その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

シバを刈る

2010-03-12 05:09:45 | 夢屋王国
「昔むかし…おじいさんは山にシバ刈りに、おばあさんは川にセンタクに行きました。」ご存知、『桃太郎』の冒頭の一節ですが、生活様式の変化で、こうした口述のおとぎ話を子どもたちは理解できるでしょうか?
『しばかり』変換…『芝刈り』…「ねぇねぇ、おかあさん!おじいさんちは山の中にお庭があるの?あっ!そうか、おじいさんはゴルフに行ったんだ!」
『川にせんたく』…「ねぇねぇ、おかあさん!おばあさんちの全自動洗濯機は川辺に置いてあるの?変だねぇ…」
と、まぁ用語解説をしているうちに、おとぎ話はどこかへ飛んでしまうのであります。田舎に暮らす私自身、子どもの頃は「芝刈り」を連想していたのですから、『柴…Firewood』と英字表記した方が、しっくりくる単語も珍しいなどと、今さらながらに思うのであります。
           
『夢屋王国』内に自生する『さくらんぼ』の木は、前所有者の遺物でありますが、「主幹から発生する側枝を放置すると、側枝の勢いに主幹が負けてしまう…」という「剪定作業」の見本のような木となっております。
そこで、ためらうことなくバッサリ…
           
しかし、大丈夫かねぇ…。いずれ、道路工事で伐採されてしまう運命の「さくらんぼ」の木でありますが、しばらくの間は剪定作業の実習木として活用させていただきます^^;
そうそう「柴を刈る」とは、自己所有地や入会地(むらの共有地)の雑木の下刈りや枯れ枝を集めて燃料とするための作業でありますが、化石燃料の普及とともに『焚き点け』を集めるなどということはしなくなりました。最近、環境保護という言葉を逆手に取って『不伐の森』などと、木を切らないことを謳い文句にしている市町村もありますが、里山では下刈り作業や間伐作業は必要な作業であり、手を加えない(木を切らない)ことは、藪をつくるに等しいと私は考えるのであります。所詮、オヤジの暇つぶし。美味しい「さくらんぼ」が稔りましたら、少しだけおすそ分けを頂くつもりです。

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