題は次回に持ち越しましょう。

甜品

デザートはリンゴのプリンとカボチャのケーキ。

特別にお願いしていないので、ランチタイムと変わらぬ様相です。

(レンタロー) キリン!管理人は厳しいことも言うてるけんど、素材を託すは、

信頼できるシェフと見込んでいるからだで。

いろいろ我儘もきいてもらえ、特別感のある満足度の高いスペシャルディナーだった思うてる。

シェフにも宜しく伝えて欲しいだ。

(キリン) ノブロー!年内は30日まで営業し、年明けは2日からだよ。

1月は22日から1週間、台湾でお休みの予定なんだ。また来てね。

(訪問日:2016年11月)

喜臨軒 (キリンケン)
東京都世田谷区池尻3-2-5 コンフィアンス流来 B1F
TEL     03-5787-6982
営業時間/月~土 11:30~14:00 (L.O)18:00~22:15(L.O)
定休日    日曜・月曜日ランチ

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競馬の話 有馬記念 G1

2016-12-25 | 競馬の話

12月25日(日)は、中山競馬場で有馬記念G1が開催されるのです。

予想は・・・

◎  1   キタサンブラック
○  11  サトノダイヤモンド
▲  10  アドマイヤデウス
△   2    ゴールドアクター、6 サウンズオブアース、8 ミッキークイーン、16 マリアライト

3連複フォーメーションで!

...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。

結果は・・・ 

1着 ○  11  サトノダイヤモンド(単1人気)
2着 ◎  1   キタサンブラック(単2人気)
3着 △   2    ゴールドアクター(単3人気)

配当は3連複1,050円、3連単3,940円。トリガミ( ̄ω ̄;)

コメント (2)
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中華香彩 JASMINE 憶江南(イージャンナン)  中目黒 ※

2016-12-25 | 中国料理(上海料理)寧波

JASMINE 憶江南(イージャンナン) 再訪

友人から横浜中華街も良いけれど都内で食べられる上海蟹コースを!

との熱い要望を受け、思いついたのが、上海・江南地方の料理に定評が高い当店。

さっそく11月のHPを見ると、魅力的な献立で組まれたものがありました。

その、旬の上海蟹特選ディナーコース「金秋菊」@8,800(二名様より)の内容構成は

 ・酔蟹五拼盘(酔っ払い蟹入り本日の前菜五種銘々盛り)
 ・是日双点心(自家製点心二種盛り合わせ)
 ・清炖蟹粉狮子头(揚州名菜 上海蟹みそ入り大きな肉団子の蒸しスープ)
 ・柚香时菜炒扇贝(北海道産生ホタテと旬菜の柚子香り炒め)
 ・清蒸大闸蟹(陽澄湖産上海蟹の姿蒸し)
 ・烂鸡面或麻婆反(青葱たっぷりコラーゲン鶏白湯麺または四川麻婆豆腐)
 ・当天甜品(シェフおすすめ本日のデザート)
 ・茗茶(中国茶)          という計8品です。

どうでしょう?酔蟹、蒸蟹、さらには手間のかかる蟹粉狮子头が蒸しスープ仕立てで

提供してもらえて1万以下。

ツボをきっちり押さえているし、名の通った都内のお店でいただく上海蟹コースとして、

良心的なお値段になるのではないでしょうか。

2名で予約し、案内を受けたのは1階中ほどのテーブル席です。

テーブル・セッティング:ペーパーナプキン、カトラリーレスト、 レンゲスプーン、箸(縦置き)、カニフォーク

テーブルクロス:なし

卓上調味料:食べるラー油

その他:紙ナプキン、爪楊枝、メニュー

着座後:タオルおしぼり(トレー置き)

各人への菜譜(菜單)の用意はなく、料理は銘々のポーションで供され、

サーブ時に口頭説明を受けるスタイルです。

なお、中国茶がセットされていますが、ドリンク(生ビール)を別注文。

苦手食材の再確認を受けスタートです。

コース料理に先んじて、卓にサーブされたのが、「JASMINE」の夜の顔。

お通しの青海苔カシューナッツ。ちょっぴりスパイシーで酒のつまみにもってこいです。

酔蟹五拼盘(酔っ払い蟹入り本日の前菜五種銘々盛り)

彩り鮮やかな酔っ払い蟹入りの本日の前菜。

よだれ鶏(口水鸡)・・・黒酢ベースの甘辛のたれを絡めて食べるジャスミン名物。
  下に茄子を敷き、豆鼓、ローストナッツ、ネギ、香菜、ゴマなどがふんだんに使われ、
  看板料理だけあって、盤石の美味さです。

酔っ払い蟹(酔蟹)

