峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

子供たちが健やかに育つためには

2006年04月17日 | 学校教育
4月15日付・読売社説(1) (読売新聞) - goo ニュース [アイフル]「チワワのCMの陰で違法取り立て」
 

消費者金融商法の違法行為は以前から問題になっていました。記事にあるように、これ以上の金利を取ってはならないと法律で定められた上限が年15~20%となっているにもかかわらず、アイフルに限らず、消費者金融大手各社は27から28%の金利を取っているといわれています。
何故かというと、29・2%を超えない限り刑事罰が科せられないようになっているからです。
消費者金融各社は善良な庶民の無知に、弱みに付け込み、べらぼうに高い金利を取り立ててきたのです。

こんなおかしな話はありません。何故、このような違法行為がこれまで野放しにされてきたのでしょう。
一つ考えられるのは銀行の存在です。アイフル被害対策全国会議の弁護士の話によると、アイフルは銀行から2%の金利でお金を借り、28%で貸し付けているといいます。なるほど、消費者金融会社が大もうけするはずです。しかし、同時に銀行は自らの手を汚さず、裏でうまい汁を吸っているのです。それでいて、ぬけぬけと政府の公的資金を得たりしているのですから、それはもう真面目にやっている庶民が馬鹿らしくなるのも無理なからぬところです。

つまり、消費者金融会社のバックには大銀行が隠れているのです。銀行から莫大な政治献金が自民党に流れていることや、銀行が選挙の際に巨大な集票組織となっていることは想像に難【かた】くありません。

この事件に限らず、大人たちが、それも社会の中枢【ちゅうすう】にあるような「立派」な大人たちが、こんなずるいことばかりをやっていて、どうして子供たちが健やかに育つというのでしょう。

教育基本法を変える前に、変えなければならないのは私の在り方です。

裏庭では、愛らしい久留米ツツジも咲き始めています。
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 生徒の仕合せ | トップ | 中高生の死を考える集会 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TB&コメント恐縮です (VIVA(お礼))
2006-04-17 17:54:39
私のブログにお越しいただき、コメントまで頂戴しありがとうございました。今、いろいろとうなずきながら、こちらのブログを読ませていただいておりました。勉強になります。これからも時々寄らせて下さい。

失礼いたしました
返信する
アイフル、私も怒りを覚えます! (toriton)
2006-04-17 21:41:25
かわいいCMの影で、悪魔の取立てを行っていたわけです。



消費者金融といっても、少し前は「サラ金」業者じゃないですか?



悪徳高利貸しの団体ですよ。

それが何故大手を振って、TVのCMに

毎日オンエアされているのでしょう?

これもおかしいことです。



アイフルの件は、私もブログで取り上げるつもりでした。

先に、峰野さんが書いてくださいましたので

コメントを書かせていただきました。



最近の消費者金融と銀行の癒着の構造も問題だと思います。

消費者金融とサラ金は同じなのですから・・・



この前は、武富士でも不祥事がありましたよね。

消費者金融なんてどこも根っこはおんなじです。

困っている、弱い立場の人間をさらに苦しめるひどい奴らです。



「初めてのアコム」なんて、キャッチフレーズ、

まるで通過しなければならいない儀式みたじゃありませんか?



消費者=国民はもっとかしこくなってもらわなければ・・・



「国民のための政治」は、いつ行われるのでしょうか?



国民は、国会や政治の状況を注視していかなければなりません!!!!!

返信する
天声人語 (かげろう)
2006-04-17 22:25:38
 庶民が苦しむ世の中をつくってはいけないと思います。このことは,どこかに問題があり,それが解決されていないということを示しています。国民が平穏に生活を送れるようにするしくみを国や法律で確立しなくてはならないと思います。
返信する
人間の品格 (峰野裕二郎)
2006-04-19 10:23:47
VIVAさん、ご丁寧【ていねい】にありがとうございます。その律儀【りちぎ】さはVIVAさんの文体そのもののようです。VIVAさんのお人柄がしのばれます。



VIVAさんは私と同様、塾で子供たちと接しておられるようですね。

これをご縁にどうぞよろしくお願いします。



トリトンさん、お怒りのようですね。

何故大手を振って、TVのCMに毎日オンエアされているのでしょうか。

それはね、放送局が魂を売っているからです。

きょう、チワワのコマーシャルは流れませんでしたが、「ちゃ~んと○○○」とやっていました。出演しているタレントも品格が問われます。

ここにも、「お金のためならば…」という思想、「お金がすべて」という私たちの価値観が表れています。



かげろうさん、庶民に罪はありませんよね。正直者が馬鹿をみるような社会であってはならないはずです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

学校教育」カテゴリの最新記事