今の時期、日本中が高気圧に覆われお天気の崩れの心配がない日はそう多くない。そんな貴重な1日、家にじっとしているわけにはいかない。日帰りで雪の踏めるところということで奈良県天川村の観音峰に行く。
休日なら下市口から臨時直通バスの霧氷号が出ているが、平日なので路線バスに乗っていく。往復とも1便だけなので時間に融通が利かないのがつらい。下市口から約1時間、観音峰登山口で降りて1030時出発。
登山口の吊り橋から雪がある。このルート、何年か前の秋に登っているがそのときは洞川温泉の方から上ってここへ下りてきたので今回は逆を辿ることになる。
すでに陽は高いので凍結場所はなくツボ足で樹林帯を上っていく。
雪のドーナッツ発見。それにしてもよくできている。思わず食べたくなる。
観音平を過ぎ、枯れススキが見えてくると展望台に着く
展望台から稲村ヶ岳を望む
昼食を摂って、帰りのバスの時間を気にしつつ先を急ぐ。ここまでは登山口から往復する人も多くトレースもはっきりしているがここから先はトレースが少なくなる。ただ目印のリボンやらテープはたくさんあるので迷うことはなさそうだ。昔「ボタンとリボン」という歌があったような気がするがこれはなぜか「やかんとリボン」
観音峰頂上は平で標識がなければ頂上とは思えない
この辺りから雪が増えるが深いところでヒザ下、大体足首程度なのでそのままツボ足で進む。途中狭い尾根もあるが、行き交う人もなく静かで快適な雪道歩きとなる。法力峠へ下る直前、少々傾斜が急なところもあるが、そこはこけたり、尻すべりをしながら楽しく下る。
ここまで下ればあとは森の中の緩い巻き道となる。バスの時間にも余裕で間に合いそうなのでのんびり行く。途中斜面から雪が落ちているプチなだれのところもあるので要注意
1435時、洞川温泉に出る。今回山の中ではアイゼンが必要なところはなかったが、この道路の方が使いたくなるぐらいだった
冬の温泉街は静かなもの
アンパンマンの中の水も凍っている
天川村マンホール
バス停前の見事な吊り尾根
バスの時間まで余裕があったので温泉でさっぱり。「やっぱり雪のある山はいいなぁ」と思いながらゆっくりお湯に浸かって余韻を楽しんだのだった。