ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

再度の鉄分補給

2020年08月25日 | その他

6月に山陰に行き日本海沿いを走る特急に乗ったが、今回は太平洋側を走る特急に乗ってみる。

名古屋に行くついでに普通は新幹線利用だが、今回は新大阪から特急くろしおで紀伊勝浦に行きそこからワイドビュー南紀に乗り換える大回りのルートを選択。つまり紀伊半島をぐるりと回ることになる。0733時新大阪発、1610時名古屋着なのでトータル8時間40分ほどの列車旅だ。

長丁場なので例によって、読み物、食べ物、飲み物、羽織り物を用意し、勇躍列車に乗り込む。

時節柄空いてはいるが、ビジネスらしき客がちらほら目に付く。出発して天王寺までは特急とは思えないノロノロ運転だ。

日本海側よりはなんとなく景色が大味のような気がするがそれでも広々と開けた太平洋の眺めはまた違った趣がある

 

 

津波の発生を考えると、長い海岸線上には住宅があるところも多いのでどこの自治体も頭が痛いのではと思わされる眺めでもある

 

紀伊勝浦駅での乗り継ぎ時間を使って街をぶらぶら

港にはビン玉を使ったツリーが

 

足湯で和む

 

450キロの作り物のマグロ。やっぱり大きい!

 

ワイドビュー南紀に乗り継ぎ一路名古屋を目指す。

古座川の河口が広い

 

自由席は先頭車なので子供のように運転席からの眺めも楽しめる

 

海岸線を離れ内陸に入ると、稲もすでに色づき秋の気配

 

ただただ列車に乗るだけの旅だが、冷房の効いた車内で眺めを楽しみ、本を読んだり、弁当を食べたり、揺れに体を任せて居眠りをしたりとゆったり時間が過ぎていく。

定刻通り名古屋に着いて終了。さすがに帰りは新幹線を利用したのだった。

 

 

 

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ジョーンの秘密

2020年08月18日 | 映画

イギリスで核兵器開発の情報を東側のソビエトに提供した実在の女スパイの話がもとになっている「ジョーンの秘密」を観た。

ジョーンはソビエト側からの要求を拒否するが、実際に西側のアメリカが核兵器の製造に成功しそれを日本に使ったことに衝撃を受け、結果的にイギリスを裏切りソビエト側に情報を渡してしまう。

その後時は経ち米ロ以外にも核保有国が増えいくが、彼女が80歳を超えてから突然イギリス政府に逮捕される。彼女のしたことは国家への裏切りとして非難にさらされるが、彼女は自分の行為は平和のための信念に基づいたものだったと語る。

核兵器を東西両陣営で持つことでバランスが保たれ、結果的に日本で使われた後はどこも使うことなかったではないかというのだ。いわゆる核抑止論ということになるのだろうが、複雑な思いがする。

東西陣営がバランスを保つというなら両方が持たないことの方が理にかなっていると思うのだが。すべての国が持たずに均衡を保つというのは理想論にしか過ぎないのか。日本がアメリカの核の傘に下にいることを理由に核兵器禁止条約に署名しようとしないことにも疑問を持ってしまうのだ。

今年の夏もテレビで75年前の敗戦に関する番組があって、そのひとつに広島、長崎への原爆投下に至る日米の歴史上の経過を描いたものがあった。

日本の当時の政府高官がのちにイギリスの放送局のインタビューに「アメリカが原爆の開発に成功したことは知っていたがそんな残虐な兵器を使うとは思わなかった」と答えている。軍部の反対を押し切ってでも政治家が原爆投下に至る前に降伏の決断をしていれば・・・。

また当時核兵器の研究は日本でも行われ、結果的に資力、技術不足で頓挫したという話も出てきた。もし成功していたとすれば日本だって使っていた可能性を否定できないのではないだろうか。そんなことを考えさせられる作品だった。

 

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安曇野山岳美術館

2020年08月08日 | 山旅

予定ではもう一山登るつもりつもりだったが、今日もあまり天気はよくなさそうだ。雨が降らなくても昨日同様眺めは期待できそうにないので予定変更で安曇野散歩に切り替える。

前泊した信濃大町の駅前では今年新しくできたばかりのホテルに泊まった。立山黒部アルペンルートの玄関口なのでこの時期なら予約もとれないほどだったと思うが今年は客も少なくなんとも気の毒だ。

信濃大町のマンホールは雷鳥

 

信濃大町から穂高へ移動して駅から1時間ほど歩いて安曇野山岳美術館を観に行く。

穂高町マンホールはシャクナゲ

 

大きなトンボが飛ぶ

 

安曇野山岳美術館は山の絵を集めたこじんまりした美術館だが、山好きにはうれしい美術館だ。大糸線沿線には小さな美術館がいくつも点在しているが、ここと池田町にある北アルプス展望美術館が私のお気に入りだ。

 

観終わってからランチを食べたカフェに置いてあった面白い形のカボチャ。なんだか王様のパンツのように見える

 

今年はコロナの影響で営業を取りやめた山小屋も多い。営業している小屋でもいろいろ制約があっていつもの年のようにはいかない。登山者もかなり減ることになる。

登山者の訪れが少ないことは自然にとっては負荷が少なくていいことともいえる。特に登山を規制した富士山にとっては格好の休息になっていて悪いことばかりではなさそうだ。

いっそ今年は諦めて山には行かない方がいいかもと思いつつ未練は募るばかりなり。

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何はともあれ唐松岳

2020年08月07日 | 山旅

連日の猛暑、山も標高の低いところは暑い。やはり少し高いところに行きたくなる。今の諸事情を考えるとまったく屈託なく行けるわけではないけれど、グレードを下げて安全に行けるところということで、何度も登り勝手知ったる唐松岳へ行くことに。

前日の予報では午前中晴れ、1500時頃から雨の予報だったが、当日になって終日曇りの予報に変わった。山は最初から雨の可能性ありと思ったら案の定ゴンドラの乗り場に着いた0630時頃には雨が落ちてきて、出だしからカッパを着て7時前にリフトの終点から上り始める。

晴れていたらこんな具合なのだが

 

今の時期、山で遭難でもしたらかなり大迷惑になりそうなのでいつも以上に慎重に登っていく。特に危険なところもないが雨でぬれた岩が滑りやすい。眺望はないが高山植物は満開だ。ダケカンバの森も緑が鮮やか

 

休息ポイントの扇の雪渓だがこの天気では人もいない

 

2時間ほどで丸山ケルンに着く。

 

強弱はあるが雨は止むことはない。ここで引き返すことも考えるがせっかくなので先へ進む

1030時唐松小屋到着。風も出てきて遠くどころか近くもよく見えない

 

頂上(2696M)だけ踏んで即下山

登って来たときはガスってよく見えなかった八方池が一瞬見えた

 

1310時八方池山荘まで下り、山荘で昼食。

遠望はダメでも足元の花は満開

クルマユリ

 

ダイニチアザミ

 

ニリンソウ

 

チングルマ

 

ハクサンシャクナゲ

 

ゴゼンタチバナ

 

エゾシオガマとウサギギク

 

ハクサンチドリ

 

ニッコウキスゲ

 

シシウド・タカネマツムシソウ

 

眺望はなくスカッとした山行ではなかったが、とりあえず気温は低くさほど汗もかかず、下界とは違う涼しさを味わった。今年はこんなことでお茶を濁すしかないか。

 

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