峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

狂ったコンパス

2007年02月07日 | 学校教育
けがをさせた同級生への謝罪の言葉がノートに 中2自殺(朝日新聞) - goo ニュース

先月、政府の教育再生会議の第1次報告最終案が明らかにされましたね。その「7つの提言」の中から、あらためて、ここにいくつか記してみましょう。
1、「ゆとり教育」を見直し、学力を向上する。
・授業時間の10%増・補習などのため「土曜スクール」の実施・学校選択制の導入
2、学校を再生し、安心して学べる規律ある教室にする。
・出席停止制度の活用・警察との連携・反社会的行動を繰り返す子供に対する毅然【きぜん】たる指導
3、すべての子供に規範意識を教え、社会人としての基本を徹底する。
・「道徳の時間」の確保と充実・高校での奉仕活動の必修化
4、あらゆる手だてを総動員し、魅力的で尊敬できる先生を育てる。
・社会の多様な分野から優れた人材を今後5年間で2割以上、教員に採用・メリハリのある給与体系で差をつける・昇進面での優遇・優秀教員の表彰
5、保護者や地域の信頼に真に応える学校にする。
・「教育水準保障機関」(仮称)による外部評価・監査システムの導入
6、教育委員会の在り方そのものを抜本的に問い直す。
・教委を住民や議会がチェック・危機管理チームを設置・教職員の人事権を市町村教委に極力、委譲・教委のあるべき姿の基準や指針を国で定め公表・第三者機関の外部評価制度導入
7、「社会総がかり」で子供の教育にあたる。
・「家庭の日」を利用した多世代交流・食育の推進・有害情報から子供を守る
さらに「4つの緊急対応」として「ゆとり教育」見直しのため学習指導要領改定と学校教育法改正や、いじめ問題対応のため「体罰の範囲」に関する政府通知を3月末までに見直しすることなどがあげられています。

こうして、あらためて記してみて、私は暗澹【あんたん】たる思いでいっぱいです。
学校や社会が、ますます息苦しくなっていくのを憂慮【ゆうりょ】します。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする