ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

残雪の燕岳 ②

2015年04月26日 | 山旅

山へ登ると気分はいいのだが小屋でもテントでもあまり眠れない。気分が高揚しすぎるせいだろうか。

睡眠不足のまま外へ出てみるとさすがに寒い。標高2700Mはまだ完全に真冬の気温だ。それでもご来光を見ようと大勢がすでに集まっている

出た!

 

燕岳にも朝日が当たり出した

 

槍にも

 

西鎌尾根方面

 

日の出ショーが終わって朝ごはん

 

このあと、ほんとうは大天井、常念と縦走したかったのだが来た道を下山する。3月にスキーで痛めた膝はほぼ完治しているが、今回はあまり無理せず足慣らしということで残念だがそのまま下山することにした。チャンスはまたあるし、今回はこれくらいにしておいてやることに

0620時下山開始。下りながらもう一度槍が岳・穂高岳方面を振り返る

 

昨日は気が付かなかったが鹿島槍も見える

 

下山後のお楽しみは温泉ということでバスが来るまでの時間に間に合うように一生懸命歩いて0830時有明荘着。0943時発のバスまで時間はたっぷりあるのに有明荘のお風呂は8時に栓を抜いて清掃中。10時にならないと入れないとのこと。えっー、そんな・・・

バスを待って穂高駅に戻り駅前のカフェで豆カレーを注文。具は豆だけだがこれが意外においしい。穂高では3月にもスープカレーを食べたが、カレーのレベルが高いかも

 

 

 

 

 

 

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残雪の燕岳 ①

2015年04月25日 | 山旅

ここしばらく週間天気予報にずっと雨のマークが並んでいたがやっと天気が安定して今度は晴れマークが並び出した。これはどこか行かなくてはということで燕岳に登りに出かける。

通いなれた名古屋からの中央線沿線は四季それぞれに車窓の景色が楽しめるが今の季節はいろいろなものが咲き乱れて華やか。特に中津川から北の木曽路に入るとまだ沿線の桜も咲いているし芽吹きの始まった山の斜面の山桜もほんのりした色をしている。さらにこの時期、花桃が鮮やかなピンクの濃淡や白を交えて咲いているのがほんとうにきれいで楽しめる。

松本の街もハナミズキがよく咲いて一か月前とはまったく様子が変わっている

 

松本で一泊、翌朝の大糸線に乗って穂高駅で下車、登山口の中房温泉行のシャトルバスに乗る。

駅前の店のクマ。なんだかしなを作っているようなポーズ

 

この時期の燕岳は2008年に燕山荘のツアーで登ったことがある。その時はまだ雪山の経験がほとんどなかったので不安に思ってツアーに入れてもらったのだが、その後いろいろなところで場数を踏んだので、今回はお天気さえよければ一人でも不安はなく登れるはずだ

8時発のバスに乗り登山口を9時に出発。40分ほど上った第1ベンチから雪道になり、1140時合戦小屋に到着。

 

少し休んでからアイゼンをつけ、稜線に出るのでジャケットを羽織る。

風はそれほど強くはないがさすがに気温が低くなる

見上げると左に燕山荘、右に燕岳が見えてくる。ここまで来ればあとは近い

 

1320時燕山荘到着。小屋から槍が岳

 

小屋の周辺は雪が少なくここから燕岳まではほとんど雪がついていないのでアイゼンは不要。白砂と様々な岩が特徴的な稜線を上っていく。

イルカ岩と槍

 

メガネ岩

 

30分ほどで頂上到着。風も弱く眺めは最高。バックは餓鬼岳か

 

北燕岳のバックは立山方面。雲で剱岳が見えないのが残念

 

大天井、常念方面

 

普段取り立ててストレスのある生活をしているわけではないがそれでも気分的に停滞することもある。そんな時、山に登って頂上から素晴らしい眺めを観たときのスッキリ、スカッとした高揚感は他のことではなかなか得られない

気分は上々、近くにいたお兄さんを捕まえてシャッターを押してもらう。他人に頼むときはあまり注文を付けても悪いのでお任せだが、今回は大当たり。足も切らずバックに槍も入れてピタリと決めてくれて感激

 

40分ほど眺めを堪能して燕山荘に戻ってチェックイン。燕山荘と他のいくつかの小屋を運営する燕山荘グループは従業員の対応が元気で気持ちがいい。

小屋の前のテント場。前回来た時は大きな雪庇ができていたのに今年はそれがない。小屋の人によれば今年は記録的に雪が少ないとのこと

 

夕食はハンバーグと焼き魚

 

ここの名物は小屋のオーナーによるアルペンホルン演奏

 

 

 

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無知の知

2015年04月23日 | 映画

原発事故が起きたとき、そのこと自体に驚いたのも当然だが、こういう事故を想定しての自治体の避難計画がまったくなかったことにも驚いた。それほど安全神話に裏打ちされた妙な自信があったということなのだろう。それでもその危険性を見抜いていたごく一部の人間の声が大きくなることはなかった。自分はもちろん大多数の人間が無知だった。そんな一人が制作した記録映画「無知の知」を観る。

制作者が原発事故あるいは原発そのものに対する疑問を様々な関係者に問いかけていくが、原発に関しては素人というその問いかけはわかりやすい。

福島で未だ故郷に戻れない人々が語る内容もそれぞれ。怒りもあれば諦めもある。原発への依存から抜け、新しい道を模索実行している人もいる。

4年たっても原発事故の影響はなくなっていないのに政府が原発再稼働、輸出などを口にすることへ被災者たちの素朴な不信感に推進派の学者は「それとこれは別問題」と自らの信念で答える。

