ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

悪沢・赤石岳 ④

2013年08月28日 | 山旅

今日は出発点の椹島へ下るのだが、1300時のバスに間に合えばいいのであわてる必要はない。

なぜだか皆がありがたがるご来光

 

赤石岳にも朝日があたりだす

 

6時半に出発。昨日がんばって小屋まで下りておいたので残りは1500M。無理なく下れる標高差なのでのんびり行く

どてっぱらに穴、頭にたんこぶの木

 

こんなキノコ、六甲山にもあったような

 

3時間ほどで椹島へ到着。バスの予約をしてシャワーを浴びてさっぱりする。ここのテント場は芝生で気持ちがよさそうだ

 

ベンチでお茶など沸かしてのんびりしていると、きれいな蝶が飛んでき何が気に入ったのか、しきりにザックに止まる。

 

1300時のバスで畑薙第1ダムまで行き、静鉄バスに乗り継いで帰途につく。

南アルプス南部は北岳や甲斐駒がある北部に比べアクセスも悪いしなんとなく地味な存在に甘んじている。しかし登ってみると山が深く大きく、どっしりしていて、それでいてたおやかで独特の雰囲気がある。実はこれまでにも2回南アルプス南部には来たことがあるのだが、天候やら足の負傷などで2回とも登山口から少し上ったところで撤退しているので今回が3度目の正直だった。今回は荒川三山と赤石岳を登っただけで、まだ塩見、聖、光などを残している。山は逃げないので再訪を期し、今回も無事下山できたことに感謝。クマさん、出ないでくれてありがとう

 

 

 

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悪沢・赤石岳 ③

2013年08月27日 | 山旅

夜の間降っていた雨も早朝には上っていた。5時に小屋を出て、40分ほどで千枚岳に着くがガスで視界なし。千枚岳から少し下り荒川三山の最高峰悪沢岳を目指す。今回歩く予定のルートのうち千枚岳からの下りの岩場が一番注意を要するところなので慎重に歩く。

 

出発から丁度2時間で荒川東岳(3141M)到着。表示は荒川東岳だが別名悪沢岳、地図によっては荒川岳との表記もあるが、このあたりの命名の経緯がよくわからない。ガスっていて風もあり、止まると寒いので先を急ぐ。

 

ここからいったん下がって中岳へ向かう頃にはガスが上って、荒川中岳避難小屋が見えてきた

 

振り返って悪沢方面を望む

 

中岳に着いたころには青空となり、後には塩見岳も見える

 

 ここから荒川小屋までは400Mほどの下りとなる。これは何かな

 

ミネウスユキソウかな

 

荒川小屋が見えてきた。後ろに赤石方面が見えるが、赤石岳の主峰はまだあの向こうか

 

0930時荒川小屋着。水を補給し30分ほど休んで赤石岳を目指す。登山道は歩きやすく、順調に高度を上げ小赤石岳を踏んで赤石小屋との分岐に到着。ここへ荷物をデポして赤石岳へ

 1215時赤石岳(3120M)到着

 

 直下の赤石岳避難小屋

 

避難小屋に泊まることも考えたが、そうなると明日は標高差2000Mを一気に下ることになり少々しんどいので今日のうちに500Mほど下って赤石小屋まで行くことにする

分岐から赤石岳。なだらかな稜線の右端辺りが最高峰。デッカイなぁ

 

大倉尾根に建つ赤石小屋が見える

 

8月も終わりのこの頃の南アルプスでもまだ雪渓が残っている

 

途中 富士見平があるが、あいにく富士山は見えない

 

今日は我ながらよく歩いたと思うので最後は少々足元が不安定。細心の注意で下っていく。千枚小屋からちょうど10時間かかって1500時赤石小屋到着

小屋から聖岳を望む

 

テント場から赤石岳

 

