私が焙煎するコーヒー豆を送ってほしいと有紀さんから要請があった。
毎日1杯のコーヒーを楽しみにしている有紀さん。このところカプセル式のコーヒーを飲んでいたが、最近、フリーズドライのものを求めて試したところ、どうにも口に合わなかったという。
まだ授乳中ということでコーヒーを1日に1杯に制限している彼女にとって、その1杯がどれほど貴重なものかはコーヒー好きの私には痛いほど分かる。フリーズドライのコーヒーを飲んだことが契機となり、焙煎間もない豆で淹れたコーヒーの美味さを改めて思い知ったという次第だ。
そこで、女房どのとドライブがてらコーヒー豆を持参することにした。
有紀さん一家は最近、篠栗から福岡西区に転居した。馬出のくるみさんの所から地下鉄で15分程の距離ということもあり、くるみさんを誘うと、先日の台湾旅行の際のお土産もあるからということで出て来るという。
午前中、家を発ち、唐津回りで和也くん・有紀さん宅へ向かった。
途中、糸島の産直市場「伊都採彩」にて昼食用の食料・食材を調達する。有紀さんたちの新居から糸島まではすぐだ。一度、有紀さんたくたちとこの産直市場に行った女房どの、すっかりお気に入りだ。
昼過ぎ、和也くん・有紀さん宅に到着。有紀さんと糸葉さんが迎えてくれた。
9か月になったばかりの糸葉さんは、ほとんどと言っていいほど人見知りをしないという。この日も私たちを笑顔で迎えてくれた。
間もなく、地下鉄を利用してくるみさんが到着、追うように午前中、仕事だった和也くんも帰って来た。
食事をし、コーヒーを飲み、それぞれ互いの近況を語り合い、そして、みなで糸葉さんの成長を喜んだ。