インタビューされる対象に民主党政権時の首相はじめ関係者が多いのに比べ現政権の関係者は皆無といってもいい。最後に安倍首相に連絡を取ろうとする製作者の声が入っているので試みたが成功しなかったということなのだろう。

原発推進を止める決断は一国のリーダーなら可能だとかっての首相経験者たちは語る。それでもこれまで誰も真剣に原発事故の可能性に向き合ってこなかったということは彼らも無知だったということか。無知、無関心に付けこんで誰かが物事を進めていく怖さ。

 

 

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セッション

2015年04月21日 | 映画

ジャズの名門校を舞台にした映画「セッション」を観に行く。

プロのジャズドラマーを目指して名門校に入るニーマン。校内の選抜されたメンバーで編成されるバンドの指導者フレッチャーに声をかけられメンバーに加えられるのだが、その指導は罵声と時には暴力まで振るわれる厳しいもので、メンバーたちは皆ピリピリといている。ニーマンにも容赦のない指導が行われ精神的に追い詰められたニーマンはとうとうフレッチャーを殴り、学校を辞めてしまいドラムも止めてしまう。

しかしその後偶然フレッチャーに再会し、またバンドに誘われ迷った末に応じるのだがそこにはフレッチャーの罠がしかけられていた。

教師と生徒の力関係が一転、二転していくのがなかなかスリリング。ドラムの超絶テクニックもすばらしく、劇中演奏されるジャズも聴きごたえがあった。

アメリカではスポーツでも勉強でも叱るより褒めて伸ばすと聞いていたので、すさまじいまでのパワハラ、暴力による指導には驚き唖然としてしまう。甘やかされてつぶれる者もあれば罵倒に反発して伸びる者もありということか。

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ツツジが見ごろの荒地山

2015年04月18日 | ちょっと裏山

最近はお天気のいい日に出かけないとまたすぐ雨が降る。六甲山一帯は桜が終わってツツジの季節を迎えている。

ということで芦屋川からツツジを見ながら荒地山に上る。

 

 

岩場のテラスに現れた荒地ヤマネコ。定期的にエサを与えに来ている人がいるようだが、山猫らしく自力で生きてほしい気もする

 

さわやかなお天気のもと、横池でお弁当を食べ八幡谷を下りる。新緑もきれいになってきている

 

いつものところでいつものヤツがしきりに「かい~の」をしていた

 

さらに下流には親子らしき2頭が熟睡中

 

定番のハイキングコース。生きとし生きるものすべてが春の陽気に包まれていたのだった

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西宮散策

2015年04月17日 | 散歩

西宮に行ったついでに周辺を散策。まずは広田山公園へ。もっとツツジがあるかと思ったがそれほどでもない。

これが一番きれい

 

次は北山公園に行ってみる。さすがにいろいろなものが咲き乱れている

 

 

 

北山山荘の庭を公開中とのことなのでのぞいてみる。

なかなか手入れが行き届いていて美しい

 

 

 

 

 

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雨の合間に摩耶山

2015年04月09日 | ちょっと裏山

菜種梅雨の言葉通り今年の4月は雨が多い。それにしても本当の梅雨より気温が低いだけによけい寒く感じる。そんなお天気の間隙を縫って摩耶山に上る。

摩耶ケーブル下から上野道を歩く。スキーで膝を痛めて以来久しぶりの山歩き。筋肉なのか腱なのか、それぞれの動きによって使う部位が微妙に違うのか、上り下りよりむしろ平地で少し膝が痛む。それでも何とか歩くのに支障はないようだ。

この前は気づかなかったが登山道には新しい案内板ができている。

峠茶屋跡の説明。なになに、「ネコのフン」というお菓子を売っていたと。うーん、愛猫家なら喜んで食べるのかしらね。そういえば奈良には「シカのフン」もあったような・・・

 

朽ちかけていた史跡公園の山門、修復するつもりだろうか

 

これはモクレン、それともコブシ?いつまでたっても区別できない

 

掬星台の桜。満開もあれば3分咲きも

 

ツツジもよく咲いている

 

天狗道から旧摩耶道を下って雷声寺へ下りる。ワンコがなかなかいい仕事している

 

生田川沿いの桜は最後の見頃

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ささやかなお花見

2015年04月02日 | 散歩

今年の春は雨が多い。週間予報で晴れのマークが入るのが期間中1日しかなかったりする。そんな貴重な1日に保久良山に上る。下はすでに満開だが少し上がった分、八分咲きといったところか。

 

風もなく穏やかな陽に照らされてのんびりお弁当を食べる

 

下に下りてきてついでに桜守公園を観に行くとこちらは満開、人も満員だった

 

 

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おみおくりの作法

2015年04月01日 | 映画

原題”STILL LIFE"のとおり実に静謐な物語。

主人公のジョン・メイは市役所の民政課に勤める公務員。亡くなった身寄りのない人の身内を探したり葬儀を手配したりする仕事を誠実に日々こなしている。私生活も一人暮らしで毎日決まったパターンの生活を淡々と過ごしている。そんな折、上司からその仕事ぶりが時間がかかりすぎると嫌われ辞めさせられることになってしまう。そんな彼が自分の真向かいに住んでいて孤独死した男を最後に担当することになる。これまで以上に誠意をこめて生前の男の関わりのあった人々を探し葬儀の手配をし、自分が入る予定だった墓地までその男の譲ってしまう。いよいよその葬儀が明日という日、ジョン・メイの身に思わぬことが起こってしまう。最後は悲劇的だが救いのある結末になっていて観ている方も救われる。

ほとんど表情を変えることのない主人公だがわずかに口角を上げてほほ笑むところでこちらもクスリとさせられる。

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