花咲きクラゲの熟成黒酢風味(老醋海蜇头)・・・黒酢使いが妙妙。食べやすくカットされた
  クラゲのこりこり食感を楽しめます。

細切り押し豆腐と紅芯大根・・・胡麻油で和えられ、品よくあっさりテイスト。
  箸休め的にいただけます。

豚のスネ肉の塩漬けとフォアグラのテリーヌ

サンマの龍井茶スモーク

陽澄湖産の上海蟹を三日三晩紹興酒のタレに漬け込んだ酔蟹。

提供していただけたのは黒い内子(卵)がたまらなく旨い女の子(雌)です。

このねっちりとした濃厚で甘美な味わいはシーズンならではのもの。

タレの味も円みがあり、上海蟹の持ち味が生かされ、美味しさが際立っています。

上に針生姜を乗せた豚のスネ肉の塩漬けとフォアグラのテリーヌもリッチでご機嫌な美味さ。

仕上げに赤酢を垂らしてあるので爽やかにいただけます。

スモーク香が食欲をそそるサンマも、しっとりとして繊細な味わい。

食べ終えるのが勿体無いくらいです。

酔蟹を主役とした前菜たちですが、脇を固めるメンバーも引けを取らず満足度の高いものでした。

是日双点心(自家製点心二種盛り合わせ)

蟹みそ入りの小籠包(蟹粉小籠包)、エビ蒸し餃子(蝦餃)。

蟹粉小籠包には針生姜を浮かべた黒酢がセット(お好みで蝦餃にも)。

肉餡にカニみそが混じった小籠包(蟹粉小籠包)に、齧りつくと中からほんのりと

オレンジ色に染まった旨味スープが溢れ出し風味豊か。

また蝦餃には、形状を残したぷりぷりのエビのほか秋鮭にキノコと、

旬の食材を包み蒸しており、季節感も味わえる点心です。

清炖蟹粉狮子头(揚州名菜 上海蟹みそ入り大きな肉団子の蒸しスープ)

キター!私が上海蟹コースを提供してくれる都内数ある店の中から当店を推したのは

そのお値段のためだけではありません。

蟹粉狮子头をあっさりとクリアなスープ(清炖)で提供してくれているからで、

これ、江南地方の料理を得意とする当店ならではの目玉だと思います。

大きな肉団子をスプーンで崩すと、中から蟹みそオレンジが出現し、友人とともに

テンション上がりまくりで喜びが大爆発。

素材の旨みが味を深化させた熱々のスープは、雑味なく清淡で、上海蟹の風味が

たっぷりの肉団子は口に含むとふわっととろけ、後味も綺麗で夢心地の美味しさです。

素材に対するこの調理法はマッチ力が素晴らしいと実感。

清炖蟹粉狮子头、食べたさに足を運んだ甲斐がありました。

柚香时菜炒扇贝(北海道産生ホタテと旬菜の柚子香り炒め)

北海道産の肉厚の生ホタテと大き目カットのマコモダケ、金針菜、銀杏など。

食感に強弱をつけ季節感を盛り込んだ柚子風味のあっさり仕立て。

コースの流れ的にもくどさのない炒めもので良かった。このあと蒸蟹ですからね。

清蒸大闸蟹(陽澄湖産上海蟹の姿蒸し)

蟹(雌)は食べやすいように店側で解体済み。

脚の根元を全部切り離してくれているし、食べられない肺の部分も処理され、

甲羅の中に卵もミソも取ってくれているから楽なのですが、ハサミが用意されていないため、

胴体部分と蟹脚に詰まった身を取り出すのに苦戦。

力技とカニフォークを駆使し、上海蟹の繊細な身の甘さを堪能したのでありました。

烂鸡面或麻婆反

青葱たっぷりコラーゲン鶏白湯麺または四川麻婆豆腐ご飯を選べますが、チョイスは麺。

味のきつい麻婆ご飯では、せっかくの上海蟹の余韻を損なってしまうのではないか、と考えたからです。

コース料理の〆なので、量は控えめですが、前回同様、鶏肉はふわふわに柔らかく、

鶏白湯はポタージュ風のとろみをもつタイプではなく、とろっさらっとした口当たりで雑味なく軽やか。

滑らかなストレート麵にしっくりと馴染み、友人にも大好評。

当天甜品(シェフおすすめ本日のデザート)

カボチャのタピオカココナッツミルク。

中には小さくサイコロ状に切った梅酒のゼリーも潜ませており、ミルキー&フルーティー。

茗茶(中国茶)は一煎目の味と香りが爽やかな龍井茶。ティーポットで提供してもらえました。

以上、カジュアルにいただけ満足度の高い旬の上海蟹特選ディナーコースでしたが、

記録をつけるにあたりHPを再確認すると同様のメニューは見当たらず、

どうやら「金秋菊」は終了した模様。紹介が遅れてすみません(汗)。

今回、興味をもたれた方は、来年、上海蟹シーズン到来とともに当店のHPをチェックしてみてくださいね。

JASMINE 憶江南(イージャンナン)
東京都目黒区東山1-22-3
TEL     03-6303-1927
営業時間/11:30~15:00(L.O.14:30)18:00~23:00(L.O.22:00)
定休日    無休     -店舗情報「食べログ」より-

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