ウディ・アレンの最新作、「人生万歳」。主人公はうぬぼれ屋で皮肉屋の物理学者。妻とも別れ、古アパートでつまらない人生を送っているのだが、ひょんなことで20代の女の子と同居することになり、その後その両親が現れ、それぞれの人生に思わぬ展開が始まる。主人公が理屈っぽくて愚痴るのはいつもどおりだが、今回は精神分析医などは登場せず、それぞれが自分にふさわしい伴侶を得てのハッピーエンドになっている。そうはいってもその時点での最良のパートナーであって、いつまで続くのやらと思わせる面々だが・・・。
老境に達したウディ・アレンに「人生、好きなように生きたらええやん」といわれているような気がしてきて、見終わってからなんとなく気が楽になって思わず「ほなそうさせてもらうわ」とつぶやいてしまった。アレンの映画のほとんどがニューヨークが舞台で今回もそうなのだが、ユニクロが出てきたのには驚いた。