住吉川のカルガモ親子はどうしただろうか。16羽もヒナがいたが、どれくらい生き延びたか気になるのだが最近見かけなくなってしまったのがさみしい。
今日はアオサギが魚を取るところに遭遇。川の流れの下で待っていて捕るのかと思っていたら上から捕っているのが意外だった。
流れを見て
狙いを定めて
あっという間に小魚をくわえる
この動きを繰り返し何匹も小魚を捕るところを見せてくれた。お見事!
住吉川のカルガモ親子はどうしただろうか。16羽もヒナがいたが、どれくらい生き延びたか気になるのだが最近見かけなくなってしまったのがさみしい。
今日はアオサギが魚を取るところに遭遇。川の流れの下で待っていて捕るのかと思っていたら上から捕っているのが意外だった。
流れを見て
狙いを定めて
あっという間に小魚をくわえる
この動きを繰り返し何匹も小魚を捕るところを見せてくれた。お見事!
残雪を踏み、素晴らしい眺めも堪能したので下山する。0630時ヒュッテを出発。クラストした雪をサクサク踏みながら下っていく。トレースを辿っているつもりが途中から外れ、下りすぎて気が付けば雪が薄くなって破れている辺りを歩いている。慌てて登り返してトレースに戻る。天気が良くて見通しがいいからいいようなものだが危ない、危ない。
上ってきた時にはツボミだったツツジがきれいに開いている
これは花か、花が終わったのか?
新緑を纏う屏風岩
サンカヨウ
イワカガミももう咲いている
これは何かな
横尾からのダラダラ道も一生懸命歩いて11時、小梨平のキャンプ場に着く。ここで一番風呂に入れてもらい小梨食堂で昼食。ここは河童橋付近のホテルのしゃれた食堂と違い大衆食堂の趣があって観光客にもあまり知られていないので静かで落ち着く。松本名物山賊焼きを食す。
キャンプ場から岳沢
コルからの急斜面の下りには気が抜けなかったが、緩み切った日常にたまには喝をいれるのも悪くはない貴重な山旅だった。まあ、事故もなく無事だったから言えるのだが。今回も感謝。
今日も朝から天気は上々。モルゲンロートのように赤く染まっていないけどとりあえず朝日があたりだした
前回来た時は装備も十分ではなかったのでここから上には行かなかったが、今日はコルまで上り、条件が良ければ奥穂高岳まで行ってみたい。
0600時、ヘルメット、ピッケル、アイゼンのフル装備で出発。これらを身に着けたのでザックはずいぶん軽くなった。小豆沢を直登、白出沢コルを目指す。
前方に青い服の人が見え、その差を縮めて行くがなかなか追いつくことはできない
斜度がきつく途中でザックを下して休むところがないので、時々立ち止まって息を整え、ひたすら上を目指す
前穂と高度が近づいてきた
しゃにむに上るが先行者にはついに追いつかず、2時間ほどでコルに到着。たしかにしんどいが、夏道のガレ場のザイテンを上るよりは、雪上の上りの方がある意味登りやすくて楽だし時間も短くて済んだ
さてここから奥穂を往復するかどうするか。ここからの標高差は200Mほどだが無雪期でも緊張を要するところなので思案のしどころである。雪は部分的にしかないが、実際に上って下りてきた人の話だと、一か所岩陰でガチガチに凍っているところがあって上りはともかく下りが怖かったとのこと。その一言で止めておこうと即決。
代わりに対面の涸沢岳に上ることにする。雪はないようなのでアイゼンを外していく
涸沢岳には20分ほどで到着。こちらも標高は3110Mと立派なものだが、3000M峰がいくつも並ぶ穂高・槍の稜線では地味な存在
見下ろせば穂高岳山荘、そしてその先奥穂高岳。途中雪面を上がってしばらくは雪がないようだが頂上直下にはまた雪が残っているようだ
前穂と奥穂
前穂稜線
奥穂からジャンダルムへの稜線
ジャンダルム
北側は槍ヶ岳方面。手前が北穂高岳
槍の左、笠ヶ岳方面
お天気はいいが時折風が吹いて寒いのでコルまで下りる。小屋の手前の階段が凍っている。ここでこけたらシャレにならないので慎重にっと
下りるのがもったいないので2時間ほど眺めを堪能して下りることにしたのだが、ここで背筋の寒くなる話を聴く羽目に。熟練者らしい男性がいうには、以前ここからの下りで下の方にいたら、滑落して斜面を滑り落ちてくる男性が、持っていたピッケルで額を切り流血していたところに出くわしたそうだ。命に別状はなかったようだが落ちる途中2名も巻き添えで負傷したとのこと。
滑落停止訓練は何回か受けたがその時は「転びました。今から落ちます」という感じでやっているのでできるのであって、本当に落ちたときにその通りにできるかは別問題。第一こんな斜度のきついところでは練習しない。斜度がきつくいったん滑りだしたらピッケル制動はかなり難しいのかもしれない。却ってピッケルが凶器になってしまうこともあるのだから恐ろしい。斜面では絶対に転んではいけないと肝に銘じて下山開始
「慎重に、慎重に、転んじゃダメ」と呪文のように唱えながら一歩ずつ下りていく。この斜度だと尻スキーも怖くてできない。滑りだしたらコントロールできず前につんのめったり、あらぬ方向にいってしまいそうだ。
ようやく少し斜度が緩んだので前を見ると先日登った常念岳が見える。あちらから見れば今の私がゴマ粒
もうここなら安全というところから少しだけ尻スキーに切り替えてヒュッテまで戻る。下りは上りの半分、1時間もかからなかった。無事でよかった!
