30年ほど前、現在住んでいるこの地に居を構えた。
中学生までこの家で育った我が家の子供たち3人は、高校入学と同時に家を出て寮生活を送った。その後、そこから県外の大学、あるいは大学院に進学し、就職したり結婚した。
一番下のくるみさんが大学院に進んだ頃から、住み替え、さらには移住について夫婦で考えるようになった。
きっかけは子供たちが成長し、こちらへ戻って来て暮らすという選択肢がほぼなくなったことからだった。
また、長く務めてきた地域での役割を後任にバトンタッチできたことからくる達成感がその思いに輪をかけた。
このようにして、新しい人生を新しい舞台で演じてみたいという思いは日ごとに増していき、その思いは行動へと繋がっていった。
これまでずいぶんとあちらこちらへと出かけたものだ。
女房どのがネットで見かけたことからこのところ岡山・兵庫の古民家に魅せられ、女房どのと出向いている。一昨日、5回目の訪問となった。
一口に移住と言っても、それほど簡単なものではないことを身にしみて感じている。