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あなたに「ぬくもり」を届けたくてブログをつくっています

 海の見える丘

2018-02-12 20:56:00 | 日記
 朝、固定電話が鳴った。ギクッとする。まず考えるのは、母になにかあったのではないか?だ。電話はその母からだった。今日はこちらへ来る日だったか?と。5分ともたない記憶なのに、日曜日の夜に言ったことを覚えているのだ。曜日もあやふやなので、水曜日に行くと言っても無駄なのだが。胸が痛む。だれが考えても一緒に住めばいいのにだが、私は実家に戻らない。

 母のことだけでなく、どちらもその位置から動けないときがある。母は認知症なので住まいを動かせば、認知症が進む。母の環境は変えられない。私は、荷物を整理すれば実家へいけないことはないが、問題はコピー機だ。私の引越しを悩ませる知人に譲ってもらったコピー機は私の仕事では必要だ。もう、20年近く機種を変えたりして持ち歩いている。NPOの仕事環境も実家で維持することは難しいが、全部譲っても、やはり実家へは帰りたくない。それはもう理屈ではない。実家のある環境がダメなのだ。いい思い出もない。

 母の電話のあと、教会のお友達からメールが来た。2つ先の二宮駅にある吾妻山の菜の花を見に行くのを付き合ってほしいだった。二人とも初めて出かける。吾妻山は低い山だが、想像よりも階段があり、菜の花は簡単には姿を現さなかった。天気が良いので、高台から見える海が碧くきれいだった。

 私のわがままだろう。海があり、山が見えるこの環境は捨てることが出来ない。もし、時が来て自由に動けるようになってもおそらく同じような環境を選ぶだろう。母を呼び寄せることができたら・・・。今日も胸が痛んだ。お母さん、ごめんなさい と。

 

 
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