陶芸の先生がNHK大津放送でのご自分の映像を見せてくださった。今日は私一人の授業なので、時間つぶしにあちこち探しものをしているようだったのが、その録画CDだった。今よりも髪の毛のふさふさした姿だった。先生が「これ、これ!」と言われたのは、彦根城を散歩して題材を見つけているところだった。「ほら、この石垣の感じだよ」といわれた。心の中で下を向いてしまった。暇つぶしでなく、私が今度作る作品のヒントだったのだ。
男性は、何も言わずに何かをしてくれることがある。今回はすぐ分かったが、時間がたって、ああそうでしたか!と気づくことが多い。(私が鈍いのかもしれないが)あれは、離婚してなんとか生活ができるようになったころだった。高校の同級生S氏と同窓会のことなどでお会いした。建築会社の社長だった彼が、役所へ提出の書類作りのアルバイトを出してくれた。S氏の事務所で仕事をして、お昼もおいしいものをご馳走してくれた。もちろん、彼は素敵な奥さまと3人のお子たちがいた。
後で知ったのはその頃、会社は厳しい経営状況だったことだ。(個人のたくわえはあるが)たまに、都心の隠れ家のようなバーへ連れて行ってもくれた。まぁ、彼が有名人でその界隈を二人で歩く姿だけ写真に撮られたら、『不倫』のレッテルが張られただろう。その頃の私は『希望』というものもなく、ただ生きているだけだった。
苦しい思いを通過した人ならわかるだろう。閉じられた心を開いてくれるのは、人間としての「やさしさ」だと。それは男とか女を越えた人としての「助けてあげたい、元気になってほしい」という想いではないだろうか。それが『大人』というものだ。
「男」と「女」の関係は、いろいろある。想いが深ければ深いほど、深く静かに潜行することもある。だから、他人がとやかくいうことはできないと思う。
写真は江戸時代中期のお雛様
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