ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

刑務所に入ってみた

2018年11月23日 | その他

奈良県にある旧奈良監獄(奈良少年刑務所)を観てきた。明治時代に造られた刑務所とは思えぬ美しい建物は以前から気になっていたのだが、今回内部も公開されるということだったのでこれは観ておかねば。ただ観るためにはネットで前もって日時を希望して見学ツアーを予約しコンビニでチケットを受け取らねばならなかった。

ツアーは日時によってはすでにいっぱいのところもあったがなんとかチケットを入手し、勇躍刑務所に向かう。最寄りの近鉄高の原駅からシャトルバスが出ていて着いてみると長蛇の列、門にたどり着くまでに30分以上かかる人気ぶりだ。刑務所に入るのもなかなか大変なのである。

奈良監獄は、明治時代、時の政府が西洋に認めてもらうために必死に近代化を目指した政策の一環で作られた五大監獄のうちのひとつ。ジャズピアニストの山下洋輔のおじいさんが設計したことでも有名である。ロマネスク様式を基調にして設計されているそうな

 これが正門。部分的にはこんな感じ

 

 

全体を撮ろうとすると何せ人が多くて顔が入ってしまうので、これは上映されていた資料映像

 

 

監獄本体の建物

 

 

正面アップ。門も建物も重厚でなおかつ美しい

 

中に入ると資料映像の上映があり資料が展示されているがものすごい混雑だ。

縞々の囚人服とセットでよく目にするこんなものも。大きい方は重さ6キロだそうだ

 

 

手錠も重そう

 

 

行動を縛るこれもなんだかものものしい

 

全体の模型。中央看守所を中心に放射状に5つの通路が延び監房が配置されている

 

これが通路のひとつで両側に監房が配置されている。ここは2階で格子越しに下の階が見える

 

監房のドアが並ぶ

 

下の口から食事を入れたのかな

 

厳重なカンヌキ

 

内部はこんな感じ

 

地下にあるこれはお風呂?

 

格子越しに外を見る

 

内部は見どころ満載であっという間に時間が過ぎてしまう。

1階では廊下、監房内などで奈良マルシェが開かれ、刑務所で作ったものなども販売されていて、重たい展示とは対照的になんだかのんびりとした雰囲気だった。

2年前まで刑務所として実際に使われていただけにリアルで見応えのある内部の公開を観られてなかなか興味深かった。建物は重要文化財として残るそうだが、ホテルに転用されるそうだ。これはぜひ泊まってみたいものだ。寝間着は縞々模様だったりして・・・。

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秋の六甲

2018年11月12日 | ちょっと裏山

秋の六甲の定番、森林植物園に歩く。ルートも定番、新神戸駅から市ケ原を経てトェンテイクロスで。

布引貯水池から少し行ったこの辺り、いつもきれいだ

 

市ケ原からトェンテイクロスへの道だが、7月の大雨の影響で通れなくなっているところがある。黒岩尾根への分岐から少し行ったところで大規模な崩壊が起きている。一応通行禁止なのだが用心しながら歩いてみる。確かにこれはひどい。上から土砂が流れ落ちた斜面を横切ることになる。

 

ここが通れなくなると市ケ原から直接森林植物園に行くことができず不便だ。ということで誰が張ったかお助け紐もできていた

 

ここを上がれば正規のルートに復帰。ほんの少しの間だがこれだけ派手に崩壊すると修復は大変そうだ。生活道ならすぐに直してくれるだろうが登山道となるとどうだろう。せっかく伝統あるトェンテイクロス、直してくれるといいのだが

あとは荒れたところもなく植物園東門から入園。今が紅葉の見頃

 

 

 

 

 

 

しかしこのころから雨がポツリポツリ当たりだす。とりあえず資料館に避難。なかでは今年も「六甲山のキノコ展」が開かれていたので見学。六甲山には500種類以上のキノコがあって、可食もけっこうあるけれど美味は少ない

 

 

 キノコ展を観終わっても雨が降っている。しかたなく合羽を着るが、「着れば止み、脱げば降る」のカッパの法則通りの降り方だ。

西門近くのこの辺りも定番の美しさ

 

再度公園も今がピーク

 

 

ついでに大龍寺境内のイチョウはと期待するが、こちらはまだ青々としている

 

大師道を下って元町へ出て終了。今年もあちこち秋を堪能したので、そろそろ雪景色が恋しくなる今日この頃だ

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秋の御在所岳

2018年11月05日 | ちょっと遠出の山

低山の秋を求めて御在所岳に登る。登山道はいくつかあるが奇岩が見られるという中道を登り、下山は裏道を歩くことにする。

バスをロープウェイ駅で降りて旅館街を歩き登山口へ向かう。

渓流は流れも紅葉も美しいのだが

 

渓流沿いの旅館のなかには廃業し、朽ちて無残な姿をさらしているところがあり、なかには瓦が落ちてきそうなところもある。昔ながらの温泉街では同じような状態を抱えているところが多いようだ。

1020時登山口から登り出す。先日の武奈ヶ岳は樹林帯の急登だったが、ここは花崗岩の岩の道の急登だ。

 

燃えるような赤!

 

今日は降水確率30%という微妙な数字。まだ雨は降っていないがだんだんガスってくる

 

これが有名な負ばれ岩

 

そして地蔵岩

 

アップするとこういう具合。これは奇岩中の奇岩。以前行った金勝アルプスもいい岩があったがこれにはかなわない。どうしてこんな形になったのかつくづく不思議

 

地蔵岩を過ぎるとキレットに出る。ルートはずっと上りだったがここだけは下ることになるので慎重に行く

 

この後も岩ゴロの急登が続き、なかなかタフなルートだ。なんとか登り切ってロープウェイ山上公園に着くが、山頂はさらに先だ。道はいったん下って最後はスキー場のなかを上って1240時山頂(1212M)に到着。残念ながらガスが濃く眺望なし

 

昼食を食べ、山上駅まで戻り下山は裏道ルートを行く。中道より勾配は緩やか、黄色の色づきが鮮やかな道だ

 

ウサギの耳岩。これを過ぎると藤内小屋が近い

 

藤内小屋の周囲もなかなかきれい

 

紅葉、澄んだ流れ、白い岩が美しい

 

出発点に戻って16時台のバスで名古屋に出て予定終了。

お天気はいまいち、ガスって眺望なしだったが、岩好きとしてはあの岩を見られたのでよしとしよう。こうなるとあとは延岡市にあるパックン岩をぜひ見てみたいものだ。

 

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