日曜日、総会当日です。前夜、深浦八段のA級復帰のお祝いで帰宅は午前様、朝、目が覚めたのが7時半頃でした。8時に有線放送で、あらためて当日午後1時からの総会の案内をした後、総会受付で用いる出欠の確認・委任状提出の有無・賦課金【ふかきん】提出の有無をチェックするための班毎の一覧表を116世帯分作り始めました。
その合間、合間にやり残していることがあれこれ浮かんできます。前会長が書道の先生ですので「総会会場」と毛筆でしたためていただくことをお願いしていました。11時頃電話してお宅に伺い、その場で書いていただきました。おめでたいときに用いるものなのだと朱色で墨痕【ぼっこん】鮮やかにしたためていただきました。
帰宅すると11時半です。画鋲【がびょう】を探すため2階に上がったり下りたりしているうちにすぐに正午になりました。女房どのが昼食を作ってくれたのですが、食べる時間も気持ちの余裕もありません。
ようやく一覧表ができたのが12時半です。まだ会場の設営も済んでいません。走り回っているうちに体が熱くなってきました。Tシャツ1枚になり公民館に行くと、議長をお願いしている前々町内会長と班長さんが1人、すでに来られ、会場を作っておられました。私も加わりました。が、まだ髭【ひげ】も剃【そ】っていません。もう時間がありません。手伝いもそこそこに後をお願いして再び自宅に戻りました。髭を剃り、書類をそろえ、ワイシャツとネクタイを片手に公民館にとって帰ると、ぽつぽつと会場へ向かわれる人たちの姿がありました。
すれ違う方々が「若かねぇ~」と私のTシャツ姿をご覧になられ声を掛けてくださいます。感心しておられるようであり、からかっておられるようでもあります。こちらは必死なだけです。額には汗が吹き出ていました。
開会の予定時刻である午後1時を回り、受付では出席者の集計に入りました。定足数を確認するための間、総会の進行を務める副会長に座を持たせておくよう頼みました。
ところが、この日は、あいにく我らが佐々町の清峰高校野球部が春の選抜・甲子園に登場する日、おまけに総会が開かれる時間と試合時間が重なっています。
試合が気になられる方から早く始めろという声が出ているとの報告です。事情を説明しているうちに、ようやく集計の結果が出ました。出席69・委任状29、計98、全所帯数116の過半数を超えています。総会成立です。三役が着座し、副会長の総会成立の確認でいよいよ総会が始まりました。
先ず、会長の総会開会の挨拶です。総会の中で、会長がしゃべるべきところで何を語るか、取り留めのない話にならないよう事前にきちんとまとめようと思っていたのですが、ついに間に合いませんでした。
ただ、伝えたい事柄・思いだけは箇条書きに記しておいたことで何とかその目標を達成しなければと思いながら開会の挨拶に入りました。
議長選出後、いよいよ議案の審議に入りました。先ず、会長より17年度の活動報告です。17年度の活動案は前会長が立てられていたものです。活動案にないことを大胆にやってきました。
子供会と大人が一体となって取り組む国道沿い花壇の管理、ソフトボール大会出場、大綱引き大会参加、そして招福もちつき会などです。
これらが多くの会員の支援と協力で実現できたこと、そしてワールド・ベースボール・クラシックでの日本チームの活躍と清峰高校野球部の甲子園大会での活躍を例に引き、私たちは戦後、個人的な豊かさを追求してきたが、やはりそれだけに偏【かたよ】っていては真の幸福を得られそうもないことに気がつき始めている。
他者と連帯することの喜びを、彼らは私たちに教えてくれた。これこそが、私たちの町内会の追い求めるべき方向ではないだろうかというようなことを訴えました。
また、常日頃から陰になり日向【ひなた】になり、町内会のために会員のために力を惜しまない人たちをご紹介させていただきました。
町内会がまとまりをもって運営できているのは、実は、裏で私を支えてくださる方が何人もいらっしゃるからに他ならないのです。
会長の活動報告の後、会計による決算報告を行いました。会計の在り方も、思い切った改革を行いました。これまで、実質、会長がお金の管理をしていたのをすべて会計さんにお任せしました。また、体育部などの4部会の部長を班長が兼任していたことから、町内会会則に明記されてあるにもかかわらず、それぞれの部長手当て、育成会会長手当てが支給されていなかったものを、会則にのっとりすべてお出しすることにしました。
会則は町内会会員にとって、いわば憲法であること。また、支給すべきものを支給することで各部の士気が高まるであろうことを期待したものです。
その結果、役員・班長手当ての予算額126,000円が決算額151,500円となりました。その理由として「町内会会則にのっとり」と付記欄に記しておきました。
決算報告が済み、監査報告をいただきました。議長の「質疑、ございませんか」にお一人たりとも手が上がりません。満場一致の拍手で承認をいただきました。
議案審議途中で、清峰高校の保護者のケータイに甲子園の試合の途中経過が入ります。それを、Tさんがホワイトボードに書き込んでくれます。清峰、逆転でリードを保っているようです。
総会も清峰も、ここまで順調なゲーム展開です。
つづく
その合間、合間にやり残していることがあれこれ浮かんできます。前会長が書道の先生ですので「総会会場」と毛筆でしたためていただくことをお願いしていました。11時頃電話してお宅に伺い、その場で書いていただきました。おめでたいときに用いるものなのだと朱色で墨痕【ぼっこん】鮮やかにしたためていただきました。
