峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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「名人戦」の行方

2006年04月15日 | 将棋
将棋名人戦の主催紙移行問題、連盟が棋士に方針を説明 (読売新聞) - goo ニュース

いやぁ、驚きました。いろいろあるものですね。
結局はお金の問題のようです。別紙の報道によると、朝日新聞は将棋界最高賞金の竜王戦(読売新聞社主催)を上回る契約金を提示しているといいます。
それに関し、西村一義専務理事の「読売新聞社主催の竜王戦を最高棋戦とする方針に変わりない」というコメントが読売にだけ載っているというのも、なんだかどろどろしたものを感じます。
私などは「将棋界最高賞金の竜王戦」という認識でしたから「へぇ~」といったところです。名人戦が最高棋戦ではなかったんですね。

お金の問題はさておき、毎日側が将棋連盟の契約解消通知は、法的・手続き的に問題があり、信義にもとると主張しているのに対し、連盟はどのように応えるのでしょう。
若き竜王がご自身の「渡辺明ブログ」でこの件に関して心情を語っています。

写真は、今朝のアメリカハナミズキです。
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2 コメント

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歴史は繰り返す (ぶな太)
2006-04-15 19:33:57
いま「名人戦の行方」が将棋界で話題になっていますね。3大紙が絡んでいるから複雑です。

私は40年以上朝日を購読していますが、30年数年前に名人戦が朝日から毎日に移ったときは大変ショックでした。契約金のことで将棋連盟と話し合いがつかず、朝日は名人戦から手を引いたと記憶しています。

「歴史は繰り返す」という言葉がありますが、今度は契約金のことで朝日が連盟に前向きな回答をし、毎日が受身に回っているようですね。

手元に「大山康晴の晩節」(平成15年発行)という本があります。それによると、当時朝日か毎日かで棋士総会で投票となり、2票差で理事会案が通ったと書いてあります。当時大山名人が動いて、朝日が手を引いて宙に浮いた名人戦を、毎日に頼んで名人戦と王将戦を引き受けてもらったという経緯があるようです。

その間、朝日は「やむなく独自の企画による棋戦の開催に踏み切った」と連盟に通告し、それを受けて連盟は「名人戦は36期から毎日新聞社と仮契約した」と発表したそうです。

今回米長体制の理事会が毎日に対し、事前に契約金の見直し要求をしたのでしょうか。それをしないで、経営諮問委員会の答申を鵜呑みにして、今回の一方的に毎日との契約を破棄したのであれば、信義にもとるのではないかと思っています。

毎日から異議が出ているところを見ると、理事会は手順を間違えたように思えてなりません。名人戦の最中にこのような将棋界を揺るがす大きな騒ぎが起きたことを残念に思っています。
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信義にもとる (峰野裕二郎)
2006-04-16 09:29:27
なるほど、毎日の言う信義にもとるというのはそのような歴史的経緯を踏まえてのことだったのですね。

つまり、連盟は30数年前のことをすっかり忘れてしまったが、毎日は、しっかり覚えていたということですか。

それとも、瀬に腹はかえられぬということでしょうか。

いずれにしても、連盟の言う「伝統」とか「文化」という言葉にはそぐわない出来事のような気がします。
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