ロッコさんの散歩

街を歩く。近くの山に登る。店に入って安くておいしいものを食べる。掘り出し物を見つける。それが散歩の醍醐味。

乗鞍でトウヤクリンドウを観る

2022年08月23日 | 山旅

昨日は1日天気に恵まれ森歩きを堪能したが、今日はお天気がいまいち。平野部では曇りの予報だが山の上はガスガスで雨も降りそうな気がする。そこで今日は乗鞍の畳平でトウヤクリンドウを探すことにする。

トウヤクリンドウは山では夏の終わりを告げる花だ。この薄い黄色の清楚な花に山で出会うと「今年の夏も終わりなんだ」と少々感傷的になるが、私が好きな高山植物のひとつでもある。ただこれまであまり群生した状態を見たことがなかったが、乗鞍の山頂付近には多く咲いているという情報があったので行ってみることに。

畳平行きのバスは高度を上げるにつれ、周りはガスガスになり、予想通り雨も降ってくる。畳平は標高2700M、この高さまでバス道を通してしまうのは罪深いともいえるが、あれば乗ってしまうのだから自分も同罪だ。

2700M地点の気温は12度、風がないので寒いところまではいかないが涼しいには違いない。

 

バスセンターでカッパを着込み、まずはお花畑へ。ふだんなら周遊できるはずだが今は工事区間があるので終点から引き返すことになる。

イワギキョウ

 

ミヤマアキノキリンソウ

 

ヨツバシオガマ

 

ウサギギク

 

お花畑の終点近くにお目当てのトウヤクリンドウが

 

 

せっかくここまで来たのだから、雨のなか最高峰の剣ヶ峰までは上ってみることにする。その登山道の脇には思いもかけずたくさんのトウヤクリンドウが咲いていて雨のうっとうしさを忘れさせてくれる

 

お天気ならこのように見えるはず

 

バスターミナルから1時間半ほどで剣ヶ峰到着。当然ガスガスで視界なし

 

長居は無用、さっさと引き返し、バスで下山。眺望がないのは承知の上だったが期待以上に多くのトウヤクリンドウを観ることができたのですべてよしとしよう。

今日は平湯温泉に下りて温泉三昧。

平湯は湯量が豊富でのびのびと楽しめる。露天風呂の浴槽が10くらいあったのですべてを制覇。さすがにフラフラだ。

体を冷やしに湯上り散歩

平湯のマンホール

 

オコジョ柄

 

移設された古民家なども見て

 

熟睡温泉犬を起こさぬよう

 

今年は天気も不安定、山小屋のあちこちでコロナ感染者による一時休業などがあって結局本格的な夏山には行けずじまい。まあこんな年もあるかと秋の山に期待するのだった。

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五色ヶ原の森 シラビソコースを歩く

2022年08月22日 | 山旅

五色ヶ原といえば立山から薬師岳方面に向かう途中にある広々とした台地が有名だが、もう一つ、岐阜県の高山から平湯に向かう途中、バスの中から「五色ヶ原入り口」の看板が見え以前から気になっていた。調べてみると乗鞍岳の西側の山腹のエリアで入山が規制されており、入るにはツアーに参加しないといけないらしい。その分保護された貴重な森が保たれているとのこと。夏だけ運行される高山からの早朝のバスに乗ればツアーの集合時間に間に合うとのことなので行ってみることにした。

コースはいくつかあるが今回参加するのはシラビソコース。7時集合で出発場所まで車で移動後、出発

森は美しい苔に覆われ、その間には倒木更新された木々が点在しその間を歩いていく

 

 

 

苔の森としては八ヶ岳の白駒の池周辺などが有名だが入山する人数が全く違うので、管理されたここ五色ヶ原の森のコケの厚み、種類の多さなどは比べ物にならない気がする

夏の花は終わっているが、秋の花トリカブトがよく咲いている

 

ガマズミの実

 

雨の後だったので流れは水量が多く美しい

 

 

コースの途中には休憩用の小屋も用意され、トイレもウォシュレット付き

岩魚見小屋

 

