その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

カワニナ

2016-07-03 11:58:24 | 新規就農

田んぼの水止板に「カワニナ」が…

少しまとまった雨を期待していたのですが、湿度が高まるだけで蒸し暑く一向に雨の気配のない土曜日でした。未整理地の土側溝は給水制限で水もなく、生育状況を見て回るだけ。まだ、成長途中のトノサマガエルの『おタマちゃん』が水溜りで喘いでおります。…一方、耕地整理された田んぼの水路にはふんだんに水がある。仕切板を外すと、珍しく「カワニナ」が一個着いておりました。
「カワニナ」…『カンニョボウ』(方言)…(管の棒、川の棒、川女房???)
子どもの頃は、その辺の水路に「シジミ」や「カワニナ」が普通に見られたのですけれど、最近は田舎でも珍しくなりました。…と言いたいところですが、最近、とある鉄コン水路で「シジミ」を大量に見つけ、こうして『夢屋水田』脇の鉄コン水路でも「カワニナ」を見つけ…殺虫剤や除草剤の「魚毒性」に配慮されて来た証拠ではあると思います。


水は少ないが、順調に「分けつ」が進んでいます。

カワニナは、その存在よりもホタルの餌としての評価が高い?ホタルは、川辺で蛹化することから、鉄コン水路では生息環境に適さない。ましてや餌となるカワニナが激減しては、ホタル自体の生息密度も低下してしまうのであります。清流をイメージする「ゲンジボタル」が飛び交う沢を観察したことがありますが、「カワニナ」はむしろ生活排水が流れ込むような場所の方が密度が高いような気がします。「カワニナ」だって餌となる「有機物」…野菜くずなどが必要ですから^^;
昔は人間の生活環境に上手く溶け込んで共生していたのかも知れません。「ホタル」が目に見える人間の生活環境浄化の指標生物とするならば、中々目にすることのない『縁の下の力持ち』である「カワニナ」の生息環境を整えてあげなければいけない…つまり、人間の生活を見つめ直さなければならない。今朝は、真面目に環境問題を考えてみました^^;(時には、真面目です。)

コメント
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