最初の予定ではこの後横尾まで下山するはずだったが、下りてしまうのがもったいなくてもう一晩ヒュッテに泊まることにする。ゆったりお茶を沸かしてテラスで日向ぼっこ。日差しが強烈で暑いほどだ。
今回登山者の他にスノボ、スキー持参の人もいて思い思いにカールにシュプールができている。北穂の斜面からもボーダーが滑ってくる。左下のゴミくらいの大きさがそれ。なかなかやるものだ
今回出会ったスキーヤーたちは自分で道具を担いで来ていたが、最近はお金を払えばスキー一式を小屋の荷揚げに合わせてヘリで上げ下げしてくれるサービスもあるとか。そんな時代なのだ。
時間が余るので隣の涸沢小屋まで行ってみる。ここではソフトクリームが有名だが今日はおはぎがあったので食べることに。山でソフトクリームやおはぎとは。これも時代かな
ここのテラスからはヒュッテからとは別の角度でカールが眺められる。
雄大な涸沢カール。今はモノクロの世界だが、秋になればここが錦に染まるのだから自然とは不思議で素晴らしいものだ
よく観れば上部に大きな雪庇ができている
日暮れが遅いので1900時頃までは明るく雲もかからずずっと稜線が見えていた
このところ日本上空に安定した高気圧が居座り、当分これが続くという予報が出ている。こんな時に家でじっとしているわけにはいかない。
前回の燕・常念の縦走山行のとき眺めた涸沢カール。よく観ると穂高岳山荘のあるコルへの斜面に取りついている登山者がゴマ粒のような点で見えた。そこで自分もその点になろうと涸沢を目指すことにする。
早朝のバスで松本から上高地に入る。
定番の河童橋からの眺め。新緑が美しい
毎度のことだが、ここから登山口の横尾への道が長い。眺めはいいし、花も咲く気持ちのいい道なので観光客にはいいかもしれないが、山へ登る身としては早く登山口に着きたいのが正直なところ。今回は前回の小屋のハンバーグ攻撃に懲りて素泊まりで自炊するつもりなのでその分荷物が重い。
ブツブツ言いながら明神、徳澤を過ぎひたすら歩く
今はニリンソウが満開
2時間30分で横尾着。この辺り、小屋が建て替わり、お風呂ができ、トイレができ、さらには今回はトイレが増設されていて来るたびに様子が変わっている
橋からの明神岳の眺めは変わらず美しい
登山道に入るとオオカメノキが満開
本谷橋の袂では山桜も
本谷橋を過ぎるとそろそろ雪が出てくるがしばらくは夏道になったり雪道になったりを繰り返す。以前同じ時期に登った時にはずっと雪道が続いていた記憶があるのでやはり今年は雪が少ないようだ。
前方にはスノボを担いだ若者
完全な雪道になると涸沢ヒュッテ、さらには奥穂高岳、涸沢岳も見えてくる
涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐。ここまでくればもう近い
1340時涸沢ヒュッテ到着。今日はここまでなのであとはのんびり。自炊道具があるのでお湯を沸かしてテラスで心行くまで周囲を眺めながらお茶をがぶ飲みする。うま~い。
今日も天気は上々。朝食後、小屋から常念岳に上る。ガレ場の道だが、昨日の大天井岳とは違い比較的足元は安定している
平地では気温がかなり高いようだがさすがにここでは夜は零下になる。こんなところで一晩寝られるものなら寝てみれば、といいたくなる
1時間で頂上到着
さすがに眺めがいい。槍から左は大キレット、北穂、奥穂、前穂高の峰々
槍から右は双六、三俣蓮華岳などの西鎌尾根
燕岳の後ろに立山、剱岳、針ノ木岳など
さらに右には鹿島槍、五竜、唐松岳など
遠くは左端が富士山の頭、その右は南アルプスの峰々
風もなく寒くもないのでもう少し見ていたいが、常念岳の頂上は狭いので後続組に譲って来た道を下りることにする。
小屋に戻って、一の沢に下山開始
雪渓はすでに大穴が開いている
雪渓をトラバース