澄んだ雄池

 

カエンダケは見るのが初めて

 

クマの生息域なのであちこちに爪痕が

 

ツアーのゴールの滝は圧巻

横手滝

 

布引の滝は伏流水が噴き出し、美しいコケの生えた岸壁を流れ落ちる

 

桜根滝と布引の滝

 

布引の滝は間近で観ることができ、その迫力と美しさに圧倒される。これまでそれほど多くの滝を観たわけではないが、スケールの大きさでは立山の称名滝、美しさから言えばこの布引の滝が際立っている。

今回は1日コースに参加したが、他にもコースはいくつかあり、手軽な半日コースもある。ツアーなのでガイドさんの話も聞けて1日コースで9000円の料金は高くはなかった。

ディズニーランドが究極の人工の癒しの場だといしたら、森に包まれてゆったりした気分を味わえる自然の癒しを感じられる空間が五色ヶ原だと思う。誰でも入れる森とは違い、入山人数を絞り環境負荷を減らした森の良さを改めて感じた。日本での管理された森の存在は貴重なものに思える。他のコースも機会を改めてぜひ歩いてみたくなった。

 

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山の日記念六甲山耐暑登山

2022年08月11日 | ちょっと裏山

高い山に行きたいと思いつつ、今年はどうもお天気が安定しない。さらには山小屋のあちこちでコロナ感染者発生のための一時休業が出ていて計画が立てにくい。

真夏の低山は暑いので近くの山も敬遠していたのだが、今日は山の日、敬意を表して久しぶりに登ってみる。

少しでも涼しいうちにと思うが結局住吉台の登山口を0820時のスタートになってしまう。

ダイモンジソウに似ているが「大」の字にはなっていない

 

ミズヒキ

 

 

西おたふく山経由ならこの流れを渡るが、今日は王道住吉谷を行くことに

涼やかな水音に一時癒される

 

七曲に入ってもう少しで一見茶屋というところで思わぬ迂回路ができていて急階段を上るはめに

 

 

何とか登り切って1100時前に頂上到着

 

標高931Mの頂上付近は理論上平地より5度ほど気温が低いはずだが、下で35度が30度になってもあまり涼しいとはいえず早々に日蔭に退散。

頂上付近のヒルガオ

 

一軒茶屋まで下りて東屋で昼食

前回来た時に工事中だったトイレが完成、wi-fi完備の立派な休憩所兼トイレになっていた

 

あとは魚屋道を有馬に下りていくが、こちらは日蔭も多くて若干涼しかった

夏休みの祝日ということで有馬温泉もかなりの人出が戻っていた。

かき氷を食べて一息つく

 

耐寒登山なら歩けば暖かくなって楽だが、耐暑登山は歩けば歩くほど暑くなって楽ではない。とりあえず登ったという満足感で終了

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陶技始末河井寛次郎の陶芸

2022年08月09日 | おでかけ

中之島香雪美術館で河井寛次郎の作品を鑑賞。

 

東京高等工業学校窯業科で学び、探求心にあふれたいろいろな技法を試したといわれるだけあってその作品のバリエーションは多いが、繊細に絵付けされた作品とは違い、地厚で持ち重りのしそうな大胆な造形という点で共通しているような気がした。柳宗悦らとの出会いで民藝の用の美の影響を受けた作品は気軽に日常使いできたらいいのだが、今となっては高価なものになってとてもそんなことはできないのが残念。

香雪美術館といえば阪急御影駅近くの鬱蒼とした広大な敷地が気になっていた。今回ついでに中之島の美術館の方でその関係の展示もあって、長年散歩で通るたびに気になっていた全容もわかってスッキリした。

敷地の中には茶室が2つあって母屋と渡り廊下でつながれているのだそうな。その茶室のひとつの再現がこれ

 

香雪美術館は明治時代雑貨商で財を成しその後今の朝日新聞を創設した村山龍平のコレクションをもとに造られたそうだ。あの広大な敷地、中之島の本社ビルといい、お金持ちはスケールが違うと感心しきり。

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