子どもの頃の夏の日の午後。小学校のプールの帰りに、校庭で集めた鳳仙花の種と白粉花の種。触れるとぱっと弾ける鳳仙花の種。白粉花は黒い種の中に白粉のような粉が入っていましたね。そしてカンナの花。白粉花はまだ見かけることが多いですが、鳳仙花とカンナの花を見かけることが少なくなりました。鳳仙花の花が爪紅(つまべに)と呼ばれ、韓国では爪にホウセンカの汁を塗り、初雪まで色が残っていたら恋が実ると言う伝承があるそうです。何となくロマンチックですね。今年は種を集めてみました。来年が楽しみです。赤いカンナの花も減りましたね。ご存知の方も多いかと思いますが、茨木のり子さん「根府川の駅」という詩がありますね。自生の赤いカンナの咲く駅です。お盆の頃、うちの庭にも赤いカンナが咲いていました。忘れてはいけない花があり、忘れてはいけない戦争の記憶があります。私の叔父は軍隊で自死したと15年前くらいに初めて母から聞きました。(自死かは定かではないどそうですが)
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