今日は誘惑に負けず、夕食は持ってきた山メシを食べる。小屋メシは焼肉だったそうだ。うらやましい

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悪沢・赤石岳 ②

2013年08月26日 | 山旅

6時過ぎ、ロッジを出発。今回は標高差が大きいのでテント泊はあきらめ小屋泊まりの予定。本日は千枚小屋まで約1400Mの登りである。雨は上っているが視界が悪いので黙々と登る。

倒木にも新たないのちが宿っている

 

小屋が近くなると秋の花トリカブトが満開

 

昼前には小屋に着いてしまう。この先、次の中岳避難小屋まで行くことも考えたが、さらに3時間以上かかるし、稜線に出てもこのガスでは何の眺望もないので今日はここでゆっくりすることにする。

今回は避難小屋への宿泊も考え、食料とコッフェルを持ってきたので自炊するつもりだったが、早くも誘惑に負けて小屋メシを注文してしまう。今晩の小屋メシはまるで都会のカフェのランチのようだった

 

 

 

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悪沢・赤石岳 ①

2013年08月25日 | 山旅

クマは怖し、されど山には行きたし。というわけでまた出かける。今回は南アルプス南部の雄、悪沢岳3141M、赤石岳3120Mを登る。

登山口の椹島へはまず静岡から3時間かけて畑薙第1ダムへ、さらにそこから東海フォレストの連絡バスで1時間ほどかかる。おまけに静岡からのバスは途中の道が崩れ度々運休となる。実際昨年も一昨年も運休していたので久々の運行である。

いつ落石があってもおかしくないような山岳道路を延々走り、最後はガタガタ道に揺られ15時過ぎにようやく椹島ロッジ到着。

ロッジを運営している東海フォレストは東海パルプの子会社で、南アルプス間ノ岳以南の森林はすべて東海パルプの社有林だというのだから、その広大さに驚く。

敷地内にある白旗史朗の写真展示館は立派な木材が使われ贅沢な作りになっている。そりゃ、そうだ。木材はいくらでもあるんだから当然か

夕方まで降った雨は上がり、明日からは天気回復のようだ

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涼しい!

2013年08月21日 | その他

暑い日が続く。こんなときにしかできない体験をしに、奈良県の川上村の白倉又谷で行われているキャニオニングのツアーに参加してきた。

今年は雨が少なくて水量は控えめだが十分楽しめそう

見るからに涼やか

 

岩の間を進み

 

ジャンプしたり

 

 滝を流れ落ちたり

 

 

滑り降りたり

 

プカプカ浮いたり

 

みんなで流れに身を任せたり

 

石を持ち上げてみたり

 

参加者はほぼ20代の若者ばかり。そのなかでおばさん2人思い切り流れに浮いて、思い切り夏の1日、静かな沢をやかましく楽しく堪能したのだった。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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出た!

2013年08月19日 | その他

猛暑のなか、梅田の街を歩いていたら映画の宣伝でこんな車が走っていた。ちっとも涼しくならなかったけど

 

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戦災関連資料展

2013年08月13日 | その他

今年も8月になって、メディアでは戦争関連特集が組まれている。全く忘れ去ってしまうよりは1年に1回の虫干しでもやっぱりしておかないくては。

ということで神戸の中央図書館で開かれている「戦災関連資料展」を見に行ってきた。自分自身がもともと神戸の人間ではないので神戸の戦災がどのようなものだったかほとんど耳にしたこともない。わずかに「火垂るの墓」や「少年H」などで知るくらいだった。

神戸といえば海沿いに川崎重工や三菱重工などの軍需工場も多く、標的にされたことは当然といえば当然だが、それ以外の住宅地なども軒並み焼夷弾で焼かれ、ほぼ神戸全域に広がっていたことがよくわかる。東京でも他の都市と同じで全くの無差別攻撃だったわけだ

 

 

 

これだけを見れば日本は被害国だったのだが、重慶爆撃では加害国だったのだし、ヨーロッパの都市でも連合国、枢軸国がお互い加害国、被害国になっているわけで、戦争は決して軍隊だけのものではなく、結局は非戦闘員も巻き込む悲惨なものであることだけは間違いない。平和ボケといわれようとなんといわれようと、戦争のない状態のところに住んでいられることがいかに幸せか。

