峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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気持ちを紡【つむ】ぐ

2007年02月14日 | 暮らし
再びバソコンが壊れてしまいました。便利は不便につながります。ケータイから送信しています。

先週末、私の住む町で町内の高齢者と小中学生を対象にした第1回目の囲碁・将棋大会が開かれました。町の社会福祉協議会の主催によるもので、高齢者と子供たちが集い、日本の伝統的なボードゲームである囲碁・将棋を楽しむことで、町民の福祉の増進、融和【ゆうわ】をはかろうというものです。   

私たちの町には囲碁を楽しむ高齢者の方が多く、交流も盛んで、子供たちへの指導も熱心に行われています。そのかいあって、このところ地元の口石小学校チームが県を代表して全国大会に出場し、好成績をおさめています。
それに比べ、どういうわけか定かではありませんが、これまで不思議なほど将棋愛好家が見当たりませんでした。
今回の大会の世話人も囲碁が8人、将棋は私1人という将棋ファンにとっては寂しい状況でのスタートとなりました。

当初、今大会の発案者である社協の会長さんから将棋の方の参加者を募【つの】るようお声をかけられた時は正直、どうなるものかと思ったものでした。
子供の方は、佐世保の将棋教室「秀楽」に通っている子に声をかけ、なんとか同級生6人を確保したものの、案の定、高齢者の方からの応募はありません。チラシを配った後、しばらくは申し込み、わずか1人という状態でした。
そこで何とかしなければと思い出したのが、昨年秋のにいなめ祭のなおらい会の後、流れてお邪魔した坂本さんのお宅での話でした。

我が家の有紀さん、くるみさんが将棋を指すというのは、小さな町のことですから、わりとご存知の方が多く、しばしば話題に取り上げていただきます。この日、先輩の町内会長さんにお連れいただいた坂本さんのお宅でも、しばし、そのことが話題になったのでした。
お酒をごちそうになりながら、あれこれ将棋の話をしているうち、坂本さんが昔、消防団の夜警の際など、仲間うちでよく将棋を楽しんだたという話を伺うことができました。佐々町にも将棋愛好家がいらっしゃったんだと、嬉しくなり、将棋連盟佐々支部を立ち上げようなどと酒の席特有の盛り上がりをみせたものでした。
この日、私が坂本さんにお目にかかるのは初めてでした。積極的に、いろいろな場所に顔を出し、さまざまな方と交じり、対話を重ねようという思いが坂本さんとの出会いにつながったのでしょうか。

早速、坂本さんのお宅を訪ね、今大会の趣旨をお伝えし、ご協力をお願いしたところ、心よく出場をお約束していただき、かつてのお仲間の名前も数人あげていただきました。
町長さんもお仲間のお1人でした。早速、電話でお願いし、快諾を得ました。小さな町だからこその話です。
その地区の町内会長さんの名前もあがったので、これまた早速、出向き協力をお願いしました。こ自身はもとより、間もなく周囲の方、数人の出場まで取り付けてくださいました。
また、この他、里町内会の会長さんを含め町内会長さん3人もの方に趣旨をご理解いただき出場してもらったのも、たいへん嬉しいことでした。

一方、子供たちの方の参加者数も伸びず、町内に2つある小学校の教頭先生に再度、子供たちへの働き掛けをお願いしたところ、こちらも快く応じてくださり、それが最後のひと伸びになりました。

特記しなければならないのが佐々町民でない秀楽先生と増本さんのお力添えです。秀楽先生には、この話が出た直後から相談をし、応援をお願いしてきました。町内の参加者が少なければ、周りの市町から動員をかけてもらうことまで話していました。
しかし、それも杞憂【きゆう】に終わりました。将棋だけで高齢者・子供合わせ25名という、当初からすれば、信じられないほどの参加がありました。ちなみに囲碁の参加者は約60名もありました。

大会当日、高校将棋3冠に輝いた増本敬君がゲストとして招かれ大会に花を添えてくれました。お父さんにも秀楽先生共々、最初から最後まで競技の運営・進行をお手伝いいただきました。
なにせ、出場されたみなさんが初めて大会に出られる方ばかりで、その方々を3クラスに分けるところから始めましたから、ちょっとだけ大変でした。

社協の会長さんと職員のみなさんも総出で初めての大会を一生懸命支えておられました。昼食におにぎりを出していただいたボランティアのみなさんも、大きな支えでした。

おかげさまで囲碁も将棋も、一人ひとりの善意が集まってできたいい大会となりました。

昨日、坂本さんたちのところへお礼に伺うと、楽しかったので、里町内会の者で集まって将棋をしようという話になっていると聞きました。さらに、交流の輪が広がればと願います。
コメント (4)
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