今回歩いた朝日岳周辺は雪渓や湿地帯にあわせて花畑が点在している。その種類も数も充実した「お花見コース」だった
タテヤマウツボグサ
ミヤマダイコンソウ
ミネウスユキソウ
ゴゼンタチバナ・ウサギギク
タカネバラ
チシマギキョウ
ワタスゲ・ヒメオウギアヤメ
イワオウギ
タカネナデシコ
ハクサンシャジン
ミヤマウイキョウ
ミヤマアヅマギク
ニッコウキスゲ
ハクサンコザクラ
ミズバショウ
イブキトラノオ
そして女王コマクサ
今日は朝日岳に登り、五輪高原を通って蓮華温泉に下山する。早立ちをと思って4時ごろには起きるつもりだったが、小屋に泊まっていた中学生の一団が3時ごろにはご来光登山を目指して整列、点呼を始めたのでとても寝ていられず、一緒に起きてしまう。
朝日岳頂上に着いたころにはちょうど中学生たちが下山してしまっていたので、静かに眺望を楽しむことができた。
剣岳が正面によく見える
栂海新道方面への分岐を過ぎると湿地帯の長い木道が続く
大きな木には森の主のような風格がある
仮設の白高地沢の橋を渡ると
こんな休憩所が
この橋を渡れば蓮華温泉はすぐ、のはずなのだが
この直後、奇声が聞こえ、何かが藪の斜面を転がり下りる音が聞こえた。気のせいかなんとなく黒いものが見えたような気もしてくる。といって引き返すわけにもいかず、恐々進む。しばらく行ってから先行者に追いついたので、話をしたらその人も気がついたが姿は見なかったとのこと。今年はあちこちでクマの目撃談を聞く。もともとクマの領域に人間が入っているのだから、もしそうだったとしても文句はいえないのだが、願わくば平和共存したいものだ。最後の登り返しはしんどかったがなんとか蓮華温泉着。温泉が体にしみる。
寝不足だが、なんとかテントを畳んで、白馬岳に登り返し、三国境へ戻り、雪倉、朝日岳をめざす。
白馬の頂上はやはりガスっていて何も見えない
三国境から雪倉岳
雪倉の避難小屋も見えてくる
雪倉の頂上も展望なし。途中思わずテントを張りたくなる平地があったがもちろんヤミテン禁止です
「空手チョップだ」などと遊びながら
ツバメ岩を通過し
朝日岳が見えてくる
終盤、通称「水平道」を朝日小屋に向かうが、これがなかなか大変だった。去年も黒部で「ほぼ水平」という道のアップダウンに疲労困憊したが、今年も小さなアップダウンの繰り返しに消耗した。「上るなら上る、下るなら下る、はっきりしろ」とぼやきながらなんとか朝日岳のテント場に着くが、テントを張り終えたとたん、夕立に見舞われ、滑り込みセーフ。しかし水はけが悪く、下から浸水してきてあわててタオルで吸い取る作業に追われるが、夜には雨が止み、今夜は熟睡できそうだ。
栂池ヒュッテで朝食を食べ白馬大池に向かう。
ヒュッテの朝食
まずは白馬乗鞍に向かう。白馬乗鞍から妙高方面
白馬乗鞍2436Mは広々していてあまり頂上という気がしない。
少し歩くともうそこに白馬大池が見えてくる
当初の予定ではここでテントを張るはずだったが、意外に早くついてしまったので白馬の頂上をめざすことにする
雷鳥坂はいつ見ても気持ちのいい稜線だ
小蓮華山2768Mを過ぎ
雪倉、朝日岳方面の三国境を過ぎ
白馬岳2932Mに着く。杓子、鑓方面はガスって見えないが、旭岳2867Mはよく見える。斜面にダックスフントがへばりついているように見えるのだが
頂上から村営小屋のテント場まで下りて設営
この日の夕食はアルファ米の五目飯と味噌汁。この後風が強くなって、テントは「バホバホいうし、時々持ち上がるので一晩中眠れなかったが隣のテントからは大きな鼾が聞こえる。こんな豪胆さがうらやましいものだ。
お天気も安定してきたので、栂池から白馬、雪倉、朝日岳、蓮華温泉を周遊してきた。まず初日は栂池自然園へ上る。といってもゴンドラとロープウェイで一気に1890Mまで労せず行ってしまう。今夜の宿は栂池ヒュッテ。
これが昔のヒュッテ。現在は資料館になっている
こちらが現在の栂池山荘とヒュッテ。どちらも堂々としたロッジである。
ヒュッテの夕食は充実
暑い!が、本格的な夏山のトレーニングということで六甲最高峰へ登る。
暑いときはこんな水場がうれしい。
石畳の道は古道の趣
途中の流れに足を浸して一休み
なんとなく不気味な木
梅雨の真っ只中、夏山用に登山靴を衝動買いしてしまった。アメリカの古着を扱う店にあった中古品。最初は中敷もなく、ソックスも普通のものだったので少々大きかったが、中敷と山用の靴下を持参してあらためて履いてみたらぴったりだったので買ってしまった。
底のビブラムソールを見てもほとんど履いた形跡がなく状態はよい。ネットで調べてみるとオーストリアのメーカーのようだ。
最近の靴は底の減りも早く、材質、保存方法によっては、加水分解によりあまり使わないうちにぼろぼろになってしまうことがあるが、クラッシックなこの種の革靴はその心配がない。
ただ最近の靴は片足700グラムぐらいのものが主流だが、これは片足で950グラムほどあって重いので、履きこなすのは少々骨が要りそうだ。丹念に掃除し油を塗ったら新品同様になった。これで5500円は掘り出し物だと思うのだが。
梅雨の晴れ間、六甲山へ。今回は渦森台から天狗岩南尾根を目指す。以前にも登るつもりだったが、結局入り口がわからず断念したことがあった。少々わかりにくかったが今回は入り口である寒天橋をみつけることができたが、出だしから急登である。
足元をみるとイチゴが、と思ったらきのこだった。
開くとこんな具合
梅雨時なのできのこがいたるところに
途中の休憩スペース
やっと天狗岩が見えてきた。思ったより小さい岩である。
松の木が一本、ちょうといい日陰を作っていた
車道に出て、ケーブルの駅でトイレを拝借。駅の天井にはツバメが巣を作っている
「二日酔い」を英語でいうと「ハングオーバー」、その映画を観た。結婚前の新郎を悪友3人が連れ出してラスベガスで盛り上がるつもりが、酒とクスリのせいで記憶が飛んでしまい、翌朝目覚めると、新郎が行方不明、ホテルの部屋にはトラと赤ん坊がいてびっくりという設定。ハチャメチャだが新郎を必死で探す悪友たちの一生懸命さに笑える。最後のタイトルロールで、飛んでしまった記憶が明らかになって最後まで笑える仕掛けになっている。
映画を観終わって空を見上げると網目のような雲がでていた。