しかし考えてみるとこれまでアメリカ本土は空襲を受けたことがないのではないだろうか。日本軍が飛ばした風船爆弾の話は別として、ドイツ軍からの空爆もなかったのだろうか。

戦争中ではないにしろ、9.11で空からのテロ攻撃を受け初めて被害国の立場になって、結果的に「倍返し」以上の報復をしているような気がするのだが。

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白山 その4

2013年08月07日 | 山旅

天気はすっかり回復。朝食を食べながらどのルートで下りようかと考える。予定では大倉尾根を平瀬に下りるか、別山に寄ってチブリ尾根を下りるつもりだったのだが、どちらも砂防新道に比べれば登山者の数は少ないはずである。同じルートを引き返すのは間が抜けているがやはりクマのことが頭の片隅にあって安全策で砂防新道を下ることにする。クマがトラウマってなんだかシャレにもならないなぁ。

6時半出発。昨日までは見えなかった周囲がよく見える。

別山方面

 

ニッコウキスゲもよく咲いている

 

これはヤマアジサイ?

 

お天気もよくなったので登ってくる人が多い。下る私に「ご来光は見えましたか?」と尋ねる人がけっこういる。日本人ってご来光が好きなのね

2時間半ほどで別当出合到着。シャトルバスで市ノ瀬まで降りて白山温泉に浸かる。極楽、極楽

 

バスの時間までビジターセンターを見学。クマの目撃情報が出ていたが、白山一帯ののいろいろなところで目撃されているようだ。まあ、クマの方からすれば人間の方こそいろんなところに出没してるんだろうけど

1145時のバスで金沢へ戻る。昼食にはこれを食べて「サンダーバード」の人となったのだった

 

 

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白山 その3

2013年08月06日 | 山旅

夜中断続的に降った雨は早朝、勢いを増して降り続く。とても起きて行動する気にはなれない。気温も低く寝袋の中が心地よい。天気予報では特に愛知県など日本の真ん中付近の雨が激しいらしい。今日は1日テントで停滞かと思いつつ、朝食を作って食べる。その後うたた寝をしているとなんだかテントの中が明るい。陽が射してきている。そうなるとじっとしているわけにはいかない。10:30時と時間が遅くなったが、室堂経由で御前ヶ峰に向けて出発する。

室堂へはいくつかルートがあるので昨日クマに出遭った展望歩道は止めて、一番人通りの多いエコーラインを上る。

弥陀ヶ原付近もコバイケソウが満開

 

イブキトラノオ、オンタデ、クルマユリ

 

ヨツバシオガマ?

 

派手なクルマユリと清楚なハクサンフウロ

 

イワギキョウ

 

12時前に白山の最高峰御前ヶ峰(2702M)着

 

隣の剣ヶ峰(2677M)へは道がなく行けないようだ

 

大汝峰(2684M)、血の池方面

 

室堂平

 

帰りは黒ボコ岩経由で砂防新道へ

ここもお花満開

黄色いのはミヤマタンポポ、白いのはヨモギの仲間、ピンクはシモツケソウ、かな・・・

 

これは自信を持ってキヌガサソウ

 

イワオトギリ

 

タテヤマアザミ

 

それにしても高山植物のタフなこと。昨夜から早朝にかけてはかなり激しい雨が降ったというのに、そんなことは忘れたかのように「短い夏を堪能しなくちゃ」といわんばかりに咲いている。雨だけではなく強風に晒されるときもあるだろうに、その見た目のか弱さからは想像できないほどの強さを秘めている。高山植物の大敵は自然条件よりむしろ、ズカズカと踏み込んでくる人間の方であることは間違いない

黒ボコ岩。なんとなくそんな感じ

 

お花畑を満喫して14時過ぎにテント場に戻って来たころには日が射し始める。お天気はやっと回復のようだ

さっそく濡れたものを日干しに

 