帰宅すると11時半です。画鋲【がびょう】を探すため2階に上がったり下りたりしているうちにすぐに正午になりました。女房どのが昼食を作ってくれたのですが、食べる時間も気持ちの余裕もありません。
ようやく一覧表ができたのが12時半です。まだ会場の設営も済んでいません。走り回っているうちに体が熱くなってきました。Tシャツ1枚になり公民館に行くと、議長をお願いしている前々町内会長と班長さんが1人、すでに来られ、会場を作っておられました。私も加わりました。が、まだ髭【ひげ】も剃【そ】っていません。もう時間がありません。手伝いもそこそこに後をお願いして再び自宅に戻りました。髭を剃り、書類をそろえ、ワイシャツとネクタイを片手に公民館にとって帰ると、ぽつぽつと会場へ向かわれる人たちの姿がありました。
すれ違う方々が「若かねぇ~」と私のTシャツ姿をご覧になられ声を掛けてくださいます。感心しておられるようであり、からかっておられるようでもあります。こちらは必死なだけです。額には汗が吹き出ていました。
開会の予定時刻である午後1時を回り、受付では出席者の集計に入りました。定足数を確認するための間、総会の進行を務める副会長に座を持たせておくよう頼みました。
ところが、この日は、あいにく我らが佐々町の清峰高校野球部が春の選抜・甲子園に登場する日、おまけに総会が開かれる時間と試合時間が重なっています。
試合が気になられる方から早く始めろという声が出ているとの報告です。事情を説明しているうちに、ようやく集計の結果が出ました。出席69・委任状29、計98、全所帯数116の過半数を超えています。総会成立です。三役が着座し、副会長の総会成立の確認でいよいよ総会が始まりました。
先ず、会長の総会開会の挨拶です。総会の中で、会長がしゃべるべきところで何を語るか、取り留めのない話にならないよう事前にきちんとまとめようと思っていたのですが、ついに間に合いませんでした。
ただ、伝えたい事柄・思いだけは箇条書きに記しておいたことで何とかその目標を達成しなければと思いながら開会の挨拶に入りました。
議長選出後、いよいよ議案の審議に入りました。先ず、会長より17年度の活動報告です。17年度の活動案は前会長が立てられていたものです。活動案にないことを大胆にやってきました。
子供会と大人が一体となって取り組む国道沿い花壇の管理、ソフトボール大会出場、大綱引き大会参加、そして招福もちつき会などです。
これらが多くの会員の支援と協力で実現できたこと、そしてワールド・ベースボール・クラシックでの日本チームの活躍と清峰高校野球部の甲子園大会での活躍を例に引き、私たちは戦後、個人的な豊かさを追求してきたが、やはりそれだけに偏【かたよ】っていては真の幸福を得られそうもないことに気がつき始めている。
他者と連帯することの喜びを、彼らは私たちに教えてくれた。これこそが、私たちの町内会の追い求めるべき方向ではないだろうかというようなことを訴えました。
また、常日頃から陰になり日向【ひなた】になり、町内会のために会員のために力を惜しまない人たちをご紹介させていただきました。
町内会がまとまりをもって運営できているのは、実は、裏で私を支えてくださる方が何人もいらっしゃるからに他ならないのです。
会長の活動報告の後、会計による決算報告を行いました。会計の在り方も、思い切った改革を行いました。これまで、実質、会長がお金の管理をしていたのをすべて会計さんにお任せしました。また、体育部などの4部会の部長を班長が兼任していたことから、町内会会則に明記されてあるにもかかわらず、それぞれの部長手当て、育成会会長手当てが支給されていなかったものを、会則にのっとりすべてお出しすることにしました。
会則は町内会会員にとって、いわば憲法であること。また、支給すべきものを支給することで各部の士気が高まるであろうことを期待したものです。
その結果、役員・班長手当ての予算額126,000円が決算額151,500円となりました。その理由として「町内会会則にのっとり」と付記欄に記しておきました。
決算報告が済み、監査報告をいただきました。議長の「質疑、ございませんか」にお一人たりとも手が上がりません。満場一致の拍手で承認をいただきました。
議案審議途中で、清峰高校の保護者のケータイに甲子園の試合の途中経過が入ります。それを、Tさんがホワイトボードに書き込んでくれます。清峰、逆転でリードを保っているようです。
総会も清峰も、ここまで順調なゲーム展開です。
つづく
続きも楽しみにしていますよ☆
あれだけの長文の総会の当日の模様を書かれて、
最後は”つづき”でしたので、
ほかに何を書くことがあるのかなと思っていました。
やはり(笑い)つづきはないようで、ほっとしました。
”僕らのヲールド・ベースボール・クラッシック”という題名は
よかったです。連帯感を訴えているのですね。
町内会という狭い社会ですが、連帯感をもつことは容易ではないはずです。。
それを難しいと諦めないで峰野さんが率先して挑戦されるとはご立派です!
町内会長をやられて、峰野さんの人間力がますます研きがかかってきたなと思っています。
お疲れさまでした!
書き込み遅くなりました。
続きはあるのですが、再び長くなりそうで、その割には時間がなくて、伝えたいこともいろいろあってと、あったりなかったり右往左往しております。
“僕らのワールド・ベースボール・クラシック”というタイトルに込めた私の思いを読み取っていただき、とても嬉しいです。
また、お褒めをいただき有難うございます。
さまざまな場面で、試されているんだと強く感じます。おかげさまで、一人の人間として成長できるだろう喜びを覚えさせていただいていることを感謝しています。