雪の上の方が歩きやすいのでもう少し雪渓が続いてくれればいいのだがすぐに夏道歩きとなる。下の方ではすでに花も咲き始めている
スミレのようだが
葉っぱに特徴があるがカタバミの一種か
これもわからない
あと少しというところで少し休憩。水を飲んでさてと立ち上がるのだがザックが上がらない。確かに疲れてきてはいるがそんなに力がなくなっているのだろうか。と思ったら、岩の間にザックについているストラップの返しの部分が挟まっている。岩ごとは持ち上がらないはずだ。落語の「宿替え」で家の柱に風呂敷をかけて持ち上がらないと騒いでいるようなものだ
アークテリクスもどき
3時間ぴったりで登山口まで下りてくる
あとはタクシーで穂高駅へ出るだけだ。お天気に恵まれて素晴らしい山旅だったが、雪が少なかったのがいささか物足りない。結局アイゼンもピッケルも出番がなかった。ぜいたくを言ってはきりがないので無事下山できたことに感謝
朝起きると外は一面のガス。朝日もぼんやりとしか見えない。
5時半朝食
6時の出発時には一面のガスも消え、すっかり晴れ渡って上々のお天気となる。
30分ほどで蛙(ゲエロ)岩を通過するが、この辺りも雪はなく真ん中を通れる
時折雪渓の上部を通ることになるのでなるべく端に寄らないように樹林帯に近いところを歩いていく
細かい上り下りを繰り返して0830時大天井、常念岳方面と槍ヶ岳方面の分岐に到着。
無雪期にはここから大天井岳には巻き道を通ることになるが、今の時期は急斜面の雪渓のトラバースが危険なので直登ルートを上ることになる。ただこのルートはガレ場で足元が悪い。当てにして掴んだ岩が動いたりして油断がならない。落石の可能性もあるので要注意である。
50分ほどで頂上着。絶景が待っていた
いったん下って常念岳方面を目指す。直下の大天荘はまだ雪の中
岩の上にイワヒバリ
稜線のルートの方向が大きく変わる東天井岳のところに雪が残っている。今日は見通しがいいので問題ないが、ここでガスっていたりするとあらぬ方向にいってしまいそうだ
雪渓のトラバースは慎重に、っと
槍、穂高の稜線を眺めながら歩く。昔夏にこのルートを歩いた時はガスがかかって何も見えなかったのだがこんなにいい眺めだったんだ
出発から6時間ほどで常念乗越の常念小屋が見えてくるので下っていく。
小屋手前の樹林帯に残っている雪にズボズボとはまり難儀するが1325時小屋着。やれやれ。
部屋は単独行の女性3名。山の話はつきず夕食の時間まで楽しい時を過ごす。
さて夕食となるが、メニューは今日もハンバーグ。小屋に着いた時にカレーを頼んだらそれにもハンバーグが付いていたので昨日の夜から1日で3個もハンバーグを食べる羽目に。レトルトのハンバーグは大鍋でグラグラ温めればいいだけなので便利なのはわかるけどねぇ・・・。
夕食後小屋の外でちょっとした騒動が勃発。
外のベンチに座っていると若い男の子が荷物を持って今から下山するといって小屋を飛び出してきた。周りは既に薄暗い。そのあとを女の人が追って何か話しているのだが、男性は酔っぱらっているのか足元がふらついていて様子がおかしい。周りの人の話ではその女性に何か気に入らないことをいわれ激怒した男性が興奮しているらしい。今から一ノ沢に下ると息巻いているのだがその割にはぐずぐずして下っていかない。あげく下山道の手前でツェルトを引っ被って今夜はここで寝るからほっといてくれと横になる。見かねていろいろな人が説得にかかるが聞く耳をもたないようだ。同室の女性と一緒に私も話してみるがまったく聞く耳持たず。酩酊状態で3000M近い稜線でこのまま寝込めば下手をすると死に至ることもある。だがてこでも動かないのでそのままにして小屋の人に一応話をすると、その男性には年長の男性の連れがいて最終的にはその人が責任をもつということなので任せて部屋に戻ることに。こんなに大騒ぎになっているのにその連れがひっぱたいてでも引きずってくればと思うのだが事情がよくわからない。