干したものはすっかり乾き、日が落ちていく。明日からは当分好天が続きそうだ

 

 

 

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白山 その2

2013年08月05日 | 山旅

白山にはたくさん登山口があるが、バスの便があるのは別当出合だけで、これもお盆を過ぎると平日のみの運行になってしまうので行ける日が限られてしまう。そんなこともあってつい前のめりに出てきてしまったが、天気予報は芳しくない。もう1日金沢で停滞するかとも思うが、ここにいても暑いだけなのでとりあえず金沢駅発0530時のバスで登山口の別当出合に向かう。

8時前に別当出合到着。雨は降っていないがいつ降ってもおかしくない空模様のなか、8時過ぎに出発。入口の鳥居をくぐって吊り橋を渡り、砂防新道を登る

 

足の便のいい砂防新道は上りも下りも行き交う登山者が多い。下りてくる人たちの中には軽装の人がいたり、靴の底が剥がれてテープグルグル巻きも人もけっこういる。

途中の甚之助避難小屋は新しくきれい。トイレも水場も完備

 

今日の宿泊地の南竜ヶ馬場少し手前の斜面はコバイケソウが満開。今年はいろいろな山小屋情報でコバイケソウの満開が伝えられているので当たり年のようだ

 

1100時前に南竜ヶ馬場のテント場到着。ここの野営場にはバンガローや屋根付きの炊事棟などもあってテント場というよりはキャンプ場のようなところだが、高山植物が豊富でなかなかいい雰囲気のところである。

なんとか雨が降り出す前にテントを張れてホッとする。

 

思ったより早く着いて11時半ごろにはテントも張ってしまってすることがない。雨も降りそうで降ってこない。そこでここから一番近い展望歩道を上ってみることにする。途中には北アルプス展望台があるが、今日は展望は無理だろう。しかし他にすることもないので必要なものだけナップサックに入れて木道を上り始める。このあと心臓が破裂しそうな思いをするとはこのときは思いもしなかった。

砂防新道と違いこの道では誰とも出会わず、静かないい道である。荷物は軽いので順調に上って40分ほどして北アルプス展望台に到着。石造りの立派な方向表示盤があるが展望はなし

 

ここでしばらくお茶を飲んで休んでいると登山道の上からガサガサという物音と息遣いのような音が聞こえる。誰か下りてきたのかと見てみると、な、な、なんとクマがいる。距離にして20Mくらいか。肩から上の横顔しか見えないがかなり大きそうだ。

これまでに遠目で見たことはあるがこんな至近距離で出遭うことは初めてなので「ど、ど、どうしよう」と心臓がバクバクしてくる。駆け下りて逃げようかと思うが、逃げるものは追いかける習性があるともいうし。とりあえずこの方向表示盤の影にじっとしていようとしゃがみこむ。

もし下に下りてきたらどうしようと不安は高まる。去ってくれることを期待して待つ。顔を出してそれを確認したいのだが、もしまだいて眼が合ったらどうしようと思うと怖くてなかなか顔が出せない。

時間にして15分ほどか、それでもなんとかそっと覗き込むとクマの姿は見えない。茂みの中に戻ったようだ。予定ではこのあとさらに上に上るつもりだったがとてもそんな気にはなれず、それまでつけていなかったクマ鈴をあわててつけて転がるように下ったのだった。

野営場まで戻って管理センターにクマの目撃情報を報告する。一週間くらい前には人通りの多い弥陀ヶ原の木道付近でも親子グマが目撃されているとのこと。クマの生息地域なので当然といえば当然だが、無用のトラブルなく、平和共存したいものだ。

クマの写真を撮っておけばよかったと思うが、その場では怖くてとてもそれどころではなかった。

 テントに帰ってきてやっと一息つく。 夕方から雨、夜には断続的に激しくなる。昼間のクマの顔などが眼に浮かびなかなか眠れないまま、テントの低いほうに水が溜まってくるのをタオルでふき取る作業に追われる

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