ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

長湯温泉で長湯

2020年12月23日 | 山旅

豊後竹田からバスで以前から行きたかった長湯温泉に行き、十分ふやけて帰ることにする。

長湯温泉の辺りは温泉だらけで旅館や日帰り温泉施設の他、地元の人しか行かないような小さな浴場などもあって、とても全部入るわけにはいかない。入っていては体がもたない。そこでとりあえずいくつか入ってみることに。

泊った宿は長湯温泉の町の外れなので朝湯に入ったあと、歩いて町の中心部に向かう。

まずは川原にある有名なガニ湯に行ってみる。人が何人かいるが実は全部人形。かなりリアルだ。ここはまったくの露天、この季節、ここで裸になるわけにもいかず見るだけにする。

 

川に面した旅館からは流れ出た温泉の成分が固まって岩のようになっている

 

街で一番大きいのが御前湯のようなのでまずはここへ

 

サウナもあって十分温まり満足。次の湯まで少し時間をおこうと町をぶらぶら。歩いてみると長湯温泉の街は想像よりずっと地味でひっそりしていた。なんとなく由布院温泉のように観光客向けの店がたくさんあるところを想像していたが、そんな店はほとんどなく山間の田園風景のなかの静かな田舎の町といったところか。

鐘撞堂らしからぬデザイン。干し柿も干せます

 

もう1軒の温泉施設長生館は休みだったので宿へ戻ることにして途中のラムネ温泉館に入る

温泉館とは思えぬモダンなデザインは有名な建築家藤森照信氏によるもの。屋根に草が生えている建物でも有名だがここでも屋根から木が生えている

 

ここではその名のとおり炭酸泉が楽しめる。炭酸泉の浴槽は野外にあってもともとの湯温も低く32度程度なので少々温いが、入ってしまえば寒いことはなくむしろ気持ちがいい。サウナ、普通の温度の浴槽の3つを行き来してつい長湯となる。というわけでもう一つぐらい入りたかったのだがここで終了。

長湯温泉は療養の湯を謳っているのでこんな立派な飲泉場もいくつかある

 

この後宿でこの日最後の湯に入ったので今日は4回入浴したことになる。まあ、これが限度といったところか。気温が低いので湯から出たあとも汗がふき出すとということはなく気持ちよく源泉かけ流しの湯を堪能したのだった。

もともと静かな温泉町なのだろうが、今年は特にひっそりしていたようだ。おかげでのんびりゆっくりできた。ここには自炊のできる宿もあるので1週間ぐらい湯治療養してみたくなった。

 

 

 

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九州オルレ 奥豊後コース

2020年12月22日 | 山旅

ネットで九州の情報を見ていて「オルレ」のことを知った。もともとは韓国済州が発祥とのことだが、要するに設定されたハイキングコースのことだ。九州各県に計21コースがあるらしい。今回はそのうち大分県の奥豊後コースを歩く。

出発点はJR豊肥本線の朝地駅。ここから隣の豊後竹田駅までの12キロを歩く。事前に大分市の観光案内所で案内地図をもらって、朝地駅でも標識の説明などを聞いて出発。

朝地へようこそと迎えてくれるのは等身大の人形たち

 

この赤と青のテープや標識に従って歩いていく。最初の見どころは用作(ゆうじゃく)公園

 

モミジの名所らしいがすでに落葉。ギョロ目の狛犬

 

カンセという馬も標識のひとつ。頭の方向に進む

 

道はなるべく車道をはずして田舎道を歩くことになっているのでのんびりしていい感じだ。大体は地図でわかるがわかりにくいところには目印があるので助かる。

次の見どころは普光寺の摩崖仏

wifi完備のトイレ

 

細かいアップダウンがあるのも楽しい。

豊後ネコ

 

旧城下町十川(そうかわ)辺り

クラッシックな案山子

 

十川の柱状節理も見どころだ

 

 

道は上りになりやがて竹田の岡城跡に入る

 

 

 

岡城は崖の上に築かれていて見下ろすとゾッとするような垂直な絶壁になっているので写真を撮るときに下がり過ぎて危ない、危ない。

城跡は広大でちょっとした城塞都市だ。建物では姫路城がすばらしいが城跡としてはこれほど立派なところはないのではないだろうか。

 

春は桜、秋は紅葉がよさそうだ。紅葉の名残

 

岡城は滝廉太郎の「荒城の月」で有名なところとは聞いていたが、城址のすばらしさは予想外で、いいものを見せてもらった気がする。

岡城でかなり時間を取ったがあとは竹田の街に下りていくだけだ。

岩をくり抜いたトンネルを抜けると市街地に入っていく

 

竹田市内の武家屋敷跡

 

キリシタン洞窟礼拝堂

 

田能村竹田旧居などを見て

 

駅の背後に一筋の滝が流れている豊後竹田駅に到着。

 

ニャー駅長がお出迎え

 

今回初めてオルレを歩いたが、平地のハイキングと山登りの中間といったところか、適度な上り下りもあって見どころも満載。道がわかりにくいところには標識が出ているので迷うこともなく安心して歩け、なかなか楽しかった。季節が冬だからか他に歩いている人には出会わなかったのがなんだかもったいなく思えるくらいだった。他にあと20コースの設定があるようなので機会を見てぜひ歩いてみたい。

 

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鶴見岳

2020年12月21日 | 山旅

九州の温泉でふやけるついでに鶴見岳に登る。以前由布岳に登ったときに鶴見岳まで縦走するはずだったのだが足が不調で断念したので今回は捲土重来、まあそんな大層なことでもないのだが。

