アカデミー外国語映画賞を受賞したアルゼンチンの映画。刑事裁判所を退職した主人公の現在と回想でかっての事件の真相が描かれる。事件そのものは凄惨なものだが、主人公と同僚が捜査する過程は少しユーモラスでもあり、同僚を演じているウディ・アレン似の俳優がいい味を出している。事件の結末も被害者の夫の深い思いからくる意外性のあるものになっていて、サスペンスとして楽しめるが、同時に描かれるのが主人公と上司の女性検事のロマンスである。なんとなく好意を持ち合っているのに成就しなかった恋は今になってまた甦るのか・・・。アルゼンチンといえばタンゴ、情熱的とイメージされるが、情熱で解決しないなんとももどかしい男女の話でもあった。
キャリアも結婚生活も捨て、自分探しの旅に出るキャリアウーマンを大人の女になったジュリア・ロバーツが演じている。イタリアでは新しい友人たちと食を楽しみ、インドではヒンズー教の道場で祈り、最後はインドネシアのバリで新しい恋を得るという話なのだが、そもそも何が不満で仕事を辞めたのか離婚したのかがよくわからない。そんなことならどうせまたすぐに別れるんじゃないのと突っ込みたくなってしまう。それにしても、アメリカ映画ではカウンセリング、精神分析など自分探しをテーマにした映画がけっこう多い。日々の生活だけでいっぱいいっぱいの人間からみれば、持てる者の贅沢な悩みのような気がしてならないのだが。
少し気温が下がってしのぎやすくなって散歩も楽になってきた。通りがかりの洋菓子店で「秋」を発見。
夏の間は奥の犬小屋に引っ込んだままいくら呼んでも出てこなかったこの子もやっと出てきて、愛想にしっぽを振ってくれた。
他の店も偵察してみる。手芸品やら食品やら手作り品が多い。
カンジキ以外にも小物が少し売れたが、あとは売れ残ったので閉店し、また持って下ることになった。しかし一番嵩張って重く、売れないと思っていたカンジキが売れたのだからよしとしなければ。
帰りは焼失した摩耶山天上寺の道を下る。
枯れてしまった麻耶の大杉。六甲山でこれほど太い木は他には見たことがないので残念
立派な山門も屋根から朽ちかけている
堰堤になぜか犬一匹
血縁による家族だけでなく、その周りの地縁による繋がりを含めた擬似家族のの心地よさが描かれていて、観るほうはホッとするのだが、もはやこれは理想郷なのかもしれない。最近の家族の崩壊による様々な事件を耳にするとそう思えてくる。
繋がりのもろさと強さが同居するのが家族だとすれば、それを守り抜くのはなかなか容易なことではないのかもしれない。
9月に入ったというのに、この暑さ。こんな年は珍しい。山行きにはたまらない高気圧の張り出しだが、だからといって山にばかり行ってもいられない。今日の空にも入道雲。しかしその上には黒雲が。雨が降るのだろうか
散歩の途中、あるお宅の庭先で珍しい花を発見。訊いてみたところプルメリアだそうだ。ハワイではよく目にしたが、日本で見たのは初めてである。