結局1時間もしないうちに、威勢のよかった男性が寒いからと小屋に戻ってきたらしい。要するに酒に酔って気に入らないことがあって飛び出したもののやっぱり誰かにかまってほしくてウダウダとしていたようだ。まんまと彼の術中にはまってしまったようで、あほらし。
そんなこんなで小屋の夜は更けて行くのであった。
やっとお天気が安定してきたので残雪の春山に出かける。去年は中房から燕岳往復であきらめたが、今年は常念岳まで縦走したい。
4月の連休前だった去年に比べるとさすがに雪が少ない。本格的には合戦小屋から上しかまとまった雪はない。
合戦小屋の前もこんな具合
雪はあるがアイゼンはなくても行けそうだ
槍の穂先も見えてくる
燕山荘と燕岳も見えてくるが、ここからが思ったより遠い
4時間半ほどで燕山荘到着。燕岳を往復する
途中のメガネ岩。穴の隙間に燕山荘。去年も撮ったような気がする
岩の間に槍ヶ岳
燕岳頂上より立山、剱岳方面
明日歩く予定の大天井方面
掌のような岩、バックに燕山荘
定番のイルカ岩と槍
小屋に戻ってチェックイン。1730時夕食。最近の小屋飯はハンバーグが多い
夕食後外へ出て夕陽を鑑賞
今年の連休、山は荒れ模様。天気の急変もあり、立山や穂高などでそれに対応できなかった遭難者が出てしまった。登山者の力量不足、判断ミス、装備不足など、穂高岳山荘のブログでなかなか辛口のコメントが出ていたが、間近で死亡者の収容場面などを見ている小屋番さんにすればもっともなことかもしれない。お天気さえよければ事故もなく比較的簡単に登れてしまうこともあるので、荒天時にも自分の力量を過信して判断ミスしてしまうのが怖い。
連休が終わったら残雪の山に行きたかったのだが、連休に降雪もあり表層雪崩も怖いのでもうしばらく雪とお天気が安定してからにしても遅くないようだ。
そんなことを思って住吉川を散歩していたら今年もいた、いた、カルガモ親子。
数えてみると子どもが16羽いる。全部がこのお母さんの子どもなのだろうか。一羽でこんなに多くの卵を産むのだろうか。ひょっとして育児放棄した他の親の子も育てていたりして。親の後を追って列をなす親子に毎年のことながら和むなぁ。
フランスの田舎町に住む夫婦には4人の娘がいる。カトリック教徒である夫婦は地元のカトリック教会で娘たちが結婚式を挙げることを楽しみにしていたのだが、長女はイスラム教徒、次女はユダヤ教徒、三女は中国人の相手と結婚してしまい願いがかなっていなかった。最後に残った4女がついにカトリック教徒と結婚することになり喜ぶのだが、その相手はコートジボワール出身のドレッドヘアの黒人の青年。
家族で集まって食事するにも宗教の違いがあったり、花婿同士の行き違いがあったりもしてすったもんだ。4女の父親と花婿の父親の対立もあったりするが、最後は希望通りその教会で結婚式を挙げ、めでたしめでたしといくのか・・・
かっての植民地政策もあり、国境も接し移民を受け入れ異教徒、異民族との接触が当たり前のヨーロッパではありえる話だが、実際に家族として受け入れるには抵抗やら障害やらもあるのは当然のこと。2013年制作の作品だが、その後特にイスラム教徒への風当たりが強くなっている現在観ると笑い話ばかりではすまなさそう。
似たような価値観を持った人間に囲まれた社会で暮らしていればストレスの元も少なく心地よいかもしれない。けれど刺激には欠け、どうしても狭量な考えに陥ってしまいがち。価値観の違う人たちを最初から十羽ひとからげに国籍や宗教で排斥することはお互いの対立を深め、時には深刻な事態に発展してしまうのは自明の理。多様性の尊重しか共存の道はないのではという月並みな考えしか浮かばないのだった。