別府からバスで鳥居の登山口へ行き上り始める。気温は低いが天気は上々、すでに落葉した森を上っていく。

 

岩場を越せば頂上も近い

 

このところ気温が低かったので上の方には雪も少しだけ残っている

 

2時間ほどで頂上着

 

隣の由布岳も上部は雪化粧している

 

別府市内を見下ろす

後は市内に戻って温泉でふやけるのみ

 

別府の駅前のこの人、前回はラグビーの衣装だったが今回はサンタさんに変身

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山下洋輔スペシャルビッグバンド

2020年12月19日 | その他

毎年12月には兵庫県立芸術文化センターでジャズの公演がいくつか行われるのでどれか一つぐらいは聴きに行くことにしている。ということで今年は山下洋輔の公演を聴きに行った。

 

今回はベートベンのピアノソナタ「悲愴」とドボルザークの「新世界」をアレンジしたものと、山下洋輔のオリジナル3曲という構成。山下洋輔といえば昔はピアノを肘打ちしたり燃えるピアノでの演奏をしたりと過激なパフォーマンスのフリージャズで有名だったが、今回はビッグバンド構成だったのでピアノは控え目、管楽器の方が目立つ演奏だった。ピアノをもう少し聴きたかったので少々物足りなかった。

とはいえ年末の恒例行事が終わって1年を締めくくり、改めて時の経過の速さを実感したのだった。

ついでに西宮ガーデンズの今年のツリー

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初雪の六甲山

2020年12月17日 | ちょっと裏山

寒波到来で日本海側は大雪だが太平洋側は安定したいいお天気が続く。しばらく雨も降っていない。今日は珍しく早起きしたので石切道を上りガーデンテラスから有馬に下りようと出かける。

石切道の石置き場周辺が堰堤工事で騒がしい。休憩所もあって自由にお使いくださいと書いてあるが椅子にはマムシに注意とかハチに注意とある。なかなか休みにくい休憩所だ。

 

少し上がると気温は低く、凍結しているところもあって要注意

 

見晴のいいガーデンテラスは冬でも六甲枝垂れなどを目当てに観光バスが停まっていることが多いが今年はさすがに閑散としている。そんななかこの寒い中でも扉を開けっぱなし、涙ぐましい努力で営業している店もある。

 

とにかく寒い。手袋をとると手がじんじんとしてくる。

赤い実に霧氷

 

今日はどんより雲が厚い

 

今朝は初雪も降ったようだ

 

有馬へ下りる紅葉谷道の水場には氷が

 

百閒滝、似位滝へ下りる道は最近大雨で崩れたとのこと。

 

見に行ってみると、木が倒れ道はなくなり、これではちょっと通るのは危なそうだ

 

有馬のロープウェイ駅の少し上が土砂崩れで長い間通行できず魚屋道への迂回を強いられていたが、やっと工事が終わって通れるようになっていた。

巨大なワッフル壁が完成

 

有馬温泉の最後の秋の名残

 

今冬一番の寒さでつい出かけるのがおっくうになりがちだが、いざ歩き出すと身がシャキッと引き締まり喝を入れられた気分になり本日は終了。

最近は登山関係のスマホのアプリもたくさんあり、いくつかはスマホに入れてはいるがCOMPASSで登山届を出すくらいでこれまであまり使っていなかった。今回試しにYAMAPの地図で軌跡をとってみた。有馬で終了して終わりにしようとしたのだが終わらせ方がよくわからない。そのまま帰宅したが当然のことながら軌跡はどこまでも追いかけてくる。翌日になってもまだ行動している。なんとか終わらせ方を調べてやっと長い旅が終わった。まったくデジタル音痴には困ったものだ。

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山の焚火

2020年12月16日 | 映画

久しぶりに映画を観る。スイス映画「山の焚火」。山といっても登る対象の山ではなくて生活の場としての山である。アルプスの人里離れた山の中腹で牛や豚を飼って暮らしている姉と弟とその両親、祖父母しか出てこない。

耳の聞こえない弟が時折立てる波風以外は自給自足の質素な生活が淡々と描かれ、セリフも少ない。話の展開が想像できてその通りになっていくのだが、終盤に少々驚きの展開があって、そのあとはセリフもなく話が進み、「これで終わりかい」という終わり方をする不思議な映画だった。

淡々と描かれているのだから、このあとどうなるのだろうとリアルに考える必要はなく神話のようにとらえて、観る方も淡々と観ればいいのかもしれない。

ところで焚火の「焚」という字、よくみてみるとそのままの形だと改めて気づいた。子供の頃は焚火は身近な存在だった。熾火にサツマイモを入れ焼き芋にしたのが楽しかったが今はそんな気軽に焚火ができない時代になってしまった。そこで六甲山中に有料の焚火場を作るというのはビジネスにならないかななどと思うのだった。

 

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コロナ、コロナで時は過ぎ

2020年12月03日 | 散歩

いつの間にか12月になってしまった。コロナの感染者は減らずなんとなく自粛ムードになっているが、住吉川には今年もヒドリガモ、オナガガモが見られ、のんびりしている。そんななかを今日も散歩。

 

幾分寒くなったというものの、香雪美術館の辺りにはまだまだ秋が残っている。

 

 

このあと三宮へ出て、お茶でも飲もうと以前時々行っていたカフェに行ってみると閉店していた。もう一軒別のところにも行ってみたがこちらも閉店していた。元町の高架下もシャッターが下りたところが目立つ。その分確実に雇用は失われ、ここへきてじわじわとコロナの影響が深刻になってきている気がする。

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