県立美術館で開催中の怖い絵展を観に行く。夏休み中の3連休ということもあってチケット売り場には多くの人が並んでいる。「怖い絵」という夏向きの企画のせいもあるのだろうか。
史実、神話や伝説に基づいたものなど、内外の美術館から集められた作品は説明文を読むのも大変な人だかりになっている。落ち着いて観るには平日がよさそうだ。
絵そのものが怖いものもあれば説明文を読んで怖くなるものなど様々。ポスターにもなっている女王の絵などは想像を掻き立てられて背筋が寒くなる。
展示作品はヨーロッパの18~19世紀のものがほとんどなので怖いとはいってもどこか距離感がある。そういう意味では先日NHKで放送された広島の原爆投下直後を描写した絵には現実感があってより恐ろしかった。いつの時代も架空の話より現実の方がずっと怖くて残酷なのかもしれない。