豊後竹田からバスで以前から行きたかった長湯温泉に行き、十分ふやけて帰ることにする。
長湯温泉の辺りは温泉だらけで旅館や日帰り温泉施設の他、地元の人しか行かないような小さな浴場などもあって、とても全部入るわけにはいかない。入っていては体がもたない。そこでとりあえずいくつか入ってみることに。
泊った宿は長湯温泉の町の外れなので朝湯に入ったあと、歩いて町の中心部に向かう。
まずは川原にある有名なガニ湯に行ってみる。人が何人かいるが実は全部人形。かなりリアルだ。ここはまったくの露天、この季節、ここで裸になるわけにもいかず見るだけにする。
川に面した旅館からは流れ出た温泉の成分が固まって岩のようになっている
街で一番大きいのが御前湯のようなのでまずはここへ
サウナもあって十分温まり満足。次の湯まで少し時間をおこうと町をぶらぶら。歩いてみると長湯温泉の街は想像よりずっと地味でひっそりしていた。なんとなく由布院温泉のように観光客向けの店がたくさんあるところを想像していたが、そんな店はほとんどなく山間の田園風景のなかの静かな田舎の町といったところか。
鐘撞堂らしからぬデザイン。干し柿も干せます
もう1軒の温泉施設長生館は休みだったので宿へ戻ることにして途中のラムネ温泉館に入る
温泉館とは思えぬモダンなデザインは有名な建築家藤森照信氏によるもの。屋根に草が生えている建物でも有名だがここでも屋根から木が生えている
ここではその名のとおり炭酸泉が楽しめる。炭酸泉の浴槽は野外にあってもともとの湯温も低く32度程度なので少々温いが、入ってしまえば寒いことはなくむしろ気持ちがいい。サウナ、普通の温度の浴槽の3つを行き来してつい長湯となる。というわけでもう一つぐらい入りたかったのだがここで終了。
長湯温泉は療養の湯を謳っているのでこんな立派な飲泉場もいくつかある
この後宿でこの日最後の湯に入ったので今日は4回入浴したことになる。まあ、これが限度といったところか。気温が低いので湯から出たあとも汗がふき出すとということはなく気持ちよく源泉かけ流しの湯を堪能したのだった。
もともと静かな温泉町なのだろうが、今年は特にひっそりしていたようだ。おかげでのんびりゆっくりできた。ここには自炊のできる宿もあるので1週間ぐらい湯治療養してみたくなった。