奈良県にある旧奈良監獄(奈良少年刑務所)を観てきた。明治時代に造られた刑務所とは思えぬ美しい建物は以前から気になっていたのだが、今回内部も公開されるということだったのでこれは観ておかねば。ただ観るためにはネットで前もって日時を希望して見学ツアーを予約しコンビニでチケットを受け取らねばならなかった。
ツアーは日時によってはすでにいっぱいのところもあったがなんとかチケットを入手し、勇躍刑務所に向かう。最寄りの近鉄高の原駅からシャトルバスが出ていて着いてみると長蛇の列、門にたどり着くまでに30分以上かかる人気ぶりだ。刑務所に入るのもなかなか大変なのである。
奈良監獄は、明治時代、時の政府が西洋に認めてもらうために必死に近代化を目指した政策の一環で作られた五大監獄のうちのひとつ。ジャズピアニストの山下洋輔のおじいさんが設計したことでも有名である。ロマネスク様式を基調にして設計されているそうな
これが正門。部分的にはこんな感じ
全体を撮ろうとすると何せ人が多くて顔が入ってしまうので、これは上映されていた資料映像
監獄本体の建物
正面アップ。門も建物も重厚でなおかつ美しい
中に入ると資料映像の上映があり資料が展示されているがものすごい混雑だ。
縞々の囚人服とセットでよく目にするこんなものも。大きい方は重さ6キロだそうだ
手錠も重そう
行動を縛るこれもなんだかものものしい
全体の模型。中央看守所を中心に放射状に5つの通路が延び監房が配置されている
これが通路のひとつで両側に監房が配置されている。ここは2階で格子越しに下の階が見える
監房のドアが並ぶ
下の口から食事を入れたのかな
厳重なカンヌキ
内部はこんな感じ
地下にあるこれはお風呂?
格子越しに外を見る
内部は見どころ満載であっという間に時間が過ぎてしまう。
1階では廊下、監房内などで奈良マルシェが開かれ、刑務所で作ったものなども販売されていて、重たい展示とは対照的になんだかのんびりとした雰囲気だった。
2年前まで刑務所として実際に使われていただけにリアルで見応えのある内部の公開を観られてなかなか興味深かった。建物は重要文化財として残るそうだが、ホテルに転用されるそうだ。これはぜひ泊まってみたいものだ。寝間着は縞々模様だったりして・・・。